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プレーヤーでもマネージャーでもなく「プレーイングマネージャー」になる

先日、久しぶりにプレーヤーとして現場に。

課長になって7年が経ち、めっきり現場に行くことが少なくなりました。現場に行くことがあっても、担当者と同行することが多く、前面に出ることは稀になっています。(※現場=メーカーの営業なので、商談・商品説明会・イベントなどです)

ところで、
課長やマネージャーの理想像は、
どちらでしょうか?

どんどん自分で現場に出て解決していく
プレーヤー型でしょうか。

それとも、メンバーの役割を配分し、
進捗を管理してゴールに導く、
マネージャー型でしょうか。


課長になりたての頃は、マネージャー型が理想の姿だと考えていました。

メンバーの仕事の配分を決めて、進捗を管理する。それこそが課長の仕事だと思っていました。当時受けた研修でも、そういう理解をしました。

しかし、マネージャー型の管理が日本企業を停滞させているという論もあります。進捗管理や、会議・社内調整のための資料作りが中心となり、利益を生まなくない仕事ばかりしている時もあります。

とは言え、いつまでもプレーヤー型で良いか?

その時々は物事が進んでも、プレーヤーとして自分で何でもやってしまうと、長い目で見るとメンバーやチームの進化には繋がりません。また、企業である以上、経営視点での判断も必要になります。

だからこそ、プレーヤー型とマネージャー型を合わせ持った「プレーイングマネージャー」が理想だと、私は考えています。

プレーヤーとマネージャーの両立は難しい。

しかし、
一言で「プレーイングマネージャー」と言っても、
現実的にはなかなかプレーヤーとマネージャー
を両立させることは難しい
です。

できるだけ現場に出るプレーヤーでいたくても、社内の会議や打ち合わせに忙殺される時もあります。最近は働き方改革もフォローされる中、マネジメントの負荷も増えています。

逆に、マネージャーの仕事をしたくても、現場を任せられる人員が少なく、いつまでもプレーヤーから卒業できないこともあります。特に、30代,40代の世代は、そういった悩みを持つ課長やマネージャーも多いのでは無いでしょうか。

私の場合は、ここ2年くらいはマネージャー型の仕事が多くなり、現場に出ることが少なくなりました。そのため、現場感覚が失われていくことに、若干のストレスを感じていました。

そのような時に、現場に久しぶりに出たことで、プレーヤーとマネージャーを両立するために必要だなと感じたことをまとめておきます。


①ピンチの時こそ現場に。

時間に限りがある課長やマネージャーは、毎日現場に出られる訳ではありません。

でも、必ず出ないといけないシーンがあることが分かりました。

どんな時に現場に出るべきか?
それは、「チームがピンチの時」では無いでしょうか。

冒頭の久しぶりに現場に出たシーンは、実は品質問題の処理でした。不具合品を出荷してしまったお詫びと、早急な事後対応の相談のために、急遽お客様のところに伺いました。

品質対応のためには、人員の派遣やお金に関わる判断も必要になります。しかも、時間の猶予もありません。

こういう時は、自ら現場に出向いて、最前線で起こっていることを把握しながら、適切に判断し方向性を示すことが、マネージャーには求められるのだなと、改めて感じました。


②プレーヤー脳とマネージャー脳。

次に、社内での仕事において意識するべきこと。

それは、プレーヤー脳マネージャー脳
使い分けることだと思います。

課長やマネージャーになると、社内の会議や打ち合わせが格段に増えます。中でも、経営層が中心の会議が多くなります。特にこういった会議では、参加者の多くはマネージャー脳になっています。だから、適切なタイミングでプレーヤー脳をうまく活用することが求められます。

たとえば、新商品の価格設定などでは、マネージャー脳はコストや投資額から、利益を前提とした設定をします。一方でプレーヤー脳は、実際のユーザーの反応や競合商品などから判断します。

ここで大事になるのは、「現実的には、…」というセリフとともに、実際の商談のシーンやお客様が買ってくれるシーンをリアルに想像してもらえるかが重要だと思います。


③一緒に考える。

最後に、チームの中での振る舞い方です。

課長やマネージャーは、すべての実務に携わることは不可能です。だから、私はできるだけチームのメンバーと一緒に考える時間を取るようにしています。

その際に意識していることは、課長としての発言なのか、プレーヤーとしての発言なのかを分けることだと思います。

チームのメンバーは皆、基本的には課長の発言として聞いています。だから、一担当者として意見をいう時は、「個人的な意見だけど」などと、課長の発言じゃ無いよということをはっきりと伝えるようにしています。


最後に。

理想のマネージャー像には、色々な考え方があると思いますが、私は、「現場の邪魔をし過ぎず、かと言って会議ばかりする訳では無い、プレーイングマネージャーでい続けたい!」と思います。

これからリーダーやマネージャーになる皆さんも、是非、プレーヤーでもマネージャーでも無く、プレーイングマネージャーを目指してみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

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