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Perfume個人的15選

2000年代に入っていろいろあってまた洋楽ばかりの音楽人生から邦楽も聞き出してヒット曲もそうですが、個人的にファンになっていったアーティストも結構出てきまして。女性グループとかアーティストとか多かったですね。まずは「2000年代邦楽個人的10選Ⅱ」でも紹介した木村カエラ、「個人的10選」かなり昔にやったチャットモンチー。そして今回紹介するPerfume。だんだん、本格化していくそれまでなかったタイプの新しい音楽というかスター性を持ったアーティストが従来の男性グループ、バンド、アイドルとかからじゃない感じで出てきたのが新鮮で、それもあってハマっていったのかもしれません。Perfumeは何回か書いたかもしれませんが、やっぱり衝撃的で、完全に持っていかれましたね、彼女らの全盛期には。アイドルの殻を抜けてテクノポップの新しいかたちを見せてくれていたことに、何故か誇りを感じたりしていたくらいあの頃のPerfumeは時代を完全に支配していた、と言えるのかもしれません。それくらい中田ヤスタカの作る楽曲のクオリティーがとんでもなく高かったです。まあそんな感じですが早速どうぞ。


ポリリズム (2007年)
これでブレイクしましたよね。NHKのCM(?)みたいなキャンペーンソングに使われて多くの人が知ることになって。彼女らのビジュアルもさることながらやっぱりこの「未来感」と「ノスタルジー」の同居した中田ヤスタカのそれまでありそうでなかったテクノサウンドが日本人の琴線に触れたからこれから彼女たちはそれまで売れなかった不遇の時代を遥かに凌駕する時代の中心へと躍り出ていくことになっていきました。この曲も収録された「GAME」というアルバムもとんでもないクオリティーで、どこかの音楽雑誌とかでかなり僕自身しらないマニアックなアルバムばかりが並んでいる中で「時代を変えた」アルバムととしてミスチルの「アトミックハート」とともに並んでいたのは結構印象に残っています。音楽のプロが見てもこのPerfumeのデビュー、ブレイクは相当日本音楽史的に意味があったことなんやなって思ったりしました。


チョコレイトディスコ (2008年)
バレンタインに必ずかかる曲の一つですね。曲調と歌詞、バレンタインのクラスの男の子女の子のやり取り、心の機敏と言ったものを「ディスコ」「ダンスフロア」と表現できてしまう中田ヤスタカの非凡な詩人としての感性が凄いなって、普段詩とか書いているので純粋に思ったりします。やっぱり中田ヤスタカはとんでもない才能を持った人なんだってこんなところからも滲み出てきて思わざるを得ない感じがしました。


マカロニ (2008年)
これはアルバム「GAME」の収録曲でミディアムテンポなバラードですね。このアルバム全体は結構アッパー系も収録されていて、それが続くときつかったりするのですが、途中のこういう箸休め的な小品にいい曲を持ってきたりしてしんどくならない感じが結構好きでした。Perfume自体相当いろいろな意味でこれまでなかった「体験」なので刺激的で、だからこそこういう緩急の使い方すらプロデューサーとしての中田ヤスタカの采配も見事だなとか持ったりします。


シークレットシークレット (2008年)
「2000年代個人的邦楽10選」でも紹介しましたが、僕自身Perfumeで一番好きな曲です。イントロから続くあの攻め方、あの旋律に一発でやられて、本当にただのアイドルとは一線を画す、そんな意気込みしか感じられません。それくらい時代の中心をぶち抜いていくような覚悟、本能的な攻撃性、たぶんめちゃくちゃアドレナリン出ていたのだろうなって感じがこの辺りの音楽を作っていた中田ヤスタカから感じられます。アイドルがカッコイイ、ただそれだけ。なかったですね、僕の中でこれまで。凄かったです。


love the world (2008年)
アルバム「GAME」が出てからの一発目のシングルです。個人的には同じPerfumeの「ポリリズム」に似ているなあと思ったりしましたが、すぐにお気に入りの曲になっていきました。この曲が出てすぐの夏の8月、大阪サマーソニック2008でPerfumeが出ていて、かなり厚い屋内会場とかでしたが、もうすでに超人気アーティストの一組になっていたのでそんなに大きな会場ではなかったですが、いっぱいの人でスペース探すのが大変でした。でもいい思い出です。スター性、色気、踊りのキレ、完璧で、結構間近に見たので夢見心地でありました。ただ周りの人は「あれ口パクやな」とか早くから指摘したりしていましたが。まあでもあれだけ激しく踊っていたら口パクとかでも見ごたえはありましたが。これは言っていいことなのかなあ。まあ見てたら分かりますもんね。そう言う意味で最近のK-POPとかマイケルジャクソンとか、三浦大知とか激しい踊りとあの歌を両立出来ているっていうのはかなり凄いことだと思ったりします。合っているかどうかわからないです。あくまで僕個人の印象なので。


Dream Fighter (2008年)
これも勢いのあるシングルでしたね。どこまで飛んでいくんやろって感じで飛ばしていった、全盛期の彼女たちの勢いを感じさせる曲だとも思ったりします。余談ですがこの曲と前曲など含んだMD「New Single Collection 3」というのを2008年の年末から2009年のお正月にかけて作ってミスチルの「HANABI」、HYの「366日」とかも入れてかなりお気に入りのMDになってまして2009年明けてからそればかり聴いていました。A面(前半)一曲目がこの曲でB面(後半)一曲目が「love the world」で並びや選曲が上手く行ってMDの中では名作になっているかもなのでまた機会があればここで「昔作ったMD」とかで紹介していけたら、と思ったりします。


