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ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [6]

Finback Brewery

さてニューヨーク市に入りました。最初に訪問したThe Alchemist Stoweからは550km以上南下したことになります。

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クルマからヤンキースタジアムやマンハッタンの摩天楼を見ながらブルックリンに入るのは格別なものがあるのですが、あらゆるコストが高価なNYでレンタカーを運転してブルワリーを巡るのはそう簡単ではありません。まずベースとなるホテルをマンハッタンで探すのは論外、駐車場の料金を別途取られない、かつバレーパーキングではないホテルを探すとラガーディア空港近くまで追いやられるのですが、どちらにせよブルワリーも同じ様に郊外にあるので問題にはなりません。もしレンタカー無しで行動するなら数人の乗り合いでUberなどのライドシェアを駆使するのが最良です。

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ここFinback Breweryは2011年創業と比較的新しいクイーンズのブルワリーです。Google Mapsに従ってクルマ走らせていると不安になるほどの住宅密集地域にある、倉庫を転用したような目立たない建物の中で醸造しています。

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屋内に駐輪スペースが設けられているのは、地域に根ざしたブルワリーであるのが分かりますし、客が路上に駐輪して地域住民とトラブルになるのを避ける意味もあるのでしょう。そもそもクルマで来るような場所では無いのですね。

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地元アーティストがポップアップのアートショーを開いており、ローカルをサポートする姿勢が伺えます。

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オンタップはDIPAが充実しており、さらにインペリアルスタウト、サワーIPAも各種あり、どれも美味しかったです。当然、彼ら自身ではHazyともNE IPAとも一切名乗っていないのですが、写真のようにちゃんと濁りは出ています。

国内のブルワリーでHazyやNE IPAを名乗りながらも濁りが弱い場合が結構ありますが、それなら最初から名乗らず、IPAとしてリリースして、実は結構濁っているんです、という東海岸スタンスの方が誠実なのでは?と思う訳です。

そして、この辺りで確信に変わりますが、NE IPAはチューリップ型グラスで飲むものです。クラフトビールを象徴するパイントグラスになみなみと入れるのはウェストコーストなIPAだけです。このグラスの方がアロマを感じることができて、美味しく飲めるとブルワリー側が考えているのであれば、醸造家の意志に従って同じようなグラスで飲むべきだと思います。

とうとう、国内でのHazyの在り方に疑問を抱くにまで至ってしまったのですが、まだまだNYのブルワリーを巡りは続きます。

ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [1]
ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [2]
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ニューイングランドIPAをニューイングランドで飲んだ話 [8]

皆様のサポートに新たな冒険に旅立つことが可能となります。NZ南島に行きたいと思っています。