樹寿々

沖縄に住む樹寿々です。消えていくもの生まれてくるもの。転がるさまをみるのが好きです。た…

樹寿々

沖縄に住む樹寿々です。消えていくもの生まれてくるもの。転がるさまをみるのが好きです。たまには自分もいっしょに転がります。ゆるゆる書いていきます。

最近の記事

不眠の日々

最近、寝るのが下手になった。 昔はのび太ばりに一瞬で眠れたものだが、今はなかなか寝付けない。 布団に入っても眠れずダラダラとスマホを触ってしまう。 ブルーライトのせいかとスマホの画面を見ないようにひても、眠れない。 1日中パソコンを睨んでる仕事だから頭も目も疲れているのに。 残業代がつかない、名も無い仕事が多すぎて疲れ果てているのに。 うまく眠れない。 少し早いが、更年期障害なのだろうか? それともメンタルがヘルシーな状態ではない? どちらもありそうだ。 今日は

    • 取らぬ狸の皮算用

      先週は月〜日の7連勤だった。 日曜日は別部署の応援で肉体労働。そのご褒美ではないが、月・火曜日は久しぶりの平日連休だった。 先月末にシフト表が出て以来、平日連休をそれはそれは楽しみにしていた。 こどもがいない、完璧おひとり様の休みなんてそうそうない。 美容室に行って、映画見に行って、子連れでは行けないカフェに行って、本屋にも行って、と脳内で休みのしおりを作る勢いで楽しみにしていた。 それなのに。 タイミング悪く(良く?)、日曜の夕方から息子が熱を出した。感染症ではない

      • 異動したくなった日

        今日は早朝から会社の別部署の応援で肉体労働をしてきた。 今でこそ、座りっぱなしPCガン見しっぱなしの仕事だが、昔はイベント関係の部署にいた。久々の会場整理や駐車場誘導係。腕がなるぜと思っていたが、人手が足りない現場では、昔取った杵柄は通用しなかった。 一人で管理するには広すぎる範囲を見張り、駐車場誘導でお客さんをイライラさせ、警備員には叱られるなど、なかなか新鮮な体験ができた。 謝りっぱなしだった。 昔の自分だったら、関係ない部署に動員かけるならもっと準備しとけと愚痴を言

        • ランドセル一択からの脱却 

          ピカピカの1年生が背負うものといえばランドセル。 最近では「ラン活」ということばもあるほど、ランドセル選びも加熱している。 私も子ども3人のランドセルを買うときには、あれこれ悩んで選んだものだ。 色も形も選択肢が増えた上に値段は上昇傾向。こりゃ「活動」にもなるわ、と実感した。 ランドセルは新1年生の象徴だが、違和感を持ったのは実際に子どもが使うようになってからだ。 子どもがランドセルを持って喜んだのは入学式だけだった。 それ以降は重い、背負いにくい、肩が痛いと不満ばかりだ。

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          こどもの空耳歌詞が好き ずっころばし編

          うちは夫婦ともにフルタイム共働きなので、子どもは学童保育に通っている。 仕事から帰ると、学童で習ったと次女が手遊び歌を歌っていた。 ずんずんずっころばし、こやぎのふん♪ ちゃつぼにおわれてどっぺんしゃん♪ ぬけたーらどんぶらこ♪ かわりのこやぎよ、こっちにこい♪ こいこいこい♪ おっとさんがよーんでも、おっかさんがよーんでも ききっこなーしーよ♪ いどのなかみでおちゃわんかけたの、だーーーれ? んん?? 今なんて言った???? これ、かの有名な「ずっころばし」の歌だよね

          こどもの空耳歌詞が好き ずっころばし編

          春節休暇で個性の強い観光客だらけ

          冬の沖縄は曇りの日が多く風も強く、県外の人たちがイメージする「観光地沖縄」ではない。 南国沖縄を堪能するならやはり夏が一番だ。 にも関わらず、この時期観光客をわんさか見る。 モノレールはいつもの倍以上の乗車率、でかいスーツケースも一緒だからぎゅうぎゅうだ。 春節休みのアジア系観光客だ。 今年は2月8日~17日の長期休みらしい。 アジア圏の観光客がどこの国から来たのか見た目で判断することは難しい。 だが、多くのカップルは人目を憚らずイチャつき、大声で話し、こどもは結構大

          春節休暇で個性の強い観光客だらけ

          推しの書店員さんがいる本屋で漫画を買うの

          沖縄の人は本を読まないから大型本屋は流行らない。 沖縄にジュンク堂ができたのが2009年。そのころは、沖縄では本が売れないと言われていたそうだ。 その話を聞いたときに、「馬鹿にするな」という思いと「だよな」という思いが交錯した。 今年で15年になるジュンク堂は毎週イベントをうち、破竹の勢いで伸び続けている。土日のイベントが多いから、仕事と重なってなかなか行けないが、興味深いトークショーやイベントが多い。 その一方で、県内の本屋の閉店も相次ぎ、せつない思いをすることも多

          推しの書店員さんがいる本屋で漫画を買うの

          歌詞が怖い子守歌「耳切坊主」

          沖縄の子守歌に「耳切坊主」という歌がある。 「みみちりぼーじ」と読む。 最近息子が学校で習ったらしく、よく歌っている。 沖縄音階にのせたゆっくりとした曲だが、歌詞が怖い。 担任の先生の語りも相まって、怖がりなのに怖いもの好きな小学生の心をつかんだらしく、クラスで一人が歌い出すと大合唱らしい。 耳切坊主の歌詞はこのようなものだ。 なんのことやらさっぱり分からないという人も多いだろう。 訳は以下だ。 脅しのレベルがヤバい子守歌だ。 やさしく眠りに誘う系(ゆりかごの歌など

