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すこーし気になる病気解説します。【関節リウマチ】vol.3

「リウマチ」と聞くと、高齢者の方の症状というイメージがありましたが、若い方にも増えている病気です。朝起きてから、手指の関節がこわばる…といった症状はありませんか?これって更年期の症状?まさか、関節リウマチ? 東京医科歯科大学 宮坂信之名誉教授の回答をもとにまとめてみました。

関節リウマチ


関節リウマチは関節に起こる炎症で、初期段階は手指のこわばりからはじまります。更年期にも似た症状があるので、心配になる方が多いのですが、更年期が原因だと、30分以内に治りますが、リウマチの場合は1~2時間以上続くのが特徴です。

やがて痛みや腫れが現れ、進行すると軟骨や骨などの組織が破壊され、関節が変形して動かせなくなります。

炎症が起こる理由は、ずばり「免疫の異常」です。

免疫とは、一言でいうと私たちの身体に有害な異物が侵入したときに、それを排除するシステムで、病気にならないようにする仕組みのこと。

しかし、誤作動を起こすと、自分の細胞や組織を敵と誤認して攻撃してしまうことがあります。(自己免疫疾患)

関節リウマチはこうした病気で膠原病のひとつです。7対3の割合で女性に多く、発症年齢は30~60代、特に閉経を迎える40~50代と、30代の出産後がピークです。ただ、最近は65歳以上の男性が発症するケースも増加中です。

発症の原因は、いまだはっきりと解明されていませんが、口腔内の細菌バランスの低下や、免疫細胞の7割が集中する腸内環境が悪化することによる免疫力低下が関係していると考えられています。

他の原因として、遺伝という説もありますが、関節リウマチの患者さんの子供が必ず発症するとは限らないので、明らかな遺伝病でないことは確かです。

はっきりとした原因がわからないため、予防する方法はありませんが、喫煙や過度なストレス、過労などの危険因子を排除し、適度な運動とバランスのよい食事と規則正しい日常生活で、腸内環境を改善する生活習慣を継続することが重要です。

関節リウマチは進行すると、関節が破壊され動かなくなり、生活に支障が出てきます。こうなると、元に戻すことが難しくなるので、早期発見・早期治療が何より重要! 発病を見逃さないためにも、関節リウマチが疑われる場合は、内科や整形外科の中でも、リウマチ科や膠原病内科などの専門医で早めに受診することが大切です。

重症の場合は、免疫異常を改善する抗リウマチ薬や、炎症を抑制する生物学的製剤を用いることも対処療法としては有効です。

以前は、「治らない病気」と言われていましたが、自己免疫疾患であることが解明されたので、生活習慣のチェックからはじめて、今はコントロールしながら「上手につきあっていく病気」として位置づけられていますので、自分で日常的に行うことができる対策からはじめてみるのがオススメです。

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