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【保存版】「免疫力」についてまとめてみました(ボッシュ博士動画掲載✨)
人間の体には、細菌やウイルスなど病原体による病気を抑え込む力があります。これが「免疫力(immune system)」であり、人間が生まれながらにしてもっている「カラダを守る力」です。2020年からのコロナ禍時代になって「免疫力をupしよう!」という言葉を耳にしない日はなくなりましたね。2017年のタワリカコラムをrewrite+ワクチン研究のエキスパートBossche博士の動画も交えて、今さら聞けない「免疫力」について、コロナ・ワクチンのことと合わせて深くまとめてみました。
1.免疫機能を司る【白血球】
体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物から体を守る免疫システムを担っているのが「白血球(leukocyte)」です。白血球は、骨の中で生まれます。 骨の中には、骨髄というスポンジ状の組織があり、造血幹細胞という特殊な細胞がつまっています。この多能性幹細胞からさまざまな細胞が分化して誕生しています。
造血幹細胞から生まれる白血球は、顆粒球・リンパ球・単球に分けられ、顆粒球はさらに好中球・好塩基球・好酸球に、リンパ球はT細胞、B細胞、NK細胞に分けられます。(わかりにくいので下図参照)
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2.「自然免疫」と「獲得免疫」は2大免疫システム
免疫機能は、用途の違いによって「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類に分けられます。この人体に内臓している素晴らしい2大免疫システムについて説明します。
体内に侵入した異物を直ちに排除する「①自然免疫」と、侵入した異物の情報をリンパ球が認識し、その情報に基づいて特定の異物を排除する「②獲得免疫」が存在します。
①【自然免疫】とは
自然免疫とは、生まれつき体内に備わっている免疫のしくみで、生物の進化上最も古くから存在する機能であり、発見した異物を直ちに排除し、生体防御の最前線ではたらいている。主な細胞は3種類。
🔵A: 【好中球】…自然免疫細胞の代表
自然免疫の中で中心的な役割を担っている細胞です。血液の中で循環しているものと、血管の内壁に付着しているものがあり、80~500億個が機能しているといわれていて、血液細胞の巣ともいえる骨髄には、さらに10~30倍の好中球がスタンバイしているので、外部からの侵入者があると現場へ急行できます。
好中球の寿命は1~2日。細菌と出会った好中球は、細菌を食べ殺菌する働きをしています。これを「貪食」といい、数分の間で、10~15個の細菌を食べると言われています。細菌を食べ尽くし役目を果たした好中球は、自分自身もダメージを受け次々に死んでいき、マクロファージという別の細胞に貪食されることで炎症が落ち着きます。
🔵B: 【NK細胞(ナチュラルキラー細胞)】…異常な細胞を殺す
ガン細胞などの体内で生まれた異常細菌を殺すことが主な働きです。T細胞やB細胞などのリンパ球とは違い、病原体の感染経験がなくても、異物を特定することなく(非特異性)ガン細胞などを破壊する力を持っています。
全身を構成する多くの細胞は、個人を特定するためのMHCというタンパク分子をもっています。NK細胞は、体内を監視しているときに、このMHC分子をもっていない細胞を見つけると、異常な細胞として認識し、NK細胞内の殺傷タンパク質をふりかけて攻撃します。
🔵C: 【マクロファージ】…侵入者を食べて処理
「貪食細胞」とも呼ばれるマクロファージは、血液中にある白血球の約5%を占める免疫細胞で、細菌やウイルスなどの病原体、免疫細胞の残骸などを貪食します。この貪食作用は、外部からの病原体を処理するだけでなく、壊れてしまった自分の細胞や血小板の働きで固まった血液を食べるはたらきもしています。
たばこの煙や、食品中の有害物質など、発ガン性のある物質にさらされても簡単にガンにならないこともマクロファージを含む免疫細胞のはたらきです。
ガン細胞は、細胞核に存在する遺伝子が発ガン物質の影響でダメージを受けることによって、通常の細胞が変異し強力な増殖能力を獲得したものですが、免疫はこのような細胞の失敗作も認識することができ、マクロファージによって処分されます。
そのため、ガン細胞が発生しても、収拾がつかないほど増殖する前に処分できるのです。
マクロファージは、貪食作用のほかに異物が体内に侵入したことを、他の免疫細胞に知らせる役割も併せもっています。これを「抗原提示」といい、この合図を受けて全身の免疫細胞が臨戦態勢に入ります。
異物を取り込んだマクロファージは、その残骸をあえて体の表面にくっつけておいて、体内に侵入者がいることをヘルパーT細胞などに知らせます。
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❖ マクロファージの分布場所とはたらき
(※それぞれの部位で名前を変えて活動)
🔴血管内【単球】
マクロファージの前駆細胞で血管内を循環し、炎症部位に駆けつける。
🔴脳【グリア細胞】
