シン映画日記『ノック 終末の訪問者』
TOHOシネマズ西新井にてM・ナイト・シャマラン監督作品『ノック 終末の訪問者』を見てきた。
メインキャストに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタが出演する他、キャビンに住む家族のアンドリュー役にジョナサン・グロフ、あと訪問者4人衆のレイモンド役に『ハリー・ポッター』シリーズのロン役のルパート・グリントが出演している。
アンドリューとエリック、そして二人の養女ウェンの3人がアイダホの山小屋で休暇を過ごしている所、レナードとエイドリアン、サブリナとレイモンドの4人が山小屋に訪れる。4人のリーダーのレナードは3人に地球に起こりつつある危機的な状況を伝え、大人のアンドリューとエリックにある提案をする。
いわゆる、謎の4人衆によるインベイジョンものの映画で、前半はレナードを中心にアンドリューらに対して攻撃的に襲いかかる。その中で訪問理由が3人に告げられるが、かなりの究極の選択を迫る。
アンドリューとエリックは同性の夫婦で、養女のウェンは東洋系というように性と人種の多様性という側面もこの作品にはあるが、
メインになるのはやや理不尽な終末的な状況と
アンドリュー、エリック、ウェンの家族がその解決策として選ばれたミステリー。これに尽きる。
こうした様々な謎に対する根拠はもう一つクリアなものがなく、強引であり、脚本はやや大味。
だが、後半の終末的な展開はこれまでのシャマラン映画と比較すると大掛かりで、リアルさはある。
とんでもない展開ではあるけど、『レディ・イン・ザ・ウォーター』や『ハプニング』に比べれば然程がっかり感はなく、
むしろ悪くはなかった。
4人の訪問者の隠された真意やクライマックスにキリスト教めいた描写を使い、着地点としては悪くはない。
M・ナイト・シャマランの作品未見でも十分に楽しめるし、
過去作をほぼ網羅しているツワモノなら、
もちろん『シックスセンス』や『ヴィレッジ』、『ヴィジット』ほど当たりとは言い難いが、
終末スリラーとしてはそこそこだったかな。
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