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マネジメントはひとりでやるものではなかった。みんなでやるものだった。

働き方改革や夫婦別姓問題などで世の中の注目を浴びている企業、サイボウズの副社長、山田理氏が昨年末に出版された「最軽量のマネジメント」を読了したので、印象に残った言葉と共に所感をまとめました。

マネジメントはひとりでやるものではない?時代が本当に求めている“マネジャー像”とは?

さて、あなたの理想の「マネジャー」像はいますか?
確かに世の中に出てくる有名な人は強いリーダシップがあり、人を引きつける魅力があると僕は思います。

調べてみると、下記のような興味深いデータが出てきました。理想の上司像ランキングを過去20年分、分析したみたいです。さすが日経さんですね😊

教えを請う→チームワーク重視、雲の上より身近な上司
自分により身近な存在として向き合ってくれる「伴走型」の松岡さんに比べて、橋下さんもイチローさんも池上さんも人生を生き抜く卓越したスキルを持つ「カリスマ型」。どちらかというと雲の上の憧れに近い存在と言える。

「理想の女性上司」でも2016年度まで首位だった天海祐希さんははっきりとした物言いで強い指導力を発揮する「カリスマ型」。一方、2017年度に首位に躍り出た水卜麻美さんは物腰が柔らかく、後輩や部下との距離がより近い「伴走型」。教えを請うというよりも、同じ組織の仲間としてチームワークを重視するイメージが強い。

2016年を境に、理想の上司像はガラッと変わってしまったのです。

強いリーダシップよりも上司、部下関係なくフラットな関係性=同じ組織の仲間としてチームワークを重視するイメージが強くなってきているのだと。

修造さんは一緒になにかをする時にはげましてくれそう、ミトちゃんは明るくて元気でやさしいイメージとかある・・・など、(仕事上の)パートナーとしてはベストな関係性なのだと思います。ですが、二人に共通して言えることは“しなやかさ”と“きびしさ”の両面をうまく使い分けられている事だと思うのです。

”みんな”に好かれているからといってそれが、国民の総意なのかと言われると僕は(私は)違うという人もいるかと思います。人それぞれの思考や思想は自由です。だから、僕はこう考えてみました。

“みんな”に好かれていることってどういうこと?

では、ここで出てくる“みんな”って一体、誰のことを指しているのでしょうか?

では、どうすれば“理想のマネジャー”になれるのか。まずは「あきらめる」ことからはじめてみよう。

山田理氏は“みんな”という正体についてこうおっしゃっております。

「だれやねん、みんなって?」疑問に思って聞いても、だいたい「AさんとBさんとあとそのあたりの何人か…」のような曖昧さです。

たしかに“みんな”って誰が言ってるの?ってなりますよね。

結局それは、「みんながそう言っている」という、本当は存在しない「みんな」の論理に取り込まれてしまうからです。重要なのは「数」ではなく、誰が「何のプロフェッショナル」なのか、そして「だれ」が「やりたい」と言っているのか。

みんながやっているから、そう思っているから・・・という思考は突き詰めてよくよく考えてみるとその言葉に意味がないことに気づくわけです。僕も言いがちなので直したいところではありますが。

そう、つまり”みんな”なんてどこにもいないのです。
わたしたちは見えないモンスターと必死に戦っていただけのです。

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また、”みんな”をどうマネジメントしていくかについて

チームは、メンバー一人ひとりが寄り集まって成り立っているものです。当然、一人ひとりが何を会社に求めているのか、どんなことを期待しているのかは違います。チームに属するメンバー全員を一度にハッピーにする施策なんてどこにもないし、あり得ないことを思い知らされました。
わたしは、マネジメントというものは「みんなを統率する」、みんなを会社の事業成長という目的に向かって「同じように動かす」ことだと考えていました。大間違いでした。
もっと、力を抜いて、「あきらめる」ことから始めてみませんか?

だから、社員みんなの働き方をトップダウンで変えるなんておごかましくて出来ない。

それぞれ個々が気づき、主体性を持って意識して行動することが真の働き方改革に繋がるのだと。

これが働き方改革の本質なのだと僕は考えました。

意思決定をだれに委ねるのかを決めるだけで業務スピードは上がる。

あなたは周りの”みんな”の意見を気にしすぎていませんか。
マネジャーに必要な条件は”意思決定”出来るかどうかなのです。

「意思決定する」というのは、「何でもかんでも自分で決める」ということではありません。「だれに委ねるのかを決める」ということも、立派な意思決定のひとつです。

つまり、意思決定者はマネジャーである本人以外でもいいわけです。
スピーディーな決断がチームを、ひいては会社を良くしていく。

すべてをマネジャーが抱え込む必要がないということなのです。

多様性の社会になりつつある現代だからこそ、本当に求められているのは”がんばらないマネジメント”だった。

多様な個性が尊重される社会は素晴らしいことだと思います。
ですが、それぞれのライフスタイルに合わせた環境作りを行うのは会社ではなく、自分自身です。

チームは、メンバー一人ひとりが寄り集まって成り立っているものです。当然、一人ひとりが何を会社に求めているのか、どんなことを期待しているのかは違います。チームに属するメンバー全員を一度にハッピーにする施策なんてどこにもないし、あり得ないことを思い知らされました。

また、これからの会社のありかたについて山田理さんはこうおっしゃっております。

株主だけでなく、社員、顧客、取引先などあらゆる人が幸せに暮らせる社会を築くことを理想とするならば、もはや「会社」という形にすらこだわらなくてもいいのかもしれない。極論を言えば、「会社はなくなってもいい」とわたしは考えています。

福利厚生が整っていない、残業代が出ない、仕事が楽しくない、給料は上がらない、定時で帰りたくても帰れない・・・

それは会社が環境を整えてくれないせいだ・・・と考えたりしてませんか?

少なくともこの本を読む前までの僕はその思考でした。
他責の考え方ばかりしていたのでは現状はなにも変わらない事に気づいたのです。

つまり、思考停止して他責にした考え方をするよりも、自分がワクワクする、楽しくなる仕事や活動を明日から早速、はじめてみませんか。

自分の意識が変われば、少しずつ周りを巻き込んで行くことが出来る。
それがチームにとって、ひいては会社にとって成長につながると僕は思います😊

今年から令和の年が本格的にはじまるいま、
この瞬間からはじめよう。変えよう。
もやもやした昭和の思考が残った平成に一緒にさよならしませんか。

これからの未来は明るいと信じて人生を生き抜きましょう。

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