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某霞が関(数年)→某コンサル(数年)。 政治と経済、企業の戦略・組織・文化、金融・エネ…

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某霞が関(数年)→某コンサル(数年)。 政治と経済、企業の戦略・組織・文化、金融・エネルギー、クラシック音楽についてアウトプットします。

最近の記事

読書記録「amazon 世界最先端の戦略がわかる」

成毛氏の掲題書籍を読んだ。少し前 (2018年)で、amazonはその後も進化sているが、著者らしい簡潔・明快な切り口・語り口でこの帝国を分析している (著者もローマ帝国になぞらえている)。10年後 (いや10年をまたずとも) 経営戦略の教科書に載るだろう、と言っている。このような戦略を取れる会社はごく限られていると思うが。 amazonの特色は、CCC (Cash Conversion Cycle)がマイナスであることによる潤沢すぎるキャッシュフローが可能にする圧倒的な投

    • 読書記録「[実践]ストーリーテリング」

      ビジネスのみならず、すべての人間の活動はコミュニケーションを土台にする。その効果を高めるためのポイントがうまく説明された良書であり、おすすめ。 ストーリーには、「心」がある。感情と想いがある ストーリーには、「リズム」がある。テンポと抑揚がある ストーリーには、「イメージ」がある。景色と意味がある ストーリーには、「世界観」がある。価値と特徴がある。 超級は、「説得」でもなく「納得」でもなく、「共感」してもらおうとイメージを伝える 聴きたい人に語る、聴きたいテーマを語る

      • 読書記録「コンサルティングの極意」

        ATカーニーの岸田さんの「コンサルティングの極意」を読んだ。 副題がTrusted Advisorで、これは多くのファームで目指すべきとされているコンサルタント像である。 「聞く力」、「献身力」、「先見力」、「突破力」、「巻き込み力」、「共創力」、「好奇心」、「歴史観」、「忘れる力」、「恋愛力」がコンサルタントとして重要な力、と言っている。MECE感や構造化的にコンサルタント的には突っ込みが入りそうだが(笑)、それぞれ重要な力だと説得力はある。 まずは「聞く力」、相手を理

        • アフターコロナの生存戦略/バズる書き方/黄金のアウトプット術

          成毛眞さんの著書を3冊読んだ。すべて、簡潔かつ力強い言い回しで、読者に行動の変革を迫る。 「アフターコロナの生存戦略」では、著者が「2040年の未来予測」でも説明していた、危機があるところにはチャンスがある、ということが強調されている。著者の筆の走るままに徒然に書かれている印象だが、書いてある内容はパンチがある。 ・第1章では、今後の経済を考える視点として、日本全体・東京で考えてもしかたがなく、ミクロ視点が重要と指摘される(駅でも、中央線のように駅と駅の間隔が広いところは商

        読書記録「amazon 世界最先端の戦略がわかる」

        • 読書記録「[実践]ストーリーテリング」

        • 読書記録「コンサルティングの極意」

        • アフターコロナの生存戦略/バズる書き方/黄金のアウトプット術

          社会人スキルの基本

          4月は新社会人が入るシーズンです。新社会人のスキルについて考えることがあり、以下の本を読んでみた。全体的に端的にまとめられており、良い本で、これを実践することが、新社会人(いや、社会人全体)は良いのでは、と思った。なかなか血肉化できていないし、また血肉化したとしても、高みを目指していくことは永遠のプロセスだと思う。 まず、以下の枠組みはバリューチェーン的にきれいにまとまっていてよい。 ・マインドセット ・学び ・思考 ・行動 ・伝える ・管理 「マインドセット」 ・努力で

          社会人スキルの基本

          どう伝えるか (世界最高の話し方)

          効果的なコミュニケーションは何かについて最近考えることがあり、「世界最高の話し方」という本を読んだ。良い本だった。 印象を残す ・会話の内容は忘れても、「印象・気持ち」はずっと残る ・話すときは相手の目を見る ・目と耳を動かす ・五感に訴えかける そのためにオーラを手に入れることを目指す、そのためには自信があるよう演じる ・自信があるフリをする → 伝わることにより自信が出る、の好循環を回せるか。 ・孫正義や柳井正は圧倒的なオーラがあるらしい。 そのために相手の話を「聞

          どう伝えるか (世界最高の話し方)

          道を究めること(芸術とコンサル)

          最近、とある劇を見た。昔、よくテレビで見かけていた女優さん(今では相当ご高齢)が主演の、生と死を考えさせる劇だった。観劇は久しぶりで、そもそもコロナ禍になってから、生の人間のパフォーマンスを観る・聞くこともなかったが、役者さんたちを見て、この人たちはプロであり、演劇が好きなんだな、だと思った。 演劇と言えば、この方のNoteが注目されている。この方も、若い時に演劇を見てそれに命を救われ、制作というかたちで演劇界に入った。構造的に儲かりにくく、やりがいが搾取されるあまりにもブラ

          道を究めること(芸術とコンサル)

          すごい心理学/もっとすごい心理学

          「世界最先端の研究が教えるすごい心理学」、「世界最先端の研究が教えるもっとすごい心理学」を読んだ。ネタ帳であり、ビジネス向けに何らか体系立てて説明したもの、ではなく、どこかで聞いた話も多かったが、興味深かった点は以下のとおり。 人のパフォーマンスや認識は、主観・環境に大きく左右される ・自分が払った料金により、料理・飲み物のおいしさは変わって感じる ・思い込みで頭もよくなる(高いドリンクを飲めば頭が良くなる、プラシボ効果) ・できる人は軽い鞄を持つ(重い鞄を持つと気分も落ち

