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【チームエルのカルチャー】 オンライン完結の新入社員が抱えていた問題とは? - コロナ禍でオフィスを移転・増床した理由(2)


Team-L(チームエル)では、実践主義のコンサルティング集団として、採用活動から売り上げにつながる戦略・戦術の立案を通じて、企業の成長のお手伝いをしています。

チームエルについては、こちらで詳しく。

今回のシリーズは、シリコンバレーを長年取材し、iU 情報経営イノベーション専門職大学で教鞭を執る松村太郎がレポートします。

Team-Lのカルチャーシリーズ「コロナ禍でオフィスを増床した理由」のこれまでのストーリーはこちらから

https://note.com/team_l/n/n8cf8d2bb72f0


チームエルはコロナ禍に、オフィスの移転と増床を行いました。前回、増床に動いたきっかけとなった、社内のわずかな変化について触れました。それを敏感に感じ取り、チームエルの代表である堀越勝格は、問題の分析に乗り出します。


問題の在りかはどこにあるのか?

オンラインミーティングを取り入れた働き方で、仕事の進行自体は上手く行くようになりました。しかしそれに対する不満が、愚痴という形で出現し、堀越は危機感を募らせます。

堀越が「相当色々やった」と振り返れるほどに、雑談や飲み会など、仕事以外のコミュニケーションの充実をオンライン的な手段で図るも、一時的な効果に留まり、根本的な解決にはつながりませんでした。

オンラインによってコミュニケーション量が減少したことが原因であれば、コミュニケーション量を回復させることが解決につながるはず。しかしその仮説はどうやら外れていたようでした。

そこで堀越は、根本的な原因の分析に取り組みます。そこでの気づきは、社員の会社や仕事に対する『認知』にありました。

画面の中の会社とオフィスで失われるもの

チームエルには、オンラインで入社面接を受け、そのままオンラインで働き始めた新入社員がいました。堀越は、その社員が、コロナ禍における社内の問題の真因をより多く体験していると踏み、話を聞きました。

「普段コミュニケーションが取れない中で、自分がどこにいるのか分からなくなっているのではないか、と考えました。

面接から仕事まで、すべて自宅のデスクからオンラインで完結している新入社員にとって、もはや「会社とは何か?」という概念すら持ち合わせていなかったのです」

常にオンラインになって、画面の中に会社や仕事が入ってしまい、リアルな体験ではなくなっていく。自宅で業務に当たるときも、上半身だけ着替えるだけになっていくのも、そのことをよくあわらしていると思います。

「1日8時間は「会社で働く」という行動を取っている。1日の大半を、実態がつかめない場所で活動しているなら、自分自身で存在を感じられなくなっているのではないか?」

堀越は分析から、オンラインでいくら仕事がうまく進行していようと、会社や仕事の認知が失われている現状を発見したのです。つまり、オフィスなしでの仕事で、会社というものの認知が薄れている状態。

これでは、いくらコミュニケーションを増やそうが、その効果は半減してしまうしかないのです。

(続く)

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