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昭和レトロブームというけれど、昭和生まれもレトロになってしまったのかと、落ち込む50代

昭和レトロブームとなっている。
昭和はすでにブームになるような、遥か彼方昔の時代になってしまったようだ。
ファッション、純喫茶、雑貨や家電など、「復刻」というかたちで見ることが出来るのは、とても嬉しい。
ガチャの純喫茶コレクションが、欲しくてたまらない。

喫茶店で本を読むのが好きなのに、街にはそこかしこにカフェばかり。
喫茶店を探す方が大変になってしまった。
しかしここへきて、純喫茶もブームとなってくれ、インスタやツイッターで喫茶店を教えれくれるのは、とてもありがたい。

「写真を撮ってないで食べなさい」

インスタ映えを狙った若い人たちが、出来たての食事を前にして、スマホで写真を撮る姿に、ついつい小言をいってしまっていたが、まめに写真をSNSにアップしてくれるおかげで、私の読書時間が確保できる結果となった。
小言をいってごめんなさい。

昭和レトロブームとなって、レトロ、レトロと耳にするたびに、私もレトロなんだと、落ち込む。
つらつら考えると、昭和、平成、令和と53才にして、三つの時代を生き抜いてきたのだ。それだけでどんなスキルより、凄いと思ってしまう。だから落ち込むことはないのだ。

今更ながらだが、「昭和」という時代を考えると、いい時代だったのかも。
絶対に経験できないと言われている、バブル時代を生き、大いに楽しんだ。
あ~、あの時は本当に楽しかった。
若い娘が1万円を超えるタクシー代を、ポンと支払ったり、高級クラブでナポレオンを飲んだり。DCブランド花盛りで毎日、トータル10万は下らない服に身を包んだり。

今時の男子は、彼女と割り勘にするのがデートらしいが、付き合っていた時も、同僚と食事に行った時も、もちろん上司だってそうだが、ご馳走になるばかりで、払ったことはない。これほんと。

「彼女、女には金は払わせない」

というのがいい男だった。それだけ男も稼いでいたということだ。
こんなに節約、倹約する未来が来るとは、思っても見なかった20代の私に言ってやりたい。

「金貯めろ」

と・・・。
すっかり身も心もレトロになってしまった私は、今日もせっせと節約、倹約をする。



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