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とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法 - 簡易書籍レビュー

書籍 Advent Calendar 2023

書籍タイトル:
とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法

著者:
安藤 広大

ジャンル:
ビジネス一般

出版年:
2023年5月
ダイヤモンド社

要約:
まず内容として仕組み化する方法は書かれていないので釣りタイトル。
全体的に会社内での問題定義が書かれており、それに対する考え方と、行動アプローチが記載されている書籍。

書籍の内容は、組織を俯瞰する立場の人間(役員やコンサル)が組織を見たときに、組織の人間が動くと、どのような動きに成るか、あるいは成るべきかが書かれている。
普通に働いていれば一定数の人間は、その会社組織の良し悪しが理解できるが、社畜になると近視眼になりこの書籍に書いてある当たり前のことが理解できなくなるため、そういった人たちは読んでみても良い。
ダイヤモンド社特有のフワフワビジネス本。

良かった点:

  • 各所の問題定義に対して、どう考え、どう行動するか、が記載されているのはいいが、これを実践すると多くの企業によっては棘が立つので、本当に実践するなら工夫が必要。

  • 言葉が一人歩きしている内容を補足している。例えば「リーダーは仕事を部下に任せなさい」この言葉をどんどん任せてるだけでは自分はただの無責任にしかなっていないなど「線引き」を示している。

  • 属人化や既得権益の出来方や、本来それができないようにするための会社組織の動きについて書かれている。出来た後のHow toはない。

良く無い点:

  • 仕組み化する方法については書いていない。具体性があまりなく、思想的な内容に近い。

  • どちらかといえば、最初から上の立場に立っている人や、そういった人に説明する人向けの内容。

  • 基本的に会社組織の動きとして当たり前のことが書いてあるだけなので、中身は薄い。多くの企業が本来運用すべきやり方で運用出来ていない事に問題がある。

  • 経験的、観念的な話が多く、識学(「意識構造学」の略)をもとに書かれているようだが、どの程度論理に裏打ちされているされるか不明。会社の名前にもなっているのでポジショントーク的な感じを受ける。

おすすめ読者:
社畜など思考放棄している人や、組織運営がごっこ遊び化している企業関係者は一読。

総評:
最初から大上段に立っている人向けの本であり、タイトルの仕組み化はどこ行ったの?と言う、ダイヤモンド社特有の謎ビジネス本。

引用フレーズ:
「あなたがいないと困る」この言葉は、麻薬だ。

あくまで個人的な感想:
やけにSNSで宣伝が打たれているので、怪しいなと思い読んでみましたが、ダイヤモンド社特有の思想ビジネス本なので個人的にはお金を出して購入する必要は薄いと思います。
内容が、人の上に立ち続けるための思考法と言うより、上に立っている人に問題定義ベースでベキ論を示しています。
終始、仕組み化についての話はどこ行ったのよ?って感じでした。

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