あなたのビジネスのファンのつくりかた
こんにちは。
GOOD&SHAREの牧野彰邦です。
パーソナルコーチをしたり、コンテンツクリエイターをしたり、間借り本屋を運営したりしています。
今日は、「あなたのビジネスのファンのつくりかた」というテーマでお話をしたいと思います。
メルカリで感動させる本屋
こないだ久々にメルカリで本を買いました。
買った相手の人が、びっくりするぐらい丁寧な方でした。
購入した後最初に届いたメッセージが、これです。
「この度は、私の商品をお買い上げ頂きまして誠にありがとうございます。懇切丁寧に対応させていただきます。感謝」
今までもメルカリで結構な量の本を買いましたけど、こんな丁寧なメッセージをもらったことないです。
買った後に一度もメッセージが来ないまま、商品だけ送ってくるという人もいる中で、このメッセージは結構インパクトがありました。
このとき買った本は、スモールビジネス始め方みたいな本だったので、「これから商売始めようとしている人が、ちょっと熱くなっちゃったのかな」なんて、ちょっと冷めた感じで思ってました。
で、時間が経たないうちにすぐ本が届いたんですが、梱包もまあ丁寧で。
さらにここからびっくりしたんですけど、開封したら、中に折り紙で作った鳥と、便箋に手書きで書かれたメッセージが添えられてました。
「前略
この度は私が出品したしました、〇〇〇をお買い上げ頂きありがとうございました。
この本が〇〇〇様のこれからの人生にお役に立てますことを心から嬉しく思います。
商品をご確認いただき、何かありましたら遠慮なくお申し付けください。
またご縁がありましたら宜しくお願いします 。
早々」
最後に、住所と名前と携帯番号まできちんと書いてありました。
メルカリって匿名でサクッと送れることがウリだったりするじゃないですか。
にもかかわらず、この馬鹿丁寧な対応。
ぼくは感心と感動しちゃいました。
ファンを獲得するには、非効率的なことに全力を注ぐ
この1件には、商売に大事な部分が詰まってます。
一つは、こういう細かい部分を丁寧にやるってこと。
もう一つは、「ファンを獲得するには、非効率的なことに全力を注ぐ」ってことです。
メルカリのウリっていうのは、匿名で送れるとか、やり取りがスムーズだとか、手間をかけずに簡単やり取りできるところにあるわけです。
面倒なやり取りはやめてサクッと売り買いだけやりましょうってことです。
ある意味、買い手も売り手も、密なコミュニケーションを求めてないわけですよ。
そんな中、折り紙の作品をされたり、前略草々で始まる手書きの便箋を添えるっていう、効率度外視な熱量に、ギャップが生まれて僕は感動したわけです。
ガンガン売りまくるっていう意味では、確かに非効率的だし、これだけだとビジネスとして成り立ちづらいんですけども、「ファンを作る」っていう意味では、すごくこのやり方は成功していると思います。
メルカリだけで儲けようとするのは難しいかもしれないけれど、まずはメルカリで買ってもらって、手紙に自分の本屋のストアのウェブサイトアドレスとかを添えて誘導するとかすれば、結構な確率でアクセスしてくれるんじゃないかと思います。
実際に僕はこの手紙をもらって相手の方にすごく興味を持ちましたので、普段何やってる人なんだろうとか気になりました。
手紙に一言自分スターをやっていてアドレスはこちらですって書いてあったら、きっとアクセスしています。
このように、ビジネスで大事なのは、まずファンをつくることです。
ファンを作ってしまえば、あなたは自分の商品をとても売りやすくなります。
だから、ファンをつくるために、非効率的なことに全力を注ぐのです。
ただ、非効率的なことをやると言っても、何でもかんでも効率度外視でやればいいってわけじゃないです。
ちょっとしたポイントがあります。
市場のルールを逆手にとる
自分がどこで売るかによって、効率的なことと非効率的なことは変わってきます。
メルカリで言えば、効率的なこと=やり取りに手間をかけないこと、非効率的なこと=やり取りに手間をかけること、です。
他にも、僕は「本屋百々 」という間借り本屋さんを、湘南の大磯でやっているのですが、ここでも非効率的なことに全力を注ぐというのは意識しています。
間借り本屋というのは、自分で店舗を持たずに、お店の一部を間借りしている本屋さんのことを言います。
ぼくは古本を売っているのですが、僕がこの古本屋の中で実践している非効率的なことは2つあります。
1つは「自分が読んだ本しか置かない」こと。
もう1つは「すべての本にしおりをつける」ということです。
しおりの表面には、僕がその本の中でいいと思った一節を抜粋して書いてあります。
しおりの裏面には、その本にまつわる僕のエピソードやコメントを書き記しています。
この二つがあることで僕は何でもかんでも本を出すことができません。
自分が今まで読んだことのある本でしかもエピソードをかけるぐらいの本てそこまでの量がないのでネタはつきがちですし、そこまでの本になかなか出会うことも稀です。
ですので売る本自体がそもそも限定されてしまいます。
しおりにしても、一つのしおりを作るのに最低でも15分ぐらいかかってしまいます。
しばらく読んでいなかった本であればもう一度読み直してそれから書くという作業になるので1時間から2時間かかってしまうこともあります。
そうやって自分に制約を設けまくって非効率的に販売している本は、お客様からすごく喜ばれています。
実際何度か買ってくださったお客様とお話ししたこともありますが、しおりのことをとても褒めてくれていましたし、僕のこともすごく応援してくれました。
通常古本で効率の求めれば、 BOOKOFF のようになります。
たくさん仕入れるために仕入れ値を均一にして、データベース化して人件費を抑えて利益率を稼ぎ、品揃えを豊富にすることによって、合わせ買いを促して客単価を上げていく。
でも、僕の古本屋は、その真逆をいってます。
本の値段も、ブックオフより少し高めです。
でもここまで非効率的なことをやることによって、僕の売っている本に新たな価値がついて、お客さんは、僕から本を買ってくれるのです。
このように、あえて非効率性を意識するのであれば、自分が売りたいものの市場の一般的なルールをあらかじめ知っている必要があります。
まとめ
何が効率的なことで、何が非効率的なことされているのか。それをちゃんと見極めて、非効率的な所に全力を注ぐ。
そうすると、そのギャップがお客様の感動に繋がり、ファンになってもらうことに繋がっていくのです。
ビジネスをやるなら、まず先にファンをつくる。
ファンをつくるするには、その市場のなかで非効率的と思われていることに全力を注ぐ。
というわけで、「あなたのビジネスのファンのつくりかた」というテーマでお話しました。
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GOOD&SHARE代表 / パーソナル・コーチ
牧野彰邦
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