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【残存能力】は介護だけの話ではないっ!

日本国憲法
・第25条:国民の生存権
・第13条:幸福追求権
これらに基づいた日本の介護

高齢者の人口が年々増加していることは
皆さまもご存知かと思います

今回たまたま機会をいただき
介護の現場における「初任者研修」を
受けさせていただきました

その中でこの憲法に基づいた介護が
どういう状態にあるのか…


あくまでも個人的な勝手な意見を
綴らせていただきます


気分が悪くなる予感がしましたら…

この先は
※絶対に読まないで下さい※

よろしくお願いします

m(__)m

 

 

❶絶対に忘れてはいけないこと


十数名の方々と一緒に
数か月間
多くのことを学んできました

時には机の上で
時にはお宅を訪問して
時には施設を訪れて
時には実際オムツをつけて

そして

たくさんの違和感
持つことができました

たくさんの疑問
持つことができました

たくさんの事実
知ることができました

たくさんの想い
感じることができました

たくさんのたくさんの
体感がありました



・高齢者になると
 誰でも介護が必要になるワケでは
 ありません

・介護が必要な人=かわいそうな人
 では決してありません

・介護が必要な人=高齢者だけでは
 ありません

・老いること=イヤなことでは
 決してありません

・介護の現場だけを
 何とかすればイイ問題ではありません

・介護を必要とする人たちから
 好かれようと必死になる必要はありません

・介護職=誰でも出来るものではありません


これらのことを
これらの言葉たちの奥を
どこか忘れかけている世界がありました…

 

 

❷老いることへの恐怖


ある時の研修で
先生がみんなに質問をしました

「老人とはどのようなイメージですか?」

ひとりひとり答えていきます
そしてそれを先生が
ホワイトボードへ書いていきます

それを見ながら思いました

この答えはその人の老後なんだろうな…と


ホワイトボードには
何とも悲惨な老人の姿が書かれていきます
・白髪
・腰が曲がる
・入れ歯
・頑固
・なりたくない
・耳が遠くなる
・話が通じない
・病気をする
・不自由・・・


これこそまさに
自分で自分の未来を決めている瞬間です

どうしてこのようなイメージなのかは
その人の生きてきた背景などによる価値観が
そうさせているのだろうと思いますが

個人的に言わせていただければ
「解釈能力」
広げればいいのに…
愉しめばいいのに…と思ってしまいます

 

あまりにもマイナス面ばかりが並び
みんなが悲惨な顔をしながら
共感し合っているので

…仕方ありません

老人のステキなイメージ
Kiyoeさんは述べさせていただきました



チーン…(´-ω-`)…
教室内は…静まり返りました




どれだけ
老いることに恐怖を抱え
死をよくないものとした生き方が
当たり前になっているのか




改めて
考えなおしてもいいのでは
ないでしょうか

 

 

❸介護のない世界


老いることに対して
ものすごく恐怖がある方々
死は絶対によくないものとして
顔にシワを寄せる方々

介護の勉強をしに来ていることも手伝って
余計に「介護ありきの老後」ばかりを
考えています

 

「老いたら介護が当たり前…」

「自分も行く行くは…」

「その前に自分の両親も…」

 

不安や恐怖に襲われ
ものすごく深刻な雰囲気が流れます

そして

「老人=かわいそう」
「介護されている人=かわいそう」
「自分はなりたくない、避けたい」


こういう想いがとても強いです

介護は
誰もが通らなければいけない道
このような決めつけた世界で
全てを考え苦しんでいます


世の中には
介護という概念が
存在しない国もあります

その国の人々は
日本人よりも短命かもしれません

けれど
だからと言ってその人達は
かわいそうなのでしょうか?
幸せではないのでしょうか?
日本人の方が素晴らしいのでしょうか?

 

介護現場で長年働いている方たちは
あり得ないと笑うかもしれませんが

介護が盛んになることを目指すのではなく
介護が縮小していく方向を目指すのが
理想の道です

介護の仕事がなくなっていく道が
嬉しい道のはずです

現状そんなのはあり得ないと
スルーするかもしれませんが
しっかりと思い描くことで
その一歩は始まるかもしれないこと
忘れて欲しくないと思います

老いていくとこうなるんですよ
・介護は絶対になくてはならない
 大切なことなんですよ

このような決めつけ的な言葉たちが
呪いの教えとなる可能性…


隠されていたりはしないでしょうか…

 

 

❹老人介護だけが介護ではない


今回「初任者研修」というものを
はじめて受けることになりましたが

4、5年位前から
障害者のお手伝いをする機会は
度々ありました

仕事としても
ボランティアとしても
プライベートでも


その中でよくよく考えたら
「介護」をしている感覚は
全くありませんでした


介護は当然
高齢者だけのものではありません
障害者に対する介護もあります

けれど

介護=高齢者というイメージが
自分の中にも
今回勉強した中にも
存在していることに気づきました


そして特に今は
「認知症」の割合が増えてきているため
認知症介護に対する時間が非常に多くさかれ
一番チカラが注がれていました

障害者を家族に持つ方は
「どうして高齢者のことばかり…」と
少し嘆いていましたが

実際に限られた時間の中では
数字的に多いものを学ぶというのが
やはり世間一般的になるのは
変わらないみたいです

 
 
