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適当人間
2022年2月6日 14:37
はじめに、この物語は、一人の青年のプライベートを犠牲にしてなりたっております。怒涛の質問に答えていただきありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。読んでくださった方なら分かるかと思うのですが、今回の維羅くんのストーリーで警察官になるまでの下りが少し掘り下がった内容になっているのは、警察官の青年と知り合う機会がありまして、根掘り、葉掘り、質問し、完成に至りました。
2022年2月6日 10:37
うふぅ~!とりあえず、2022創作大賞の〆切が本日までですので、一度個人的に切りのいいところまで書き上がったと思いますし、小説の更新を一旦中断しようかと思い、あとがきを書かせていただきました!ハイテンションですねぇ。仕事の合間にポチポチしてたので、個人的にはまぁまぁの労力だったのですが、読んでみるとぜーんぜん大した量じゃないので切なくなります。やっぱり私は小説家には成れそうにないで
2022年2月6日 09:56
零れ落ちる熱すらも落とさぬように、掬い上げるように、抱き止めておきたい。いつも、そう思っていた。彼女を抱く時は、より一層壊さぬように、細心の注意を払った。けれど、その注意深さから、彼女はするりと抜け出して、遠く離れていったのだ。いや、きっと、俺が逃してしまったのだ。―――――俺の家は、祖父も父親も叔父も3つ上のいとこも警察官で、長男の俺だってそうなるべきだと言われ続けてきた。
2022年1月30日 17:10
思わず、雪道君の手を握ってしまった。なんで?と思う。だって、仮に、GPSを付けても、私の部屋の回数や部屋番号まで分かる筈がなかったのに。「橘、嘘だよな?」その維羅の一言に私は首を振った。そうしなければならない気がした。「誰だよ、ソイツ。」維羅がそう言いながら、近寄ってくる。「見て分かりませんか?」私が答える代わりに、雪道君が答えた。私の肩を抱いている腕に力が
お風呂掃除を済ませ、もう一度携帯の通知を見ると、何故か維羅から返事が来ていた。『会って話そう。』何を言ってるんだ、コイツは。別れる時、私が同じことを頼んだのに、彼は取り合わなかった。とどのつまり、私がコイツの頼みを答える義理はない。『会いたくもないし、話したくもない。』私がそう送ると、奴は珍しく即レスしてきた。『そっちに行く。』その台詞に鼻で笑った。頭が悪いんじ
2022年1月30日 17:09
「도대체 어디에 배치해야 되는 거야?(一体どこにすれば良いんだ?)」しばらくの沈黙の後、ミンスが口を開いた。何度聞いても思う。彼の声は心地いい。特に、英語を喋っている時のミンスの声が好きで、私は自分で編集した音声を、寝る前にASMR的な感覚で聴いたりしている。見なくてもなんとなく分かる。今、ミンスが背もたれにもたれ掛かるようにして、顎に少し手をあてて、座っている足を後ろ
冷蔵庫を開けると、己の女子力の低さに嫌気が差した。「うわぁ。」水と酒とキムチと即席料理の素(ほとんどが韓国製品)が詰まった冷蔵庫。食器棚の半分は食器でなく即席麺(ほとんどが韓国製品)が詰まっている。もしも、テヤンが遊びに来たら、何も食べさせてあげられるものがないな、と思い頭を振った。そもそも、テヤンが我が家に来るなんて言うこと自体がおとぎ話だ。私はビールに伸ばしかけた手を止
私の話に耳を傾けながら、今まで見たことのないような表情でテヤンが微笑んでいる。この彼の表情をどう説明すべきなのか分からないけれど、きっと、周囲の人からは自惚れていると馬鹿にされるのだろうけど、私はこの人に愛されているんだなぁと実感できる、そんな表情だ。私のこの泣きはらした顔とライブTシャツにジャージズボンという恰好を見られたら幻滅するだろうが、一cutterとしてよりも大切に扱われているこ
2022年1月23日 12:00
今回のミーティングの生配信は、功を奏して大盛況だったようで、最高同時視聴者数は200万人にも昇った。翻訳もなく、ただ俺たちが真剣に喋るだけの動画が30分続くだけだったので、韓国人と韓国語が分かる海外の方だけだと思うと、どうせ多くの人も見に来ないだろうと思ったが、思ったよりも多くの方に見てもらえることが出来て驚いている。これが、本当のライブであれば、もっと多くの方に楽しんでもらえるのだが、こ
2022年1月23日 11:59
みんなのおかげで勇気が出た俺は、心に余裕が出来、ファンミーティングの話し合いに集中することが出来た。俺が誰にも言えずに悶々としている様子をメンバーが察してくれたからこそ、先ほどの出来事に繋がったに違いない。マネージャーが会議室に入ってきて、今日の話し合いの様子をインターネット上で生配信する旨を伝えてくれた。今回のファンミーティングのコンセプトは「星」であること。そして、一つ一つの「
『結婚の取りやめ』それは、誰もが予想できる展開だった。「왜요?(どうして?)」念の為に、俺は理由を聞いた。もし、この間、倒れたことが原因だったとしたら、誤解を解く必要があったからだ。結婚は俺にとってマイナスなことではなく、寧ろプラスの出来事なのだとメンバーに伝えるべきだと考えていた。しかし、チョンホヒョンから予想を上回る返答を聞かされる。「다른 멤버들이 작업하기 위해
彼女は、俺が思っているよりずっとずっと俺たちのことを見てくれていて、本当に8年間寄り添ってくれたcutterだと感じた。グッズだって、ミンスヒョンのものばかり飾っているのかと思ったが、練習着以外は、全員分揃えてくれているようだ。そもそも、メンバーの練習着を手に入れていることが、他のcutterでは考えられない気もするが、それぐらい熱狂的なファンだということだろう。俺の練習着をいつか欲し
2022年1月23日 11:58
ポストイットを入れた額縁に反射して、泣いている彼女の顔が見える。「そういえば、体調は大丈夫なの?」話題を逸らすためか、彼女はそう言った。「大丈夫じゃありません。今の会話で、分かりませんでしたか?」俺がそう言うと、彼女は携帯を持っている方のTシャツの袖で涙を拭いている。それと同時にカメラが小刻みに動いた。一挙一動が愛おしい。俺は心の中でそっとシヒョクヒョンとミンジュンヒョ
2022年1月13日 09:57
結局私は、早退届を出し家に帰ることになった。帰路に着く途中、私はふわふわと地に足が付いていないような感覚だった。玄関の鍵を開け、私は真っ先にCUTのグッズを集めている6畳の部屋に向かった。そこには職場に掛けていたカレンダーと同じものが飾ってある。まだ3月のミンスとシヒョクとユジョンとテヤンのユニットの写真がそこには飾ってあった。私はカレンダーを壁から離し、傷つけないように丁寧に