          すごい心理学/もっとすごい心理学

          起業の天才、リクルートのDNAと昭和・平成史

          大西康之の「起業の天才」を読んだ。長いが一気に読ませる。昭和・平成史を語る上では必読だ。 リクルートを創業した江副浩正は、リクルート事件で最も知られる。リクルート社のHPにも、名前が掲載されていない、黒歴史扱いだ。 一方で、日本株式会社の人事部として戦後の硬直した採用制度・人事制度に風穴を開けるとともに、製造業中心の日本社会の中、土光敏夫に「虚業」と揶揄されながら、情報・データの重要性に目を付け、電電公社の独占体制にも風穴を開ける。屈指のイノベーターだ。 本書は、江副の複

          起業の天才、リクルートのDNAと昭和・平成史

          Lifehack:カレールーもダイバーシティ

          以下のサイトに触発されて、家カレーを極めようと思った。 https://rocketnews24.com/2021/01/30/1455355/ さすがに43種類は集めるのは難しいので、家の近くのスーパーで集めた9種類を使用。 <大まかなレシピ> ・ヘルシオ・ホットクックの「無水カレー」レシピを使用  -トマトの替わりにトマト缶×2   -規定レシピの2倍の分量(セロリ2個、玉ねぎ4個、鶏もも肉) ・カレールーを9種類使用(ひとかけらずつ)   -ゴールデンカレー、こ

          Lifehack:カレールーもダイバーシティ

          自分の潜在力の活用の仕方

          「降りてくる思考法」を読んだ。 テクニック自体は他でもよく言われていることだが、「無意識を大事にする」、「そのために意識する際は狭く・小さく考える」という全体の大きな考え方は有用だと思った。また、さすがクリエイティブの世界に長くいらっしゃるだけあり、例は面白い。 以下は実際のテクニックの主なもの。 1.変える =>通常ではあり得ない組み合わせの視点 ・場所 => スキードバイ、南船橋のザウス、常識を超える ・用途/目的 => 3Mのサンドペーパーは質の悪い鉱石の活用法 ・

          自分の潜在力の活用の仕方

          読書記録「2040年の未来予測」

          成毛眞氏の「2040年の未来予測」を読んだ。良い本だった。 著者の博識、というか情報収集能力と整理力は卓越している。大きく、技術・経済・衣食住・天災に分けて解説している。 技術は世界を変える。100年前、アインシュタインは船旅でフランスから40日かけて来日、船旅の途中で体調を崩すもたまたま乗り合わせた医師の診療を受けて回復、京都から東京まで12時間かけて移動、数千人に対して講演をした。100年前と今では、世界が大きく異なるし、変化のスピードは上がっている。iphoneはお

          読書記録「2040年の未来予測」

          「新しいNHK」への改革

          土曜日はチコちゃんに叱られている。そのままテレビをつけていると、掲題のような番組が始まった。 会長が女性アナウンサーと30分、NHKがどうなっていくか話していく、という極めてNHKらしい内容。まったく面白くない。「xxxにxxx億円投資します」、「xxxでxxx億円の経費削減をします」、「事業収入をxxx億円増やしました」とかって、誰への訴求ですか。会長が自分の机の上に「No Excuse」という札を置いていると自慢していたが、彼がやりたいというのを、誰も止められなかったの

          「新しいNHK」への改革

          KPIマネジメントと、コロナ政策が空気で決まること

          戦略は、立案も難しいが、実行し、結果を出していくのも難しい。中尾隆一郎氏の「最高の結果を出すKPIマネジメント」を読んだ。良い本でした。 ・KPIとは、「事業成功の鍵」となる「数値目標」  - KGIをサポートするもの  - 信号に例えられる(先行指標、シンプル、行動が変わる、みんなが理解している)  - ボトルネック、一番弱いところ (KSF) に効くべき (ザ・ゴールの「制約条件理論」)  - 現状把握(KSFの特定)、解釈 (KPIの設定)、介入 (現場に動いてもらう

          KPIマネジメントと、コロナ政策が空気で決まること

          企業の戦略、日本の戦略、個人の戦略

          BCGの元パートナーの菅野寛氏が書いた「全社戦略がわかる」という本を読んだ。理論と実践がわかりやすくブレンドされた大変良い本だった。 全社戦略と個別事業の戦略は違う。求められるスキルもまったく違う。個別事業をうまく動かせた人が全社をうまく動かせるとは全く限らない。CEOが事業部長の仕事をするのは例外時以外は全体最適ではない。 PPMが一世を風靡したのは、事業を「シェア」と「市場成長性」という切り口で並べて比較できたから。また、キャッシュをどう振り分けるか、という指針を与え

          企業の戦略、日本の戦略、個人の戦略

          図体の大きさと身軽さ

          オリエンタルラジオ(中田・藤森)が昨年末で吉本を「卒業」したことが話題になっていた。 中田敦彦のyoutube大学は最近まで見たことがなかったが、その圧倒的なレベルの高さに驚いた。アウトプットの教科書だ。ホワイトボードに要点が簡潔に書いてあり、45分、ノンストップで話続ける。無駄がない。 「公明党・創価学会」を見て、衝撃を受けた。あふれんばかりの伝えたい内容、的確な比喩・ワーディング (南無阿弥陀仏/南無妙法蓮華経とは、I believe ...ということ)、ツキまくる本質

          図体の大きさと身軽さ