          歌詞が怖い子守歌「耳切坊主」

          本日は旧正月。いいそーぐゎちでーびる

          いいそーぐゎちでーびる! あけましておめでとうございます! 今日は旧暦の1月1日、旧正月。 沖縄はまだ生活に旧暦が残っている地域で、新正月、旧正月どちらも祝う。 何なら、あの世の正月の十六日正月もあるので、新旧と旧暦1月16日の3回祝う。 特に漁師町の糸満市では大漁旗を揚げて旧正月を盛大に祝う。 私の家は仏壇も墓もないし、今年は喪中でもあるのであいさつ回りもせず、ふつうの休日として過ごした。 ただ、夕飯は少しうちなー料理にしようと決めていた。 久々にこどもが好きなう

          本日は旧正月。いいそーぐゎちでーびる

          推しとガチ勢

          小学生の次女には入学したときから憧れている人がいる。 同じ学年のYさん(女子)だ。 Yさんは成績はいいが、おとなしい子だ。クラスでもあまり発言せず、感情を露わにすることは少ないらしい。 忘れ物もせず成績優秀でいつも身ぎれいな格好をしている。親の目の行き届いたしっかりした子なんだろうな、と感じる。 休み時間も静かに本を読んでいることが多いらしい。 やんちゃな子が多いクラスだから、いじられたりしないか人の子ながら心配になるタイプだ。 そのYさんが全国的にも大きな賞をと

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          夜に香る甘い花

          薄く雨が降る中、帰り道を急いでいると甘い香りがした。 思わず足を止める。 夜香木、ナイトジャスミンだ。 夜だけ咲く白くて小さな花だが、可憐な姿に似合わず濃厚な甘い香りを放つ。 うちなーぐちではジュリバナという。 ジュリとは遊女のことだ。 いいところのお嬢様だった祖母はジュリが甘い香りで誘うために植える花だと言って、嫌っていた。 母もいい顔しない花だが、私は大好きだ。 ナイトジャスミンの名の通り、強い甘い香りは脳を震わせる。 子どもの頃に夜香木をたくさん植えている家に

          夜に香る甘い花

          胃腸炎でプチパンデミック

          先週金曜日の昼過ぎ、子どもの通う学校から電話が入った。 この時間の電話はろくなことがない。 案の定、息子が吐いたから迎えに来てほしいとの連絡だった。 終わらない仕事を抱え学校に向かうと、朝とは違う服を着た息子。顔色は大変悪い。 これは胃腸炎だなー。 養護教諭からも、腹痛嘔吐で休んでいる子がいるから、多分胃腸炎ですねーと言う。 週末は終わったな。 諦めとともに自宅に戻り、週末のシフト変更を依頼して、掃除をする。 うちには他にも子どもがいるから感染したらたまったもので

          胃腸炎でプチパンデミック

          マメマメしい学び

          今日、娘は期末テストだったらしい。 主要5科目以外の保健体育、美術、音楽、家庭科だ。 一気に4科目もテスト受けるなんてだいぶキツイ。 しかもどの科目も教科書の3分の1近い出題範囲だったそうだ。 今朝、一番苦手な家庭科の復習をしていた。 「油揚げって油でできてるの?」 そこからかい。 「豆腐の仲間だよ」 「つまり大豆ってこと?」 そのとおりです。 「そしたらさ、うちの朝ご飯って白米以外ほぼ豆じゃない?納豆に油揚げと豆腐が絶対入ってる味噌汁だよ?」 そのとおりで

          マメマメしい学び

          こういう日もある

          今日は朝イチで会議があるから少し早めに家を出た。 ぎゅうぎゅうのモノレールに乗り、そろそろ到着駅というところで、はたと気づく。 ヤッベ、パソコン玄関に忘れた… 今から取りに戻れば少しの遅刻で済む。 同僚に遅刻するかもと連絡を入れてモノレールを降り自宅に取りに戻る。 這々の体で自宅のドアを開けたら、なんと財布も一緒に忘れていた。 気づいて良かった〜。 大急ぎで会社に向かい、10分遅刻で会社に到着。ギリギリ会議に滑り込む。 資料だけは準備していた昨日の自分に感謝しつつ会議

          こういう日もある

          悲しい日

          とても好きな漫画を描いていた作家さんの訃報に接した。 悲しい最期を遂げたということだった。 ニュースを見たとき、言葉を失うほど驚いた。 出版社と関連する会社からのコメントを見て、悲しみと怒りとやるせなさで胸が痛くなった。 辛い。悲しい。本当に悲しい。 作品を大切にされている方だったんだな。 本当に繊細で、大切に大切に物語を紡いでいたんだな。 自分の作品世界を守るために力を尽くされたんだな。 素晴らしいクリエイターは大波に飲み込まれ、もう戻ってこない。 波は責任を取らず反

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          窓が空いています

          モノレールに乗った。 座席に座りスマホをいじっていると、前に男性が立った。 目の前には男性の腰。「社会の窓」が全開している。 そして窓から白いブリーフがのぞいている。 安心してください、履いていますよ。 ってか。 ちら、と見上げると疲れてるのか目を閉じてつり革に捕まっている。わざとではなさそうだ。 ということはうっかりさんか。 こういうとき、どう対応するのが正解なのか。 混んだ社内で声をかけるのも相手に恥をかかせそうだ。 だが気づかず知り合いに見られるのもどうだろう

          窓が空いています