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農業・漁業の技術

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2023年9月の記事一覧

害虫を『めくらまし』

害虫を『めくらまし』

大葉の生産量が全国1位の愛知県で、農家を長年悩ませてきた虫害への新たな対策が成果を上げている。

葉に赤い光を当てて虫の色覚を乱す方法で、手間をかけずに効果を発揮するとして普及が進んでいる。農薬使用量も減らせる。

『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD09C900Z00C23A8000000/

【技術史】フランスワインの救世主

【技術史】フランスワインの救世主

今も栄華を極めているフランスのワインですが、1860年代にアメリカから輸入したブドウの苗木に付着して、フィロキセラという害虫が大量に入ってきました。
これが瞬く間に蔓延し、耐性のないヨーロッパ中のブドウをほぼ壊滅しました。ワイン文化が途絶えて、ブドウ畑も羊の放牧に転換せざるを得ない状況に追い込まれたのです。
フランス政府は、懸賞金をかけて解決策を求めました。このようななか、まずアメリカ産の害虫に耐

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ミツバチが絶滅する可能性

ミツバチが絶滅する可能性

花をつけて果実、種子ができる地球上の植物の90%以上は、昆虫をはじめとする動物に頼って繁殖しています。

しかし、マルハナバチは気候変動や都市開発、農薬の使用などによって世界中で減少しているのが現状です。

ベルギーのブリュッセル自由大学はヨーロッパのマルハナバチの種の75%以上が40〜60年以内に絶滅の危機に陥る可能性があるとの予測を出した。
日本においても、例外ではないだろう。

ミツバチの仲

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無花粉スギ

無花粉スギ

近年、無花粉スギの原因遺伝子のひとつであるMS1が特定され、無花粉スギと有花粉のスギをかけあわせて得られる無花粉スギの種子を使った苗木の生産に活用されている。

無花粉スギの遺伝子はMS1以外にも3つの遺伝子(MS2、MS3および MS4)の存在が知られていたが、これまでMS1以外の遺伝子の正体は不明だった。

森林研究・整備機構森林総合研究所の研究チームは、このほどMS4の遺伝子の正体を解明した

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