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詩/短歌/その他

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2022年1月の記事一覧

【詩】殺めた自由/水槽

【詩】殺めた自由/水槽

殺めた自由私が殺したのでしょうか
かつてあなたが持っていた
自由という名の無辺のうねり

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

水槽水槽の底から
決してたどり着けない空を
見上げている
ここは
穏やかな日々の果て

【詩】後悔/裸の俺様

【詩】後悔/裸の俺様

後悔真夜中に書いた詩や
真夜中に描いた絵や
真夜中に紡いだ思考や
真夜中に入力した呟きを

解き放っては

翌朝後悔する

それでもまた
夜が来るから

私は日々後悔を繰り返す

あ、もしかして朝も昼もか…

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

裸の俺様わかってんだ
俺が裸の王様だってことくらい

わかってても
やらなきゃなんないことがある

わかってくれ
なんて言いたくはないけど

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【詩】凪/雪の日の音

【詩】凪/雪の日の音



なぐ
ながない
なげるとき
なげば
なげ

ちょっと一旦
落ち着こうか
凪のように
深呼吸して、はい
なげっ!

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

雪の日の音

雪っていうのはね
無音で
降り積もるものなんだよ

時々聞こえるのは
屋根に積もった雪が
一気に落ちる音と

あと
さっきから聞こえてくる
あの音は
一体なんだろうね

雪っていうのはね
時々憐れな寂しい魂を
連れてく

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【詩】私のカケラ/チクタク

【詩】私のカケラ/チクタク

私のカケラ

あの日
あの教室や
あの道端や
あの町に
落としていった
私のカケラ

拾い集めて
組み立てたなら
どんな私になるだろう

寒い夜に
マグカップを抱えて
意味もなく
考えている

湯気がのぼっては
消えていく

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

チクタク

チクタク
チクタク

こんな間抜けな響きに
私の生命の時間が
似合う時もあれば
似合わない時もある

チクタク

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【詩】大人/鏡の中の私

【詩】大人/鏡の中の私

大人「だから何?」って
思うことが増えた

大人って
強くて
少し、寂しい

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

鏡の中の私鏡の中の私が笑ってるから
きっと明日も大丈夫

(そう思って頂ければ
笑った甲斐がございます)

…何か聞こえた気がしたけれど
きっと明日も大丈夫

(いつもお側で応援しております)