見出し画像

プリントTシャツが持つコミュニケーションの力と魅力

プリントTシャツが好きだ。

タイトル画像は、社会人になってすぐの頃、会社泊が続き仕方なく買ったLEVI’SのTシャツ。LEVI'Sにこんなの売ってるのか…という驚きと、セール品で安くなっていたので、勢いで買った。着ていると上司や同僚に「どういうセンスだ」と嫌というほど突っ込まれた思い出の品。

プリントTシャツと言っても様々な種類がある。大判、ワンポイント、フロント、背面、単色、カラーなどなど。僕が好きなのは大判プリント。プリント位置が前後にまたがっていたり、ポケットに絡めるデザインだったりすると凝っていてなお楽しい。

最近買ったのはGUの『2001年宇宙の旅』コラボTシャツ。

https://www.uniqlo.com/jp/gu/item/322089

品切れになるのが怖くて、同じシリーズのパーカーやアノラックも定価でドカドカ買っていたら、案の定最終的には投げ売り価格になっていて悲しい気持ちに…。これに限らず、ここ数年はTシャツといえばスター・ウォーズ等の映画関連を買うことがほとんど。

数年前の夏、撮影の仕事でアメリカに行く事があった。その際、スーツケースに詰め込んだTシャツのほとんどはスター・ウォーズ等SF映画のTシャツだった。その年の冬に前作から10年ぶりの続編『スター・ウォーズ フォースの覚醒』が公開されるため、当然アメリカでもSW熱が盛り上がっているだろうと予想しての事だった。

僕は英語が得意な訳ではない。なので積極的に現地スタッフに話しかけたりはできなかった。それでも、撮影の補助に入ってくれた現地スタッフの一人は、僕が毎日着ている色々なデザインのSF映画Tシャツを見て「キミはSFが大好きだね」と話しかけてくれた。プリントTシャツはコミュニケーションツールなのだと確信した。

ちなみに、その時に着ていたのはスター・ウォーズではなく早川書房の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』Tシャツ。

2008年からフィリップ・K・ディックの新装版文庫のデザインをTシャツ化したシリーズだ。当時、在庫切れになるのが怖くて2枚買いし、1枚はまだ保管中。結局このタイプは絶版で、今は同シリーズで『流れよわが涙、と警官は言った』『ヴァリス』などが販売中らしい(冒頭に書いた社会人1年生の頃、まさに「ハヤカワSF表紙のTシャツ欲しい!」という話を上司にして、企画持ち込んでは?などと言っていたので、同じ事考えている人は多かったのだなと思う)。


要は、ただ歩くだけで自分の好きな物を示す事がこんなに簡単にできるのはプリントTシャツだけという事だ。

渋谷を歩く外国人観光客が着ているドラゴンボールやナルトやセーラームーンTシャツ。それだけで「日本の文化を好きでいてくれてありがとう」という気持ちになれるし、それが『AKIRA』だと、ちょっと話しかけてみたいとさえ思ってしまう。

おもしろT、メッセージT、ミュージシャンやアイドルのライブT、アニメ、マンガ、名画に写真、どんなプリントでも良い。すれ違う時に「あっ!あれは!」と同志を見つけてしまう、さり気なくないアピール手段。

今年の夏も、お気に入りの1枚を見つけられるか楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?