手相鑑定で運命は変わった①
私は小説を書いている。
そのきっかけとなった出来事を話そうと思う。
10年ほど前の、ある平日の午後。
大型ショッピングセンターで買い物を済ませた私は、何か口さみしいと、飲食店がある階に立ち寄ることに。
何処に入ろうかと飲食街を歩いていると、店と店の間にある通路に休憩場所があり、そこの一角に占いコーナーがあった。
ブースは三か所あり、なんの気なしに見ると、三か所の内一つは鑑定中、もう一つは休憩中の札が立てかけてあり、残った一つが客待ち状態だった。
占い師にこだわりがなければ、必