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面接の在り方を問う


面接官として、日々応募者と会って話をして感じる。
「このたった1時間で、この人をどこまで理解できるかな。自分たちの事をどれだけ伝えられるかな。そして、この人はどれだけ自分の人生を話せるかな」ということ。


面接は、極めてフラットな場である必要があると思う。


本来コミュニケーションというのは非常に複雑なもの。


同じ言葉でもAさんが使っている言葉と、
Bさんが使っている言葉、
同じ言葉でも、その言葉をチョイスしている背景が違ってたりもする。



生きてきた歩みが違うのだから、1つの事象に対して抱く感情も解釈も異なる。
そこから出来上がる価値観も、勿論異なる。



だからこそ、経歴を紐解き、理解し、そして今後の未来をどう考えているのかを聞いていく必要がある。

そんな複雑なコミュニケーションを交わす中、たった1時間で意思疎通を図るなんて非常に難易度が高いもの。

だからこそ、面接をフラットに、対等な立場を演出する必要があると思う。



しかしながら、使い慣れた「面接」という表現は、どうしても面接する側とされる側の関係をつくる。

勿論、ある程度は雇用される身ではあるのだから、ジャッジされる要素は含んでいて、当たり前の話ではあるのだけれども。



そんな「面接」という場の向き合い方は、双方が改める必要があるように感じる。


面接じゃなくて、面談であり、対話の場である必要があると思う。


あえて面接というならば、それは共有するその時間は、企業も面接官だし、応募者も面接官である必要がある。




少子化で労働者が減っていく世の中だからこそ、この当たり前を変えていきたい。
1人の労働力は、今まで以上に貴重だから。


転職が当たり前の時代になったからこそ、今一度双方の将来を見据えた、深みのある対等なコミュニケーションを図りたい。
転職でキャリア形成も必要だけど、やっぱり会社と個人の双方が長い歩みの中でお互い成長していきたいから。



面接という意味合いを、
当たり前になったそのスタンスを、
まずは自分のスタンスから変えていきたいと思う。

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