Teisuke

TKC Productions代表 十代の頃よりMTBマニアで、それが高じて自転車メ…

Teisuke

TKC Productions代表 十代の頃よりMTBマニアで、それが高じて自転車メーカーに勤務した後に独立、現在は主にオレゴン州ポートランドに所在する自転車パーツブランドの輸入代理店を手掛けながら、世界中のトレイルで走ってそこのビールを飲む活動に勤しんでいます。

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ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [1]

明石焼き 明石焼きと呼ばれる食べ物をご存じでしょうか?出汁で食べるのフワフワなやつです。タコ焼きとは完全に違うものだと言うのは関西以外でも比較的知られていると思いますが、地元明石では単純に玉子焼きと呼ばれています。 Hazyはhypeか? 現在のクラフトビールで主役を張るニューイングランドIPAですが、今ではヘイジー(Hazy)と呼ばれ、日本でも伊勢角屋麦酒の「ねこにひき」を筆頭として醸造されるようになり、UCHU BREWINGのようなHazyに特化したブルワリーさえ

    • Patagonia PCUとザ・ロスト・アロー・プロジェクト

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      • 期限付酒類小売業免許とグロウラー選び

        期限付酒類小売業免許とは? 国税庁が4月9日、酒類の持ち帰り用販売を希望する飲食店に向け、「期限付酒類小売業免許」を付与すると発表しました。これはクラフトビール・カルチャー的にはなかなかエピックな出来事で、COVID-19が良い方向に影響を与えた数少ない例だと思います。 酒類は製造/卸売/小売で必要な免許が異なり、その中でも期限付酒類小売業免許とはビアフェスなどの催事で期間限定で与えられる酒販免許で、飲食店営業許可しか持っていない場合はビールをTO-GO(お持ち帰り)で本来

        • 大麻、ビールに自転車、そしてオレゴン [無料版]

          始めに: このnoteはコミックマーケット91にて頒布された『THC PRODUCTIONS MAG issue 00』を比較的無害な方向で修正し、2017年のGrinduroを含むカリフォルニアでのライド記録を大幅に加筆して有料noteで公開したものを、さらに当たり障りのないよう一部削除して無料公開し、2020年版のあとがきを付け加えたものです。 お断り: この薄い本は決して読者に大麻の吸引を勧めるものではありません。日本に於いて大麻はコカインや覚醒剤と同列に扱われ、所持

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        ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [1]

          彼女はナポリにコーヒーが無いといふ。ほんとのコーヒーが飲みたいといふ。

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          彼女はナポリにコーヒーが無いといふ。ほんとのコーヒーが飲みたいといふ。

          1年でナポリに3回行った話 [3]

          旅の醍醐味の一つとして、旅先からさらに身軽な小旅行にいくことがあります。スパッカナポリ(旧市街)もそれほど広大ではありませんので、2日も歩けば十分に回ることができます。ナポリから足を伸ばして日帰りの小旅行を検討すると、実は魅力的な場所が多数あります。 ヘルクラネウム 電車でNapoli P. Garibaldi駅からErcolano Scavi駅まで行きます。所要時間は20分ほどです。駅の南側に降りると坂の下に海が見えます。海を目指すとこの美しい遺跡が迎えてくれます。ポン

          1年でナポリに3回行った話 [3]

          1年でナポリに3回行った話 [2]

          ナポリは本当に治安が悪いのか問題ナポリという単語を検索すると、次に「治安」と候補がサジェストされるくらい、治安が危惧される土地ですが、僕の経験から言うとナポリは安全だと思います。 日本からツアーで参加すると、それこそサファリパークに行くような扱いで、ホテルからバス、そして観光スポットへと自動的に護送されるような旅になるそうですが、逆に言うとツアーに参加するような高齢者、旅慣れていない方には危険になり得る街だと言えます。 例えば無防備にiPhoneを見ながら歩いたり、バック

          1年でナポリに3回行った話 [2]

          1年でナポリに3回行った話 [1]

