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1年でナポリに3回行った話 [1]

はじめに

「ナポリを見てから死ね」などと言いますが、この1年間でナポリに3回も行ってしまったので、そろそろ死んでしまう前にナポリのことを書いておこうと思います。

というのも、「ナポリ 観光」あたりで検索しても内容の薄いまとめブログや、「ナポリのオススメ観光スポットXX選」のようなクラウドワークスあたりで量産されている類の画一的な内容しか出てこないからです。少しでもインターネットのお役に立てるよう、少しでも参考になることをここに残したいと思います。

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空港からダウンタウンへ移動する

ナポリ・カポディキーノ国際空港へは夕方のフライトが美しいです。ヴェスビオ山はもちろん、ヴェスビオ山を模したVulcano Buonoというレンゾ・ピアノ設計のショッピングモールも上空から見ることができます。ただし、このモールはテナントがあまり入っておらず、さらに駐車場では車上荒らしが横行しているようで、よほどの建築マニア以外は行く価値はないようです。

空港からナポリのダウンタウンまではタクシー、Uber、FREE NOW(元mytaxi)、バスなどの手段がありますが、おすすめはFREE NOWです。だいたい€15〜20です。Uberもサービスが立ち上がってはいますが、タクシーが配車されるだけで、事前に支払う金額のおおよそが決まっておらず、降車の段階で運転手から料金が告げられるので、現状Uberのメリットがほとんどありません。Uberで呼んだタクシーに€28を払ったのでホテルの受付で「これはフェアプライスなのか?」と聞くと、そのホテルを通じてタクシーを予約すると€20で固定だそうで、相場感は€20で、軽くボラれて€28という所でしょうか。Uberにしろ、FREE NOWにしろ、アプリが配車したライセンスプレートのクルマ以外には乗らないようにしましょう。

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レンターカーの場合はB-Rentという会社が到着口を出てすぐの場所に事務所を構えているので、ここを事前予約しておくと楽だと思います。ただし、バスで数分の場所にレンタカーセンターがあり、ここには大手ブランドはだいたい全て揃っています。オペレーションは極めてイタリアで、レンタカーの鍵を受け取るまで1時間近く掛かりました。フライトの都合で早朝や深夜にクルマを返却する場合でも、鍵を入れるポストがあります。ここからターミナルまで歩いても10分ほどです。

ナポリ駅のすぐそばにもレンタカー会社がありますが、格安を謳う割には割高なのと、レンタルしてすぐにナポリのジャングルにマニュアル運転で放り出されるのはあまり得策ではないので、強者向けでしょう。言い忘れましたが、ヨーロッパはレンタカーといえどMTが基本です。ディーゼルならトルクが太いので楽ですが、ガソリンなら最初はエンストを頻発することになるでしょう!

宿泊

Booking.comHotels.comで探すのが良いと思います。世界中でAirbnbを試してみましたが、どうしてもレビューだけで判断するのは難しく、オーナーとの相性などで悪い方向でのサプライズに遭遇することがあるので、今は先述のブッキングサイトでの予約に落ち着いています。ナポリなら最低でも三ツ星、理想は四ツ星を取ると間違いないと思います。四ツ星でもそれほど高くないので安心してください。

もし、空港でレンタカーを借りた場合は少し郊外に泊まる方がいいです。というのは、街中のホテルにはセルフで置ける駐車場がない場合がほとんどなので、係員に任せてどこかに置いてきてもらうバレーパーキングになるのですが、€10〜€20/泊の余分なコストが必要になるからです。

ピザ

とりあえず有名店には3軒行きました。

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アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレです。なんてことはない地元のピッツェリアですが、恵比寿と福岡にお洒落にロンダリングされた支店があるようです。混んでいるので入り口で番号のスタンプされた紙の小片を貰ってひたすら待ちます。写真はマルゲリータのチーズをドッピオにしたものですが、€5という衝撃の安さです。あと、ピザの耳は残しましょう。ナポリのピザは大きいので、1人1枚を注文するとこれだけで満腹になってしまいます。食べれないからと言って、ピザ1枚を2人シェアする方が、耳を食べず残すよりマナー違反の重罪です。1枚€5のピザをケチってる場合ではありません。地元の人だって耳は容赦なく残していますので。

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Pizzeria Da Attilioです。街中から西に外れますが、地元商店街の中にあるので良い雰囲気です。それほど並ぶこともないと思います。耳の部分にチーズを入れたピザを発明した店だそうで、大阪市の新町にここで修行したというティグレというお店があります。写真はポルチーニのピザですが、ヨーロッパでも高級食材であるポルチーニ、日本で食べるのと香りが違います。おすすめです。

画像の上にナストロアッズーロというビールが見えますが、ナポリでモレッティは弱いと感じます。

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ソルビッロです。東京に支店があります。ジーノ・ソルビッロ氏が地元イタリアのTVショーなどで顔と名前が売れており、もはや観光名所です。ナポリで一番並ぶピッツェリアでしょう。入り口に人がいますので、つかまえて名前と人数を伝えます。すると、そのリストが埋まるとレジの方に運ばれてマイクで名前を呼ぶのですが、ドアの上にあるスピーカーから聞こえてくる自分の名前を聞き逃さないよう、ドアの近所に張り付いておくのがポイントです。

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詳しくは何を注文したのか忘れましたけど、マルゲリータですね。ナポリからもう少し南にあるサレルノあたりがモッツァレラの名産地で、厳密に言うと本物の水牛のミルクから作られたモッツァレラは非常に足が早く、保存に向いていません。なので、本物のモッツァレラを使った本物のマルゲリータはナポリ辺りでしか食べることができないということになります。

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サレルノ近郊のスーパーマーケットに行くとモッツァレラが量り売りされていますが、このように水に浮いた状態です。一度、尼崎のコストコで真空パックされたモッツァレラを買ったことがあるのですが、一口食べて捨てました。ナポリにはマルゲリータを食べにいくだけでも価値があります。

ソルビッロのあるトリブナーリ通りは一帯が世界遺産に登録されている旧市街だけあり、多くの観光客で溢れていますが、Pizzeria Di Matteoでは店頭で揚げピザを売っており、これがイタリアのハイクオリティなジャンクフードという感じで歩きながら食べると美味しいです。ただ、イタリア全般に言えることですが、歩きながら物を食べたり、コーヒーを飲むという習慣はあまりないようです。

それこそ美味しいピッツェリアはもっと無数にあるのですが、ここだけの話、3軒も行くと飽きます。やはりパスタや魚介が食べたくなるのですよね。

ピザ以外の食事の話、治安、本当に汚い街なのか、まだまだあるのですが、評判が良ければ続きます。


皆様のサポートに新たな冒険に旅立つことが可能となります。NZ南島に行きたいと思っています。