Tad(定年アドバイザー)

伝統的な日本企業において、定年再雇用となり人事部門で働いている63歳会社員です。この年…

Tad(定年アドバイザー)

伝統的な日本企業において、定年再雇用となり人事部門で働いている63歳会社員です。この年になっても意外と元気で(笑)なるべく長く、ワクワクしながら仕事を続けたいと考えています。そんな私が感じた、定年前後での不安や疑問について書いて行きたいと思います。よろしくお願いします。

最近の記事

年上部下と年下上司

皆さん おはようございます。 先日、前の会社の後輩と飲む機会がありました。部長に昇格したと嬉しそうに話していました。部下が20人程いて、その中には、定年再雇用になったシニア社員(元上司)もいらっしゃるとの事でした。 そのシニア社員は、とても経験豊富で知識もあり優秀な方ではあるが、正直「どんな業務をお願いしたら良いか悩んでいる」との事でした。 「給与が大きく減ったのでモチベーションが下がっているのではないか?」「部内の人員は限られているため、定例的な事務作業もやってもらい

    • シニアにとっての年金財政検証

      皆様、おはようございます。 先日(7/3)、年金制度が将来にわたって持続可能か検証結果が発表されていました。「年金がもらえなくなるのでは?」と心配している若者には、関心の高いテーマだと思います。 一方、まもなく年金受給者となるシニア世代にとっても、大事な事が議論されているようです。 ① 在職老齢年金制度撤廃 現在の制度では、賃金(年収÷12ヶ月)と厚生年金額の合計が月50万円を超えると年金額が減らされています。所謂「働き損」と言われている制度です。これが、撤廃されると

      • 老害と若害

        皆様、おはようございます。 先日、「シニア社員の活性化をお考えの人事担当者のみなさまへ」というセミナーに参加してきました。多くの人事担当者が集まり盛況でした。各企業にとっても、増加するシニア社員の問題は、大きな課題であると感じました。 その中で、シニア社員と若手社員の間でおきる各種トラブルを題材にしたマンガのお話がありましたので、ご紹介します。とてもリアルで、一人で笑ってしまいました。「どこの会社でも同じ事が起きているのだな~」と妙に納得すると共に、自分自身の事として、思い

        • 長く働く(65歳の就職活動)

          先日、東京の飯田橋にある「東京しごとセンター」に行ってきました。国が運営する「ハローワーク」とは別の組織で、都内での就職活動を支援する東京都の組織です。 55歳以降のシニア向けサービスも充実しており、65歳以上を対象とした職場体験を紹介するサービスもあります。 「定年退職後の働き方を考える」「履歴書の書き方」「面接のポイント」と言った実践的なセミナーもありました。 首都圏にお住まいで、長く働きたいが、今の企業では65歳までしか働けない方は、早い時期に一度相談に行ってみては

        年上部下と年下上司

          長く働く(気分は個人事業主)

          「定年になったら今の会社を辞めて、なにか新しい事を始めたい」と思っていても、十分な準備ができないまま定年を迎え、結局再雇用を選択する人も多くいらっしゃいます。 そんな人は、気分だけは独立した「個人事業主」として、働いてみてはいかがでしょうか?ベテランならではの「知識・スキル」を活かして、自分の付加価値を生み出せる業務を自ら会社に提案するのです。 定年が近づくと、会社側との定年後の勤務意向確認の面談があると思います。その際、「私はこんな仕事がしたい。」「私はこんな仕事で会社

          長く働く(気分は個人事業主)

          何歳まで働くか?

          皆様は、何歳まで働く(収入を伴う仕事に従事)ご予定ですか? 仕事はなるべく早く辞めて、なんらかのボランテイア活動をしたいとか、学び直しをしたいとか、旅行してみたいとか、色々なお考えがあると思います。 今後のシニアライフをどのように過ごしたいかを考える事に繋がりますので、一度考えてみてはいかがでしょうか? 長寿化の進展に伴い、長く働くシニアが増えています。 2023年度の総務省が発表した「労働力調査」によると、65歳~69歳の52%、70歳~74歳で、34%の人が何らか

          再雇用を選択する前に確認すべき事

          定年直前になって、会社側から提示された、具体的な給与・業務内容・勤務地等が、自分の希望に合わないと思っても、その時点では、他の選択肢は限られており、結局仕方なく「再雇用」を選ぶ事になりかねません。 再雇用を選ぶにしても、他の道を選ぶにしても、大切な事は、事前に必要な情報を集めて、自分で選ぶ事ではないでしょうか? ①給与水準 賞与も含めた年収ベースでいくら位になるのか?(一般的には3~5百万程度)、その給与はどのように決まるのか?確認する必要があります。もし、その水準では困る

          再雇用を選択する前に確認すべき事

          定年再雇用(私の場合)

          私は、ちょうど3年前の21年3月末に定年を迎えました。花束をもらって、拍手で送られました。以前なら、笑顔で家族に迎えられ、簡単なお祝いをしてもらい、翌日から、家で過ごしていたと思います。現在は、色々な事情でその後も働く人が大半であり、私の場合も再雇用となり、翌日も同じ職場に出勤しました。座席が真ん中から端っこに変り、少し小さめの新しいハンコを渡されました。昨日までの私の座席には、以前の部下が座っており、ぎこちない笑顔で私に挨拶してくれました。 気分はちょっと晴れやかでした

          定年再雇用(私の場合)

          定年再雇用制度

          年金の支給開始年齢が引き下げられに従い、定年年齢も55歳から60歳に引き下げられ、2012年の法改正では、65歳までの継続雇用が義務化されました。多くの企業が、一旦退職した後に、改めて雇用する「定年再雇用制度」を採用しています。 なぜ、定年年齢引き上げでは無く、継続雇用なのでしょうか? 60歳で定年退職した後、改めて継続雇用する事で、従来の年功賃金を一旦チャラにできるからです。つまり雇用継続という意味では、実質65歳定年ですが、年功賃制度は、60歳で終わっているのです。

          終身(?)雇用

          戦後の高度経済成長期において、「新卒一括採用・年功賃金・終身雇用」の日本型雇用形態が確立されました。そんな中、定年制度は、企業側にとっては終身雇用制度を終了できる制度、社員側からはそれまでは雇用が保証される(終身雇用)制度となりました。 私も含め同世代の方は、終身雇用制度の中、今の会社で一生懸命働いていれば、安心して老後生活を送れると、なんとなく考えていたのではないでしょうか? 終身保険は、死ぬまで適用され本当に終身ですが、終身雇用は定年までで、本当の終身ではありません。

          定年ってなに?

          まずは、そもそも定年ってなんでしょうね? フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると 定年・停年(ていねん、Retirement age)は、企業や公務に勤める正規雇用者で、ある一定の年齢に達したら仕事を退職・退官する場合のその年齢のことまたそうした仕組みによって雇用関係が終了し、退職・退官すること(定年退職)。労働者が一定の年齢(定年年齢)に達すると自動的に雇用関係が終了する制度を「定年制」という。 滅多の事では解雇される事のない日本において、同年齢

          note 始めます。

          定年って、会社員にとって大きな転機ですね。 定年まで一生懸命働いたら、後はなんとかなると思っていましたが、いざ自分がなってみると、そうではありませんでした。(笑) 会社任せには出来ず、自分で考えなければいけないことも多く、結構戸惑っています。 そんな私が感じた不安や疑問について書いていきたいと思います。 まずは、そもそも「定年ってなに?」を調べてみました。 明日5月13日(月)より、出来るだけ毎週月曜日に更新していきます。 宜しくお願いいたします。