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書初め(2024年)「意」-音と心

あけましておめでとうございます。
辰年の2024年が始まりました。

今年は「意」という漢字を書きました。

ふつうに書いた「意」


寅年の一昨年は「演」、卯年の昨年は「脱」という漢字で書初めしました。どちらも干支に引っ掛けたつもりはないのですが、関連する漢字となっています。

今年は「意」という漢字を選びました。その理由は、「音」と「心」の関係について考えることが今年のテーマだからです。今年は音楽制作に挑戦したいと考えています。
「意」を選んだのには、もう一つ理由があります。昨年「脱」という漢字を書いて、あらゆるものから脱して、その外側を意識するということに挑戦しましたが、意識については、その外側を意識するということがどうもできないのではないか、と思い始めました。そうであれば、意識についてもっと掘り下げる必要があると考えたので、意識の「意」を選んだのです。

今年も偶然ですが、「立」(タツ)という字が入っていたり、「竜」という字に似ていたりしますね。

左上から書いた順番になってます。


私が筆を握るのは年に一回、書初めのときだけです。毎年100枚前後書きますが、さぐりさぐり書いていくので、最初の方はバランスなどが歪になってます。そして、途中アイデアが浮かんで試行錯誤が始まります。その過程がわかるのが、上の画像です。

書いていくうちに、音が空気の振動であり、それによって心が震える様子が浮かびました。手首を回転させてうねりを加えるようにして書いてみたのです。

一本一本の線が竜が見えてくる「意」


するとどうでしょうか。一本一本の線がまさに生き生きとした「竜」のように見えてくるのです。
昨年は「脱」という字の中に、ウサギを見出しましたが、今年は竜を見出すことに成功しました。

逆に、まったくうねりがなかったら、どうなるのか。ということで書いたのが次の字です。

荒々しさを捨て去って書いた「意」


これはこれで味がありますね。

もう一度元に戻って、「竜」を意識して書いたのが次の字です。

「竜」という字に似た、荒々しい「意」


荒々しさが表現されるとともに、なんと「竜」という漢字に似てきました。不思議ですね。

今年は「意」を意識して挑戦していきたいと思います。


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