          はじめに「ナポリを見てから死ね」などと言いますが、この1年間でナポリに3回も行ってしまったので、そろそろ死んでしまう前にナポリのことを書いておこうと思います。 というのも、「ナポリ 観光」あたりで検索しても内容の薄いまとめブログや、「ナポリのオススメ観光スポットXX選」のようなクラウドワークスあたりで量産されている類の画一的な内容しか出てこないからです。少しでもインターネットのお役に立てるよう、少しでも参考になることをここに残したいと思います。 空港からダウンタウンへ移動

          1年でナポリに3回行った話 [1]

          アメリカの伝説的なブーツメーカーの話

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          アメリカの伝説的なブーツメーカーの話

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [国内クラフトビール業界の不都合な真実編]

          ここまで8編に渡っておつき合い頂きありがとうございます。これが今回の東海岸紀行の最後になると思いますので、もう少しだけおつき合いください。 帰国してから持ち帰ったビールを片っ端から飲んでいるのですが、先入観なしのフィードバックもあり、一番興味深かったのが「Heady Topperはこんなものなのか?」という意見が複数あったことです。これはある意味正解で、現地のテイスティングルームで飲んだHeady Topperには驚かされたのですが、帰国して缶を飲んでみると、「バチバチッ」

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [国内クラフトビール業界の不都合な真実編]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [8]

          Grimm Artisanal Ales ブルックリンでもイースト・ウィリアムズバーグと呼ばれる、住宅地と商業地が入り組んだようなエリアにGrimm Artisanal Alesはあります。今回訪問したブルーパブの中でも、お洒落さはずば抜けています。 これがバーカウンターですが、アメリカのお洒落なお店らしく、照明が暗いです。どう見てもIKEAなLEDのライトが多数ぶらさがっていますが、それさえかっこ良いです。 バーガンディの緞帳のような幕で仕切っているのがまた良いです。

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [8]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [7]

          Other Half Brewing Company NYのクラフトビールシーンについて調べると、最初に名前が挙がるのがOther Half Brewing Companyです。高い知名度と人気を誇るのですが、これは地理的な要因も大きいと思います。というのは、前回のFinbackと違い、ブルックリンでもマンハッタン島に近い側に所在し、公共の交通機関にも恵まれているのでアクセスが容易なのです。 店のすぐ横に路駐できましたが、あまり長時間置いておくのは良くなさそうです。治安も

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [7]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [6]

          Finback Brewery さてニューヨーク市に入りました。最初に訪問したThe Alchemist Stoweからは550km以上南下したことになります。 クルマからヤンキースタジアムやマンハッタンの摩天楼を見ながらブルックリンに入るのは格別なものがあるのですが、あらゆるコストが高価なNYでレンタカーを運転してブルワリーを巡るのはそう簡単ではありません。まずベースとなるホテルをマンハッタンで探すのは論外、駐車場の料金を別途取られない、かつバレーパーキングではないホテ

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [6]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [5]

          Hudson Valley Brewery ニューイングランド地方の定義を調べるとNY州は含まれないので、タイトルから乖離してしまいますが、このまま続けます。今回はNY州のHudson Valley Breweryです。 ここは東海岸で行くべきブルワリーとして必ず名前が挙がります。一度だけ珍しく国内で繋がった樽を飲んだことがあるのですが、極めて綺麗、という印象でした。ニューヨーク市から北に2時間のビーコンというハドソン川沿いの鄙びた避暑地で、客層がTree Houseとは

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [5]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [4]

          Tree House Brewing Company ボストンから西に1時間も運転するとTree House Brewing Companyに到着します。間違いなく旅のクライマックスの一つになるのですが、このエリアはTree House以外に観光名所が無いと言ってもよく、他のブルワリーに行くついでに寄ってみた、というような効率の良い移動はできません。Tree Houseを真っ直ぐ目指しましょう。 Tree Houseはこの旅で寄ったあらゆるブルワリーと比べて醸造量が段違い

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [4]

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [3]

          Trillium Brewing Company バーモント州からマサチューセッツ州ボストンまで一気に南下してきました。 ボストンと言えばまず名前が挙がるのがNight Shift BrewingとTrillium Brewing Companyです。前夜にNight Shiftへは行ったのですが、今回はこのエリア最重要ブルワリーであるTrilliumの話に絞りたいと思います。 今回の旅はスケジュールの都合でボストン入りしてから北上し、バーモント州のブルワリーを巡りなが

          ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [3]