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心の掃き溜め

今日は本当は大切な人とロンドンの遊園地に行く予定だった。

今頃二人は寒さに身を寄せ合いながら楽しんでいたのかなと思うと胸が苦しくてしょうがない。

遊園地のチケットも高かったバスもずっと前から予約して、

二人とも課題に追われていたけれど、

この唯一の楽しみのために頑張ってきた。

けれど一週前から始まった体の異常が見て見ぬふりできないほどになって、

前日になってやっと病院に行った。

我慢しないでもっと早くから対策できたらもしかしたら行けたかもしれない。

たらればが頭の中で湧き出して脳みそを圧迫する。

物理的な体のしんどさと精神的な心のしんどさが僕を強く抱きしめる。

夜もよく眠れず、課題の締め切りも刻々と迫って、

症状もなかなか良くならず、

ここ一週間いいことなんて一つもなかった。

何か悪いことしたかなあ。

まあ今はそういう時期なんだよ。

いつかきっと元気な時に二人で行こうね。

ほんとにごめんね。

この一連の騒動で学んだことをダラダラとここに書こうと思う。

イギリスに六か月以上住むのなら早くかかりつけ医の登録を


かかりつけ医の登録なしでは原則NHS(国民保険)が利用できない。

それを怠るとプライベートと呼ばれるクソ医療センターに行くことになる。

命と引き換えにヤクザの如く金を捲し立てられて待つのは貧乏生活。

海外留学、移住をするのならその国の医療制度はある程度分かっておくべきだ。

保険があるから大丈夫とか、なってからで大丈夫とか考えていたら後の祭りです。

病気は我慢しない。


三日たっても症状が改善しないなら素直に病院に行くべきだ。

早めの対応が病気を早く治す。

僕のとても悪かったポイントはしんどいのに課題を無理してしたり、

学校に出席したり、一番の間違いはジムに行ったこと。

体は病気でやられている部分を治すのにエネルギーが必要だ。

良かれと思っていたその行動、実は体を痛めつけていた。

病気をインターネットで検索しない。


誰しも病気になると気になって病名を欲しがる。

昔は病院に行くことしかそれを可能にしなかったが、

最近ではどんなにバカな人間でも症状を検索するだけでそれっぽい病名に当てはめることができる。

所詮それらは可能性なだけでそれらに振り回されるぐらいなら、

さっさと病院に行ってください。

病は気から。

変な被害妄想でいつの間にか体だけじゃあなくて心も病みますよ。

以上ボロボロの僕からの忠告でした。

ここからは昨日実際イギリスの病院を利用した経験談を書こうと思う。

かかりつけ医を登録していなかった馬鹿は病院に直接嘆願し、

必死の思いで病院に侵入した。

中には数十人ほど患者がいて、あとは自販とトイレだけ。

続々と呼ばれていく中、次々に新しい患者も入ってきて、

僕よりも早くその人たちが呼ばれることもあり、

まあ、医療の都合上優先順位がつけられることには快く理解していたが、

二時間ほどたっても呼ばれなくて、僕の知る人はほとんどいなくなってしまったときは少し何か心配になった。

まあ、そのうちそのうちと気楽に人間観察をして待っていた。

斜め前のおじいさんは数分に一回ゲップしては

”ぐぐぅぁん、エクスキューズミー”

と呪文のように唱えるのだ。

もう気にせずゲップしてくれ。

そんなおじさんの隣に座っていたおばあさんはその隣に座っていた人が診察に行く際、

食べていたお菓子をそのおばさんに渡し、確かに終わるまで持っていてくださいと言った。

彼女は持ち主が診療室に入るや否や、すぐにお菓子を平らげて彼女の席に置いてしまったのだ。

これはここじゃあ普通なのかと目を疑ったがまあおばさんバイアスで彼女が許されることを心から願っている。

そうしているうちにも「トウマ、イ」というシュウマイみたいなノリで名前を呼んでもらい、

診療室へと二時間半後に入室。

白衣も着ず、ピッチピチのセータをまとったアラブ系の女の人が医師?だった。

慣れない英語での診察は怖く、伝わっているのかわからないし、

彼女の風貌からは信頼は得られなかった。

しかも国民保険のおかげで無償の診察のため、あちら側は共産主義国のソレみたいで、

やる気もモチベーションも見られず、

早く客を捌くことに専念しているようにみえた。

よくわからない診察を受け、なんとなくの診断をされ、

薬を受け取るのに約一時間ほどたちっぱなしで待たされて、

くらくらで狭苦しい学生寮へと帰宅した。

イギリスの医療制度は本当にすごい。

関心です。

初めて日本に帰りたいと思った。




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