【高校生Teeの映画館】No.18 億男 [あらすじ,見どころ,感想]
皆さんこんにちは、愛知県で高校生をやっているTeeです。
昨日の投稿にスキしてくれた方、ありがとうございました!!!
突然ですが、皆さんは世界最速の球を投げる男としてギネス記録を持っているチャップマンという人物を知っていますか?野球好きなら誰もが知っているメジャーリーガーです。日本一の球速で有名な大谷翔平選手は最速165キロですが、このチャップマン選手は公式で169.1キロ、非公式では最速171キロもの剛速球を投げます。(やばすぎ…)
で、今話題になっているのが米の大学生ルークリトル選手19歳です。彼は164キロの速球を投げる若者として有名だったんですが、たった3週間で5キロもの球速アップをし、一昨日MAX169キロを更新しました。まじエグいです。世界記録を達成するのも時間の問題ですね。
ルークリトルには目が離せません!
さて、ここからは全世界注目の18歳、Tee選手の最強noteです。どうぞ、
今日紹介するのは2018年公開のドラマ映画『億男』です。
僕はこの映画、2年前に劇場で観たんですが最近Amazonプライムに登場したので観ちゃいました。佐藤健さんはじめ、高橋一生さん、池田エライザさんなど美男美女が勢揃いの映画になっています。テーマはお金。「お金とは何か?」←この質問にあなたは答えられますか?ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
【監督】大友啓史 【時間】116分
《あらすじ》
主人公の一男は兄の借金3000万の保証人になってしまい、昼間は図書館司書、夜はパン工場で働き、いつ終わるとも知れない返済の日々を過ごしていました。
ところがある日、宝くじに当選し、手元に3億円もの大金が舞い込んできます。
急なことに戸惑って仕方のない一男はITで大金持ちになっている大学時代の親友九十九(つくも)のもとを訪ねます。そこで九十九は“一万円札のうんちく”を一男に語ります。そして、とりあえず使ってみようと言ってパーティーを開くことにしました。
夜のパーティー会場、煌びやかなネオンに派手なドレスの人々、中央にはポールダンスをする美女も。地味で酒も飲まない一男は場違い感がすごくて完全に一人だけ浮いていました。そこに、あきらと名乗る女が近づいてきて、強引に一男のLINEを追加します。あきらは「消したら殺す」とだけ言い残し、去っていきます。
そこに、九十九が来てもっと盛り上がれと一男を後押しします。
そして九十九は中央のステージに上がると、女性のハイヒールを取り上げ、そこになみなみと酒を注ぎます。片方の靴に注がれた酒を自分で飲み干した九十九は、一男を指さし、もう片方の靴の酒を飲むように煽ります。一男はそれを受けステージに上がると、酒を飲み干し、会場は一気に盛り上がります。
有頂天になる一男を確認した九十九は、パーティ会場を離れ、別室に移動しその部屋にある大きな金庫を開け、中に保管されている大量の札束を大きなカバンに詰め込み始めます。
翌朝、床に倒れ込むように眠っていた一男が目を覚ますと、自分の他には誰もおらず3億円と一緒に九十九も消えていました。
3億円の行方と九十九の真意を探るため、あきら経由で九十九のビジネスパートナーを巡っていくことになります。
最初に出会ったのは自称スーパーエンジニアの百瀬。競馬場の特等席で大金を賭けて遊ぶ百瀬の姿を見て一男は圧倒されます。
百瀬はポンと100万円を一男に貸すと、好き勝手に競馬をやってみろと言い出します。
一男は最初のレースで万馬券を当てて、1億円にした後、大負けして全てをすってしまいます。
ところが、これは百瀬の一人芝居で、実際に金銭は1円も行き来していませんでした。
ここから一男は、お金というものの存在を考えるようになります。
果たして、消えた3億円と九十九は見つかるのでしょうか。
※これより先は、ネタバレ要素を含みます。
《見どころ》
⚫︎キャラの濃い登場人物たち
《大倉一男》
図書館司書をしながら、疾走した兄の借金3000万円を返済するため、パン工場で夜中まで働く二重生活を送っている。妻の万佐子と娘のまどかとも別居してひたすら働くだけの毎日だったが、ひょんなことから手に入れた宝くじが当選し、3億円を手にする。
《古河九十九 》
一男の大学時代の親友だったが、その後は音信不通。大学を中退して新会社「バイカム」を起業して大成功し、巨万の富を得る。しかしある日、一男が宝くじで当てた3億円を持って失踪。
《百瀬栄一》
元バイカムのCTO(最高技術責任者)のスーパーエンジニア。現在は3つの会社を経営する億万長者で、競馬のVIP室で億の金を転がす。あきらとも親しげな、関西弁を操る怪しい男。九十九の新規事業に関しての情報をほのめかす……。
《千住清人》