脳など中枢神経に分布し、異物を貪食して脳内を正常な状態に保つ。
🔴肝臓【クッパ―細胞】
肝臓の血管などに存在し、門脈から肝臓に侵入した異物を貪食・処理する。
🔴肺【細胞マクロファージ】
気管から肺にかけて分布。気道から侵入した異物を貪食・処理する。
②【獲得免疫】とは
出生後に病原体と接触する経験をしたとき、二度目に感染しても発病しないようにするシステム。 獲得免疫は、侵入した外敵と戦うだけでなく、記憶細胞という特殊な機能をもつ細胞に変化することで、過去にどのような敵を戦ったかを記憶する役割ももつ。主な細胞は2種類。
🔵A: 【T細胞】…免疫の司令塔
「ヘルパーT細胞」は免疫の司令塔のような役割をしていますが、自身では体内で起きている異常をキャッチする能力はありません。貪食した残骸を細胞表面にくっつけたマクロファージからの情報を得たヘルパーT細胞は、B細胞に敵をつかまえるための抗体をつくらせ、キラーT細胞に敵を殺す指令を下します。
「キラーT細胞」は、ヘルパー細胞からの指令を受けてはたらく強力な「殺し屋」です。ガン細胞にも攻撃し、殺してしまうほど。健康な体でも、ガン細胞は毎日3000~5000個ほど生まれているといわれていますが、キラーT細胞やNK細胞が活躍してくれているおかげで、毎日ガン細胞は破壊され、ガンという病気の発症を抑制してくれています。
さらに。
殺し屋のキラーT細胞やNK細胞が暴走したり、過剰な攻撃をしないように見守る「制御性T細胞」というものもあります。
🔵B: 【B細胞】…敵を記憶する
B細胞の役割は、体内を循環しながら病原体などの侵入者を発見し、その侵入者とだけ反応して敵の毒素を無毒化したり、敵の機能を破壊する物質をつくり出したりすること。
侵入者のことを「抗原」、作り出された物質を「抗体」といい、適切に敵を認識してそれに対する防御が作動することを「抗原抗体反応」といいます。
B細胞は、抗体をいつまでも温存し、二度目の攻撃を受けた際には、より速やかに攻撃できるように準備しています。敵を記憶しておく細胞は「メモリーB細胞」といいます。
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3.mRNA型生物製剤と免疫力の関係
「絶対に子供にうたせてはいけない!」理由とは
ワクチンの研究開発を30年間行ってきたボッシュ博士が断言されていることは「mRNA型生物製剤(ワクチン)を接種して、型落ちのスパイクタンパク質に対するIgG抗体を大量に産生してしまうと、子供の将来にとって重要な、多様な免疫記憶を構築することの大きな妨げになる。」です。
上記(1.2)の免疫システムを理解していただいた方がよりくわしくわかるかと思います。
ウイルスに対する防御機構は「自然免疫」と「獲得免疫」にわけることができます。
「自然免疫」は、特異性が低いため最初に遭遇したウイルスや細菌も貪食して処理することができます。最近、自然免疫にも免疫記憶があることが知られるようになってきました。
「獲得免疫」は、抗体産生に向かう「体液性免疫」と、細胞傷害性T細胞が活躍する「細胞性免疫」の二つにわけることができます。
今回は体液性免疫、それも子供たちに対するmRNA型生物製剤の接種がどのような結果を招くか、についてフォーカスします。血液中の新型コロナウイルスに対する抗体を測定すれば、これまで新型コロナウイルスに感染したかどうかがわかります。NとかSの抗体価を測定すればいいのです。
ウイルスに暴露された人の全てで抗体ができるかというとそんなことはなく、自然免疫の段階で処理されてしまうケースも多いのです。
特にこどもは自然免疫能力が高いことが知られているため、親が感染しても子供が感染しないことは十分考えられることです。
さまざまな病原体に接することで、子供たちの自然免疫はさらに強化されます。子供たちにとって自然免疫のトレーニングは重要ですが、それに加えてさまざまなウイルスや細菌に接して多様な免疫記憶を獲得しておくことは重要です。子供は元来、自然免疫の高い能力を持っています。
それに加えてinnate antibodyがよく機能する仕組みの両方を子供は持っています。大人では、既にさまざまな病原体に接して生じた免疫記憶がはたらきますが「子供は純粋である」。つまり、まだ病原体にあまり接していないため、一から免疫を構築していくことが特に重要です。
「innate antibody」…これは、「生来の抗体」とでも訳せばいいと思いますが、これが子供にとっては重要な役割を担っています。
初めて種々の病原体に接するわけなので当然と言えば当然ですが、このような機能がなければ人類はとっくの昔に絶滅しているでしょう。
「innate antibody」を具体的にいうと、IgAとかIgMのことですが、免疫反応で最初にウイルスに接する抗体です。下図に示したように、IgAはIgGが二つ結合したような形をしています。IgAは「粘膜抗体」ともよばれ、粘膜にたくさん含まれています。IgMはIgGが五つ結合したような形をしています。
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これらは抗体1ユニットあたりの結合力は弱いのですが、束になって結合することによりさまざまな抗原に結合することができます。これらは体液性免疫の最初のステップではたらきます。
