日本人のアイデンティティ vol.4「武士道精神」
侍の気構えと行動を規定した武士道。戦闘なき徳川時代になって精神的な
徳義へと変容し、やがて庶民の生活経済倫理にまで影響を与えて行きました。
武士道の中心的な原則は、名誉、忠誠、勇気、自己規律、優しさ、権威の尊重です。
これらの倫理観は、禅宗、儒教、神道の影響を受けています。 武士は、戦場
でも戦場以外でも、この行動規範に従わなければ、大きな恥辱や不名誉を受
けることになります。
武士道の七つの道徳規範、「義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義」
日本において武士の間に形成された道徳。 鎌倉時代に始まり、江戸時代、
儒教、特に朱子学に裏付けされつつ発展し、明治維新後国民道徳として
強調された。
主君に対する絶対的忠節を重視し、犠牲・礼儀・質素・倹約・などが求められました。
「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」葉隠の記述の中で特に有名な一節。
『葉隠』は、佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が、武士道における覚悟を説いた
修養の書です。
武士たるものは主君のために死ぬことも覚悟しなければならない。
武士道とは死を強制しているものではなく、武士としての生き方・死に方を説いた道である。この教えに従うことで、人生の軸を作ることができ、人として武士として全うした人生を歩むことができるとした。むやみに死ぬことが美しいではなく、人として“生きる”事。そして、死に際をわきまえ、その時には潔く散る事。
桜の花びらを愛した日本人ならではの死生観である。十人十色の人生と生き方がある中で、葉隠れに書かれた“死生観”はとても美しいものだと思う。
死という避けようのない現実に向き合う準備、日頃の自身の生活を正すことのできる教科書である。
日本人の中にはこの武士道精神が残っているとか民族のコアな部分でそのような神経があるとか言われたりしていますが本当でしょうか?
かつての昔は来日されて外国籍の方々が驚いていたでしょうが、今の日本人には、例えば戦前戦後のような太っ腹はないように思います。
どのように進化発展しているのか、そとも衰退方向なのかしっかり見定めていかねばなりませんね!
「侍ブルー」とサッカー日本代表を応援しているのがお似合いなのでは?