CA日記11日目〜父と息子のアメリカ旅

8/11

山を越えドライブふたたびLAへ。息子の希望で日曜日しかやっていないメルローズのフリーマーケットへ再訪。Santa Paulaの山の家からメルローズまでは車で1時間半ほど。ロードムービーのごとく車窓からアメリカを見るのにはちょうどいい距離感である。

右に左に広がる迫力の山脈を眺めながら、カリフォルニア名物の何車線もあるハイウェイを飛ばしてロサンゼルスまで。

今回の旅は、夫と息子が運転席と助手席に座り、二人でたくさん話して父子の絆がぐっと深まったのではないかと思う。

14歳くらいのちょうどコロナの頃は、世界も急に変わりオンライン授業になったり、思春期で心も揺れていたのだろう。気持ちを表現するのが難しくなり口数も少なくなったこともある息子だけど、いろいろと自分でも体験し葛藤を越え、今は成熟した青年に向け一回り成長したのを感じる。物怖じしない堂々とした快活なキャラとなり、良い友達にも恵まれているようでキャンプやハイキングによく出かけていく。

この旅では、夫と肩を並べて音楽や映画の話、政治の話まで会話が尽きないようだ。普段親にはいちいち話さないような学校や友達の話もたくさん話してくれへぇー！っと驚いたり感心したり笑ったり。夫も新しいことを息子から教えてもらったりして嬉しそう。

お互い性格も真逆で、過去に大喧嘩して殺伐としていた時など、相手を全く理解できないと言ったこともあるけれど。私からしてみると実は二人はすごくよく似ていて、どう考えても親子になるように縁されてきた魂に思える。父と息子の絆は切っても切れない人生を支えるものになるのだろう。

この旅はギリギリ子供でいる息子との最後の旅なのかもしれない。

近い将来、運転席には今度は息子が座るようになるのかもしれない。車中での沢山の話し声、笑い声を聴きながら、この旅に3人で来れて良かったなと思う。

メルローズフリーマーケットのことを書こうかと思ったけれど、今日のメインはやっぱり父と息子の物語が1番印象的だったので、これを書いておく。

本日のフリマ戦利品は、私はショートパンツ。夫はジャケットを購入(夫はこの旅で初めて自分の買い物をした！良かったよー)。息子はロングTシャツ。

メルローズフリーマーケットは今日もギラギラに暑く、賑やかで平和で楽しかった。