PassCode個人的10選
5年前に何気なく深夜に眠れなくてテレビをつけていたら、何かの夏フェスの宣伝ビデオ流していて、出演アーティストのPVとかがいくつか流れていて、その当時からもうあんまり流行りの歌とか今時の音楽とか前ほどは熱心に追いかけていなかったので、その夏フェスの出演アーティストとか全部知らなかったです。でも一組だけ何か心に引っかかる存在がいてそれが今回の10選PassCodeです。見た目はめちゃくちゃ可愛らしい今時のアイドルって感じなのですが、やってる音楽がジャンルレスのロックというか、凄いんですよね。ヘヴィメタル、グランジ、デスボイス、ニューテクノ、EDM、メロディックコア、なんとかかんとか、もう何でも入り乱れているけど、パフォーマンス、楽曲、すべて格好いい。とにかく今まで見たことなかったタイプのアイドル、アーティストで、世代的か個人的か知らないですけど、「アイドルには絶対ハマらない」というプライドあったのですが、本当に人生でこのPassCodeだけ、めっちゃハマりました。また久しぶりにファンになったアーティストでもありましたね。武道館でライブしたり、オリコン1位になったりと結構売れている方なのですが、なぜかメディアではあまり取り上げられないから、もっと売れてほしいとは個人的にずっと思ったりしています。今までとはちょっと違うタイプですが、どうぞ。
Never Sleep Again (2015年)
メジャー前の3枚目のシングルだそうです。そこらへんはよくわかっていないです、すいません。僕もベスト盤で初めて知った曲なのでそこまで詳しくはないのですが、このあたりから格好良さが増していっていわゆる「なめられない」レベルのアーティストに脱皮していった感じがしますね。ただのアイドルじゃない、って。
MISS UNLIMITED (2016年)
彼女たちを有名にした最初の一曲らしいです。僕も初めは後で紹介する夏フェスの宣伝で知った「Ray」って曲でファンになったのですが、その前にこんな凄い曲も出していたんだな、ってさらにハマるきっかけになった曲です。時代がもの凄いスピードで進化してるって、何も知らなった僕は彼女たちの曲で衝撃を受けたのを覚えています。アイドルとPVって親和性がめっちゃ高いんやな、ってようやく気付いたりしました。曲も格好いいから尚更ですね。
bite the bullet (2017年)
この曲もPV、音楽ともに格好いいですね。こんな感じで見た目が可愛くて、音楽はどこまでも格好良くてって感じは個人的にはPerfume以来じゃないかって思ったりして、さらに尖って時代を先に進めたらこうなったみたいな。個人的にも人生の過渡期に彼女たちの音楽に出会ったので、まどろみながらも進化という感覚に酔いしれたりして聴いてましたね。
ONE STEP BEYOND (2017年)
これも激しく格好いい曲とPVですね。こういうカッコイイ曲を聴いているとアイドルにハマっている自分というのを少し中和してくれる感じがして、プライドを失わせずにファンでいられるという微妙な心理をくすぐられるようで、ある意味中毒性が高いとも言えますね。結構ロックファンも普通に彼女たちの音楽にスッと入っていけるって話が多いのも納得したりします。
Same to you (2017年)
どこか懐かしく、琴線に触れる名曲だと思っています。思春期の純粋な格好良さに惹かれるあの感じを時々思い出したりして。この曲からはそんな純粋にロックにハマっていたあの頃を妙に呼び起こさせる、あの当時の情感を呼び起こさせる、そんな何かを個人的に感じたりします。なかなかないんですけどね、そんなことは。やっぱり彼女たちは何か持っているな、って思ったりします。
Ray (2018年)
一番好きな曲です。この曲にあの5年前の夏の深夜のテレビで出会わなかったら、こうしてこの記事書くこともなかったと思います。それくらい曲の完成度、PVの出来の良さが際立っていましたね。個人的にも長年勤めていた整骨院を辞めて新聞配達挟んで、認知症の介護の仕事し始めたタイミングだったのでいろいろな意味で「新しい時代が始まった」とこの曲や彼女たちを通して強く感じたりしていましたね。そういう意味では思い出深い一曲かもしれません。
Taking you out (2018年)
彼女たちの大きな特徴の一つに「デスボイス」が挙げられますが、ここではその特徴を存分に味わえるかなり「攻めた」楽曲になっています。前作の「Ray」でひとつの頂点に達した感があるから次はどう出て来るのかと思ったら、その個性を思いっきり前面に出して来たから、逃げに回らないその姿勢がファンには嬉しかったですね。進化が止まらないって感じで。
Tonight (2018年)
僕の予想ではこの曲で一気にメジャーになっていくと思っていたのですが。それくらい満を持して持ってきた気合の入った一曲ですね。いろいろ言われたりしていますが、やっぱり彼女たちの一番の特徴である「デスボイス」が逆に一般受けしないからそこまでメジャーにならない、とかちょっとハード過ぎるとか言われたり何だったり。売れるのって本当に大変なことなんだなってなかなか彼女たちがブレイクしていかないことを通して考えたりします。まあでも結構売れている方だとは思いますが。たぶん。
ATLAS (2019年)
初めてくらいじゃないですかね、アイドルの面を前面に出した感じの楽曲って、売れてから。それくらい爽やかでポップな一曲になっています。でもデスボイスも健在です。ある意味安定期に入った感じもしなくはなくて、巷のテレビに出まくっている人たちとは違う矜持を持ってこの道を行っているんだ、って伝わって来たり。ようやく僕もなんかいろいろなジャンルのファンの気持ちの一端が分かってきた気がしました。
SIREN (2022年)
これだけ紹介しておいて近年はそこまで追いかけていなかったのですが、この記事書くにあたってこの曲聴いたら結構いい曲だったので、入れました。デスボイス担当の今田夢菜さんが体調不良で脱退して、あの唯一無二のボイスを継承できる人なんているのかな、とやや不安になっていましたが、うまいこと今の有馬えみりさんが見つかって、頑張っているのが、前ほど熱心にファンとかやってないですけど、やっぱり嬉しいですね。
自分的にはかなり保守的な感じで音楽を聴いて来たりしていましたが、彼女たちの音楽を聴いてから「今の音楽も悪くないな」って思ったりして、さらなる音楽の進化に思いをはせることが出来て良かったと思います。少しだけ何も考えずに時代を感じることがいい意味で出来たので。今はまたいろいろと落ち着きつつあるので、保守的な昔の名曲ばかり聴いていますが、また、いやもう思春期的な、劇的な人生の変わり目にこんな劇的に今までとは違ったタイプの音楽、アーティストに出会うことなんてないかも。だから今から5年くらい前ですが、PassCodeの音楽と出会って夢中になっていた時間は人生の中でも特別な時間のひとつになっているのかもしれないです。ではまた何かの10選で。