何も成長していないのに安心する劣悪な自分
売れたい気持ちはこの地球上でもっともあると
言われているのに
現段階で売れるから
最も程遠い存在になっているので
神様はやはりいないということが
証明できてしまうほどの
現在全くと言っていいほど売れていない芸人が日々送るにつれ思ったことなどを
書き起こすゴミ糞エッセイ
お気に召さない方はスキとフォローだけして閉じてください。
先日一か月振りにお笑いライブに出た
その時の話です
お笑いライブも、もちろん今まで通りの
犯罪者でも出れるようなフリーライブなのだが
自分が自分で「あぁ芸人なんだな」と思うと同時に落胆する貴重な時間だ
緊張もさることながら
やはり一か月のブランクは大きかったためにいつも以上に
練習に練習を重ねた
受付時間になり
目が死んでいる受付のスタッフさんにいつも以上にお札を目の前で透かされながら
エントリー料金の2000円を支払った
説明するのをある程度割愛させてもらうが
フリーライブはお金さえ払えばだれでも出れるライブだ
その時のライブで芸名に放送禁止用語が入っている人もちらほらいた
地下ライブの中でも最も地下ライブと言っても過言では無い
2000円を支払った私は
コロナウイルス対策なんて微塵も出来ていない
楽屋と言っていいのか分からない
狭い汚いプライバシーのかけらもない場所で
他の地下芸人と共に肩を寄せ合い着替えを済ませた
一か月ぶりの出番が近づいていく
緊張しきっている状態の私は舞台袖に立ち
前の芸人さんのネタを見ていた
袖から見た感じはお客さんは8~9人
ウケるウケないの段階に達しないほどの人数ではあったが
地下ライブにしてはとてつもなく多すぎる人数だ
いつも1~2人で寝ているもしくはお笑いを見ていないお客さんを
相手にしている私だったのでいつも以上に緊張した
私の芸名が呼ばれ舞台に立った
見事に滑った
もちろん笑い声などは無い
と言うより半分以上が見ていない
その日のライブは賞レース前だからか少し有名な人たちも出ていたので
恐らくそのファンなんだろう
なにくそ根性でそんなお客さんでさえ笑わしてやるというのが芸人根性なのだが、もうそういったことに慣れすぎて察した
見事に滑り散らかした私はそそくさと着替えを済ませ帰路についた
ただ変な感覚になった
もちろん滑っている
芸人としては最も避けたい状態なのだが
滑っている自分に高揚感があった
滑って満足している自分がいた
マジカルラブリーの野田クリスタルさんの地下芸人時代のエピソードとして
ウケたら負けだと思っていた
と言う話があるのだが
まさにそんな感覚になっていた
滑ることに慣れすぎてウケる=良くないことにどうやら私は達したようだ
滑っても凹まない
むしろ喜びを感じる
進化なのか退化なのか
ウケていなさすぎると脳味噌に支障をきたす
もう私は手遅れなようだ
今日まで私は売れていない、しかし明日はもっと面白い私に出会える、明日は売れる、明日から売れる。
お肉が食べたいです。ここ数ヶ月お目にかかっていません。しょうもない人に使うくらいなら是非