元バイカムのCFO(最高財務責任者)。現在は「夢実現セミナー」を主宰する億万長者。マネーアドバイザーであり、「ミリオネアニューワールド」の教祖も務める怪しい男。かつては、九十九と激しい口論になることも……。
《安田十和子》
元バイカム広報IR担当。実質九十九の秘書を務めていた女性。若くして10億を手に入れるも現在は専業主婦という怪しい美人。九十九の過去を誰よりもよく知っているようだが……。
《大倉万左子》
一男の妻。借金返済しか頭にない一男に愛想をつかし、現在は娘のまどかとアパートで二人暮らし。一男とは彼が司書として勤務する図書館で出会った。
《あきら》
金持ちを「億男」、そうでない人を「雑魚」に分別するパーティ好きの港区女子。九十九の家で開催されたパーティで一男と出会うが、本名含めて謎に包まれている。3億円の行方を求めて、失踪した九十九探しに協力する。
⚫︎登場人物の名前の数字の意味
この映画は、「人それぞれお金への捉え方や使い方には違いがある」ことをテーマにしており、登場人物たちのお金の捉え方をそれぞれに描いています。
「お金にまつわる人それぞれの価値観」を、見ている人にもわかりやすく表現するために、名前にまで数字をつけて、それぞれの登場人物を色濃く描いているのだと言えます。
百瀬:お金は実体がなく、捉え所のないもの。
千住:お金は神様。
十和子:お金は持っていると安心できるもの。
一男:お金があれば、人生何とかなる。
九十九:お金は人を変えることができる。(良くも悪くも。)
また、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、一男と九十九は、足して百になります。
作中に「僕らは2人で1人前だ」という内容のセリフがよく出てくることから、これには、「お互いになくてはならない存在であり、2人で1人前」という意味があるようです。
⚫︎「あきら」は数字じゃない?
上で説明したように、『億男』では、数字の名前を登場人物につけて、お金や友情を表現しているわけですが、そうなると、「あきら」にだけ数字が名前に入っていないのが気になります。
実は、この「あきら」映画だけのオリジナルキャラなんだそうです。
彼女は映画の話の進め役であるため、よりストーリーの本筋を際立たせるためにも、敢えて数字を入れなかったのではないかと推測されます。
しかし、あきらにもちゃんとお金にまつわる漢字があって「輝」とか「札」とか「光」などの噂も飛び交っているようです。
⚫︎主題歌がピッタリ
映画『億男』の主題歌はBUMP OF CHICKENの「話がしたいよ」です。
『この瞬間にどんな顔をしていただろう、一体どんな言葉をいくつ見つけただろう、ああ、君がここにいたら、君がここにいたら、話がしたいよ。』
というサビのフレーズが今も耳に残ります。
例えば、解決しようのない悩み事を抱えてしまったり、乾いた生活に言いようのない虚無を感じたりした時、誰かが何かしてくれるわけではないし、大事な友人も、もうそこにはいないかもしれない。
それでも「もし会えたなら」と思える人が、自分の人生にいるということは、お金以上の財産なんじゃないかと思うし、その関係性の中で使ったお金は、その後も大切に残しておきたい記憶という財産になるんじゃないか、ということを考えさせられました。
《高校生なりのまとめ》
冒頭で話した『お金とは何か?』という質問。一見、簡単なようで、凄く難しい質問です。
人によっては幸福を得られるものでもあるし、身を滅ぼす危険性もあります。序盤では一男の気持ちになって「借金を返せる!」「お金を盗られた!」などお金に振り回されて一喜一憂していましたが、話が進むにつれ『お金』について考えていきました。
お金は「頭の中を行ったり来たりする空想で作り出された存在」と言う人、「人によって価値が変わる」と言う人、「そこにある事に意味がある」と言う人。
そんな多様な価値観をもつ億男たちに出会い、最後に九十九へ告げた「全く違って見えるよ。」というセリフは、とても印象に残っています。
お金は人を変えてしまうかもしれないけど大事なのは「使い方」。
旅行先で一男が急に意識を失い店の商品を壊してしまった時にすぐお金を払って真っ先に病院へ連れてった九十九がめちゃくちゃカッコよかったです。
僕も、こういう大事な人を守る為にお金を惜しまずに使える人になりたいと思いました(笑)
普段は絶対に考えることのない『お金』に対しての考え方が変わるかもしれませんよ。ぜひ、観てみて下さい!!!
【予告はこちら】
【主題歌『話がしたいよ』はこちら】
親切に最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
次回も、お楽しみに!
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