すごい心理学/もっとすごい心理学

「世界最先端の研究が教えるすごい心理学」、「世界最先端の研究が教えるもっとすごい心理学」を読んだ。ネタ帳であり、ビジネス向けに何らか体系立てて説明したもの、ではなく、どこかで聞いた話も多かったが、興味深かった点は以下のとおり。

人のパフォーマンスや認識は、主観・環境に大きく左右される
・自分が払った料金により、料理・飲み物のおいしさは変わって感じる
・思い込みで頭もよくなる(高いドリンクを飲めば頭が良くなる、プラシボ効果)
・できる人は軽い鞄を持つ(重い鞄を持つと気分も落ち込む)
・ジョギングは他の人がたくさんいるコースを走ると効果的
・プレッシャーが大きすぎるとパフォーマンスが下がる
 -慣れたことでは他人に見られているときのほうがパフォーマンスが高い、不慣れなことでは逆
・ポジティブな言葉を言えば長生きできる・生産性が上がる
 -日記にポジティブな言葉を書いている人は長生きする
 -コメディアンを見て笑った後は生産性があがる
 -笑うと背も伸びる
・死に直面した人はたいていのことで悩まなくなる
・天気が良いと株価は上がる傾向にある
・満月の日は暴力的になる(※タクシー運転手は新月・満月のカレンダーを配られる)
・どこで投票するかで、投票先が変わる
・環境(見られているという意識)により人の行動が道徳的かは左右される
 -暗い場所では人は平気でずるをする
 -超自然的な話(幽霊)を聞かされた後だとずるしない  

人の特性を考慮すればものごとをうまく進められる
・人に行動をさせる場合は積極的な働きかけ(ナッジ)が必要である
 -看板だけでは犬のフンを拾わないが、付近の住民を装ったアシスタントが袋を手渡すと拾ってくれる
 -小さいお皿・コップ・茶碗に変えるとやせられる
 -女性は自分の水着姿を見た後はあまり食べなくなる
 -人は不確実性を嫌がるため、「どれだけ待たされる」かわかると待てる
・自分のパフォーマンスや相手の自分に対する認識をコントロールするために、容姿・見た目を活用する
 -ビューティプレミアムがあり、容姿が良いほうが成功しやすい
 -男性は顔を見る、女性は体全体を見る傾向がある
 -アーティストとして有能であると見せるためには、奇抜なエピソード・服装とセットにするとよい
 -握手が強いほうが外交的に見える
 -メガネをかけると賢そうに見える
 -偉い人が仏頂面なのはニコニコする必要がないから
・交渉上手は相手を笑わせる・細かな金額を伝える

集団の心理を活用する
・「いけにえ」を作ると集団はまとまる
・他にも人がいる、と思うと責任が分散してしまう(責任分散現象)
 -個人では許されないことも集団では許される
・人はイメージ(視覚)をうまく使えばものごとを記憶できる

そういえば、自己紹介のときは、「実績」よりも、「思い」を述べたほうが良い、とどこかで聞いた(なぜその職業を選んだのか、どういう思いで今に至っているのか)。
思いがあれば強いですね。


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