 

❺介護と教育


介護施設のお偉い方と
1対1で少しお話をする機会が
偶然訪れました

せっかくの機会なので
Kiyoeさんは
正直な意見を言わせていただきました

その中のお話でひとつ出たのが
「介護現場だけの問題ではない」
というポイントです

人手不足の介護現場では
実際には教科書通りにはいきません
キレイごとでは片付かない
悲惨な現場があります

リアルな現場へ
実習に行ったひとりの男性は
あまりの過酷さに
吐き気に襲われギブアップをしました

丁寧に高齢者に寄り添ってお話をして
コミュニケーションを
ゆっくりとする時間など

全くもって介護スタッフたちには
ありません

「国全体で考えていかなければ
 本当に無理…」

毎日必死だと言っていました

そして

いくら介護現場を変えたところで
教育自体を変えていかなければ
根本的な介護の緩和には繋がっていかないと…


この介護と教育という部分が
まだまだ繋がっていない方々が
もしかしたら多いのかもしれません

病院も同じことですが
・患者がたくさん来て儲かる病院
・患者が少ない世の中

どこを目指してわたしたちは
様々な教育を受けて
生きているのでしょうか…

 

 

❻どんな介護スタッフになりたい?


先生がみんなに質問をしました

「もしも
 介護の仕事に就くことになったら
 あなたはどんな介護スタッフに
 なりたいですか?」

いろいろな意見が出ましたが
その中で多かったのが
「高齢者の方々に
 好かれるスタッフ」
「高齢者の方々に
 愛されるスタッフ」
というような意見でした

そしてみんなが口をそろえて言いました

「ステキですね
 そういうスタッフになりたいですね」

 

 

確かにそうかもしれません

 

 

けれど…

 
 

実際の介護現場にいる方は
分かるかもしれませんが

介護現場では
時にわざとらしいほどの悪役
演じるタイミングが訪れることがあります

それはその人がどうのこうのではなく
そういうタイミングがあるのです

これは
介護の現場だけの話ではないのですが…


人に好かれよう好かれようとして
生きることは…


絶対に必要なものなのでしょうか…


それをするから
腰痛が悪化しているかもしれない可能性…

 

 

繋がらないでしょうか



❼テストありきの教育


研修最後の日に筆記試験がありました

一般的な勉強はしたことがないので
一発勝負のぶっつけ本番です

とは言え

落とす試験ではなく確認する試験
外国人の方には
少し難しい日本語にはなりますが
基本みんなが合格できるような
仕組みになっています

みんながみんなして
合否を心配していましたが

絶対に落ちることはありません


試験の合否より
試験の後が問題です


合格したらOKではありません


Kiyoeさんはひとり
どこが間違っていたのか
先生に確認をしに行きました


ひとりの人は言います
「え?点数聞いてないの?」

もうひとりの人は言います
「コワくて点数なんて聞けない!」

さらにもうひとりの人は言います
「合格したなら試験なんて
 もうどうでもいいじゃん!」


そんな中
どこが間違っていたのか
今後どこを気を付ければいいのか
把握をしにいきました


個人的に
試験はこんな風に活用しています



❽永遠に続く…?


しっかりと傾聴をして
相手に寄り添って
相手の立場になって
相手のことを理解して
相手を尊重して
虐待はせず法律を守って…

注文の多いお客様と
ルールの厳しいお店の中で
右往左往する従業員

そんな風景が浮かぶ介護現場

虐待は実際にあります
ふつうにスグに目にすることができます

けれどこれは
ものすごい残酷な虐待ではなく
・こんな些細なことが虐待なの?
・こんなの無理だよ!!!
ということが多々あり
それが大きな虐待へと
自然に繋がっていく一歩ということです

子育ての時に注意すること
介護の時に注意すること
人間関係で注意すること

ずっとずっと人間は
同じことを言っている部分があります
似た部分がたくさんあります

年齢など関係なく
ほとんどの人間たちが…

・傾聴してもらえたら嬉しいものです
・寄り添ってもらえたら嬉しいものです
・自分の立場を踏まえて
 行動してもらえたら感謝が出てきます
・自分のことを理解してもらえたら
 安心します
・尊重して配慮してもらえたら
 気持ちが楽になります

こういう気持ちは
ものすごくよく分かります




けれど…




生まれてから高齢者になるまで…
死ぬまでの間…

わたしたちは
ずっとずっとずーー--っと…
こういうことを
誰かに求めて生きていくのでしょうか…



最後までお読みいただき
ありがとうございます

介護現場で
踏ん張って下さっている皆さま
本当に本当にありがとうございます


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