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シンガポール・スリングの思い出

こんにちは、星月ちなみです。
noteを始めたことをきっかけにして、「一人でチャレンジ」「一人だってできるもん」というキャッチフレーズというか、スローガンにして、チャレンジしたくてもできなかったことを、やって行きたいと思います。

こうして宣言してしまえば、やらざるを得ないので、勇気がなくて一歩踏み出せない私には、ぴったりです。

今回、その一弾としまして、

「バーに行くこと」


これを実践しました。
集団で行ったことはありましたが、一人では勇気がなくて行けませんでした。
酒飲みの最終目標の場、

それはBar

ではないでしょうか?
オーセンティック・バー、日本酒バー、ワインバーなど店が力を入れている酒によって、様々なスタイルのバーがあります。その中で、女一人でも気軽に入れる雰囲気の店を見つけ、勇気を振り絞ります。

「あ~どうしよう」

意味もなく店の前を通り過ぎては戻りと、一往復してやっと、店のドアを開けます。

「いらっしゃいませ」

客があまりいない時間帯を狙って行ったのですが、まさかの一番乗りでした。それはそれで、緊張して恥ずかしかったですが。

「お好きなお席へどうぞ」

店はカウンターと、ソファ型の椅子があるテーブル席がありましたが、一人で座るのにテーブル席は悪いと思い、カウンターへ。
窓際で夜景が綺麗な席でした。
注文は決めていましたが、一応メニューを見ます。
やっぱりあのカクテルを飲みたい。そのカクテルの名は、

「シンガポール・スリング」

私にとって忘れることが出来ない、思い出のカクテルなのです。
一人バーデビューをするときは、このカクテルと決めていました。
バーテンダーに、シェーカーでつくってもらうカクテルは、何年ぶりのことでしょうか。
出来上がったカクテルは、ロンググラスでほんのり紫色。

「おいしい」

なんて美味しいの? 格別な味でした。


私は高校生のとき、地元のカフェレストランでアルバイトをしていました。
卒業と同時に店を辞めることになり、閉店後に従業員のみんなで、卒業祝いと、店を辞めるお別れ会を開いてくれることになりました。私と同じように高校を卒業する子もいて、賑やかな会となりました。
その時オーナーが突然、カクテルを作ってくれると言い出して、驚きと共にお酒への好奇心でワクワクしました。

「内緒よ?」

女性オーナーは軽くウインクして、カクテルを作ってくれました。
もう、時効だから告白しますね。
その時に飲んだのが、

「シンガポール・スリング」

だったのです。
シェーカーで振ったりしない、マドラーでかき混ぜただけのカクテルが、本当においしかったことを、今でも覚えています。
成人になって、何度か飲んだカクテルですが、こんなに度数の強いお酒だったんだと(お酒に強くなった今は、強いとは感じなくなりましたが)、初めて知りました。
初めて飲んだシンガポール・スリングは、ジュースみたいだと感じたのですが、ふと思ったのが、「アルコールは控えて作ってくれたんだな」ということ。
さすがのオーナーもそこは気を使ってくれたのでしょう。
一人、note記事を書きながら飲むカクテルは、泣きたくなるくらいおいしかった。

読者のみなさんは、思い出のカクテルはありますか?
ほんのりセンチメンタルな気分になった、一人バーデビューでした。



★お読みいただき、ありがとうございました。






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