「WEB3.0最前線。シリコンバレー・スタートアップのCTOがテックレジデンスに」/kei さん/テックレジデンスメンバー紹介シリーズ#2
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もしあなたがIT人材で、コミュニティを持ちたい!テックレジデンスを知りたい!と感じているなら、
一番知りたいのはどんな人がいるのか?ということではないでしょうか。
各分野で活躍してるエンジニアやデザイナー、マーケター、ディレクターなど、多才なテックレジデンスメンバーを紹介していくこのシリーズ。
第2回は、現在シリコンバレーでWEB3.0を推進するスタートアップのCTO【Kei】さんです。
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「0〜2歳と4〜7歳の合計5年間しか日本に住んでいなかったから、日本語はここ5年くらいで英語と同じレベルになったのかな」
そう話すのは、人生のほとんどをアメリカとシンガポールで暮らしてきたエンジニアであり、シリコンバレーのスタートアップ起業家の【Kei】さん。
アメリカの大学では電子工学とコンピュータサイエンスを専攻し、その後、Microsoft・シアトル本社に入社。3年と3ヶ月、Microsoftで勤務したのち、シリコンバレーのサンフランシスコベースにあるスタートアップに社員1号としてジョイン。そのときの同僚と2人で現在の会社を起業しました。
世界最先端のエンジニアとして、そして世界が注目するWEB3.0の起業家として活躍している【Kei】さんの過去・現在・未来とテックレジデンスとの出会いについて紹介します。
WEB3.0が目指す世界
インターネットができた、というのがWEB1.0。その段階では、みんながインターネットを使えるようにネットワークの参加者がデータを共有しながら共同でスタンダードをつくった時代でした。
そして、WEB2.0では、中央集権的にGAFAが権力を集め、莫大なスケールでインフラの構築が進み、開発者が効率よく開発するためのツールやサービスが増えました。その一方で、知見や権利が数社に集まり、サービスの利用は無料だけど、個人のデータが売られ、独占される状況に。
そういった中央集権的社会をできるだけ避け、わかりやすく貢献者に還元する世界を実現しようとしたのがWEB3.0です。株式会社のように投資家が権利を持ち、コントロールするのではなく、実際に取り組んでいる組織が権利を持ち、さまざまな事柄の定義をすべき、という考え方で、社長と友達だから多く給与がもらえる、などではなく、貢献者に還元される(SO(ストックオプション)がわかりやすいですが)限りなくオープンな世界です。
また、ブロックチェーン上のプラットフォームを利用することで、改ざんや嘘のない世界を維持します。例えば、トークンを使って投票権を表示するなど、本来投票権のない人や発言力の弱い人でも貢献さえしていれば、決定の一部になれるチャンスがあります。
個々のアイデンティティをどう認定するのかについては、 例えば、特定のDAO(Decentralized Autonomous Organization)=〇〇DAOが認定したアイデンティティしか受け入れないというコミュニティだったり、Facebookの認証を受け入れるというコミュニティだったり、さまざまです。パスポートなどは必ず国レベルの認定が必要です。そういった多々あるアイデンティティの認証の仕方を受け入れるのがDID(Decentralized Identity)の仕様です。
この仕組みを成り立たせるには、”このアイデンティティはなぜ信用されるべきか?”というコンテクストが必要になってきます。
僕の会社では、アイデンティティに紐づくレピュテーションにフォーカスするサービスを開発しています。
先が誰にもわからないことに挑む
この分野は、新しいというか、まだほとんどの人がわかっていない領域です。そのため、自分たちも何が正解か、どうなってくのか見えていない部分が大いにあります。
最終的にはオンライン上のアイデンティティに紐づいたレピュテーションの元となるデータを集め、それを利用することによって、各自が今まで経験・貢献してきたことが、新たな機会に繋げられるようなシステムを構築する予定です。
例えば、自分の職歴やプロジェクトへの貢献が、転職活動の際に簡単に認証されることも可能になります。
この世界観を実現するにはかなりのインフラとユーザーの理解が必要になると思うので、様々なDAOや企業のコミュニティと提携して、UXに最もフォーカスした製品を開発しています。
現状、シリコンバレーのVCとエンジェルから2022年3月に資金調達を終え、しばらくの資金は確保しました。6人のチームで2〜3週間NYやSFで合宿をしています。4月の終わりにはアムステルダムのカンファレンスに参加するなど、世界中を飛び回っているような状況です。
▼Keiさんの開発している製品はこちら
▼Keiさんのツイッターはこちら
東京にコミュニティが欲しい
今は、自分のつくった会社から自分にビザを発行するのになかなか時間がかかるというビザの問題もあり、日本にいなければならないという事情があります。
東京の住まいを探すときに、東京にもコミュニティをつくりたいな、と考え、最初からシェアハウスを探していました。
テックレジデンスには、趣味をとことん極めるこだわりの強い方も多く、まだ入居してあまり日が経っていないですが、面白いな、と感じています。また、Web3にユーザーとして参加している方が多いので、話が盛り上がるし、ユーザー観点のお話を聞けることが最高ですね。
テックレジデンス専用Slackのチャンネルは、自分がつくったサービスの共有やNFT話などでいつも盛り上がっています!
今の会社のフェーズでは、物理的に近くにいないといけないので、日本にいないことも多いですが、これからもっとこのコミュニティを活用していけたらと思っています。
<インタビュー/ラインティング>株式会社papapa marketing
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