大人でもIgMとかIgAは重要なはたらきをしていますが、子供では特にこれらが重要だというのが、ボッシュ博士の主張です。
体液性免疫が誘導される仕組みを考えると、IgMが特に重要です。子供の時期に多くのウイルスや細菌に接することが重要で、そのことによって自然免疫もトレーニングされますが、さまざまなウイルスと接することによって様々な抗原に対する抗体が誘導され、多彩な免疫記憶が誘導されることが重要という主張です。
特異性が低いIgMはやがてIgGに変換されて一定の特異性を持つ免疫記憶が形成されます。重要なのは免疫記憶の多様性です。この場合、適度な量の抗体ができるため、免疫記憶ができる一方で、血液中の濃度は比較的早く低下します。そのため、抗原原罪はおきにくく、次のウイルスに対応することが可能です。
また、子供の頃に多様なウイルスに接触して免疫記憶を作ることによって、異物を異物として認識する訓練を行うことは自己と非自己の認識能力を高める上でも重要である、というのも理解できるところです。
ところが、子供たちに武漢型スパイクのIgG抗体を強力に誘導するものを接種するとどうなるのでしょうか。
innate antibodyが形成される一連の反応がブロックされてしまいます。
これは抗原原罪が生じる仕組みと同じこと。mRNA型生物製剤の問題の一つは体内で生成するスパイクタンパク質の合成量の制御ができない点。そのため、大量のスパイクが合成され、その結果、大量のIgG抗体が産生されてしまいます。
mRNA型の接種でできた特異性が高いIgG抗体は、実際に新型コロナウイルスが体内に侵入してくるとスパイクに即座に結合してしまうため、IgMの結合から始まるinnate antibodyを生み出す反応がおきなくなります。加えて、あまりに大量に一つの抗体を作ってしまうことの弊害ももちろんあるわけです。
接種によって誘導された大量のIgGによるinnate antibody誘導の阻害反応は不可逆的である、ともボッシュ博士は主張しています。つまり、一度接種してしまうと現在流行している変異型ウイルスに対するIgM抗体ができることはなくなりますし、他のウイルスによるトレーニングにも支障をきたすものと思われます。
接種していなければ、最初の感染で誘導された抗体は6から8週間で減衰し、次に感染したウイルスが最初に感染したものと別のものであったとしても、またIgMの結合から始まる一連の反応がおきることになる、というのもボッシュ博士の主張です。つまり、接種をしなければ子供は変異型に対しても柔軟に対応できる、というわけです。
この6週間から8週間の間に、前回感染した時にできた抗体が効かなくなるほどに変異が進むという可能性は低く、これは問題にはならないでしょう。まれに重症化する子供がでてくるのは、この6週間から8週間の間に最初に誘導された抗体が効かないウイルスに感染したケースである、とボッシュ博士は考えています。
ビデオの最後のところで、「子供には絶対に接種しないように心からお願いしたい」と述べ、子供に接種することは死刑宣告をするのと同じことだとまで言っています。一方で、ボッシュ博士は、こどもに対するワクチン接種の全てをやめろといっているわけではなく、弱毒化した生ワクチンの接種は推奨しています。
生ワクチンであればinnate antibodyからの一連の反応がおきて子供たちの免疫系が鍛えられるからです。この主張は妥当であると思います。
子供へのmRNA型生物製剤の接種は絶対に行ってはならないことです。
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実は、以上で考えたことはサル痘(Monkey poxvirus)対策についても関連する問題です。
日本人は48歳以上の人は天然痘の生ワクチンを接種ずみ。したがって、接種された人は子供の時期に生ワクチンによるポックスウイルスに対する免疫のトレーニングを受けています。ポックスウイルスの抗原性はかなり共通しているため、サル痘に対しては生ワクチン接種済みの方は心配しなくてもいいはず。
現在、国内には大量の天然痘用の生ワクチンが備蓄されています。ここで問題になるのはmRNA型生物製剤の免疫抑制効果です。mRNA型生物製剤の接種は免疫抑制を招くことは広く理解されるようになり、欧米ではVAIDSと言う言葉さえ生まれています。
2022年7月現在、4回目の接種を勧めようとしています。絶対に言えるのは4回接種すると免疫抑制が決定的になってしまうだろうということです。国内でサル痘の流行がおきた時を考えてみましょう。
4回目の接種により免疫系がダメージを受けてしまい、48歳以上の生ワクチンの効果が消滅し、本来は大丈夫なはずがサル痘にかかってしまう。またそれより若い世代の人に生ワクチンを接種した結果、免疫が弱っているため本来弱毒化されたウイルスが元気に増殖を初めて重症化する可能性が考えられます。
結論です。
子供たちへのmRNA型生物製剤の接種は副反応のリスクに加えて、子供たちの免疫システムの発達を阻害します。子供たちにはmRNA型生物製剤の接種は決して行うべきではありません。
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