ワンルームディスコ (2009年)
2009年になって僕がその前に熱心に応援していたチャットモンチーが活動休止とかになり、その分よりPerfumeに傾いていった感はあります。この曲も収録されたアルバム「Δ(デルタ)」とかもよかったですね。「GAME」のような勢いと完成度があって。結構好きなアルバムでした。アルバムだけの曲にもいくつか名曲があり、それは次くらいで紹介したいと思います。


NIGHT FLIGHT (2009年)
これはアルバム「Δ」収録曲でシングルカットはされていませんが、CMで使われていた記憶があります。シングルにしてもいい完成度で、中田ヤスタカが乗っていた時期なんだなあとか思ったりします。音作りがずっとカッコイイ高さで推移していて飽きなかったですね、この頃は、どれが出てきても。完全に時代を支配していた、そう言っても過言ではないと思ったりします。


I Still love U (2009年)
これもアルバム「Δ」の収録曲で、かなりいい曲だと思います。アルバムの中でも一番好きな曲でした。「GAME」における「シークレットシークレット」みたいな、特別感も漂わせていて。レトロテクノ、ファミコン世代の柔らかい感性をツボを押さえて捕まえに来ている、それだけでもう中毒性があって、この時期邦楽は僕の中でPerfume一択でしたね。全盛期だったから仕方ないか。でもここからもずっとそう落ちて来ないで優れた音楽をコンスタントに出し続けているのは驚異的でもありますが。


願い (2009年)
アルバム「Δ」の最後を飾る名曲です。元は「Dream Fighter」のカップリングで、このアルバムに収録されるのあたりリミックスが施されていい感じに仕上がっております。このPVは公式のものではないですが、いい雰囲気だったので。クレジットも「願い」のままですがたぶんアルバムリミックスのバージョンかと思ったりします。


VOICE (2010年)
ここらへんから安定期というかそんな感じに入っていった気もします。「安定のPerfume」みたいな。ある意味サザンオールスターズやミスチルが手にした称号にも近い感じもしたり。B’zとかもですかね。それくらい何かもう国民的な存在というか、ステージがそっちへ行ってNHKとかにもいろいろ番組持ったり、紅白へは毎年出る、みたいな。だから安定なので初期のメジャーデビュー時の強度はやや薄まっていったりしましたが、個人的に気になっていたので楽曲は一応チェックしたりは続けていました。この曲にもそんな「安定期」に入った王道ポップスが聞かれます。


レーザービーム (2011年)
缶チューハイか何かのCMの曲でしたっけ。ピッタリな感じが印象に残っています。まだまだ楽曲のパワーが衰えていなくて当然のように毎回新しい邦楽のシングルを集めたシリーズ「New Single Collection」シリーズにPerfumeの曲は入れていました。シリーズ全体でも一番入っているアーティストなんじゃないかなとか思います。2006年から2017年くらいまでMDが動いていた時期に毎年1枚以上は作っていたので。まあ個人的な話なので何やねんって話ですけど笑。


Spending all my time (2012年)
これは今までと気色が違う楽曲でしたね。テクノともポップスとも微妙に異なるけどPerfumeの曲として成り立っているからそのブランド力で起立させて、なおかつ新しい地平線も見せてくれる、みたいな。洋楽に近い感じも受けたり。やっぱりマンネリが一番落ちていく原因だとも思うので中田ヤスタカ始め、裏方の人も戦略を毎回練るの大変そうですね。でも成功しているから凄いなとか思ったりします。洗練された楽曲とPVって感じですね。


1mm (2013年)
「2010年代個人的邦楽10選Ⅱ」とかでも紹介した曲で、アルバム「LEVEL3」収録曲だったりするのですが、この時期に出ていたシングルよりカッコイイ曲だと思ったりします。さすがに毎回凄い曲出すのも薄れていった感じも受けますが、この曲はまだ尖った野生というか本能が宿っていて好きでしたね。


Relax In The City (2015年)
この後にも何曲かいいかもって思う曲はあるのですが、僕の中ではこの曲がPerfume最後に好きになった曲とも言えるかもです。さすがに旬は過ぎていて初期の驚きはなくなっていってました。まあそれはどんなビッグなバンドとかにも訪れることで、僕も今までたくさんいろいろなアーティストのファンとかやってきましたが、どこかで「もういいや」って思える瞬間は必ず来たりするのでそれはそれで仕方ないですね。個人的なものなので、ずっとファンでいる人もいっぱいいるとは思いますが。僕は基本音楽を聴いて「ときめく」かどうかが基準なのでそこには嘘はつけないですね。魔法を使える人をずっと追い求めている、そんな感じがします。洋楽邦楽ジャズとかジャンルに関わらず。でもPerfumeは間違いなく魔法を使っていたので熱心に聞いていたあの頃は僕も魔法にかかっていました。そこは懐かしい気持ちになります。


本当は初期の「エレクトロワールド」とか「パーフェクトスターパーフェクトスタイル」とか入れたかったのですが、PVとか見ると垢ぬけていない感じもあったので、思い切って「スター性」を重視してこのような並びになりました。やっぱり全盛期から何年かのスター性というか何というか、いろいろな面で凄いなあって改めて思ったりします。今までこんなアーティストはいなかったので。洋楽に夢中になるみたいに追いかけていた、そんな時期も正直あったりしました。ワールドワイドな音楽にも少し近かったのかな。それを目指していたのかもしれない。わからないですけど。でも時代的にもうガラパゴスな感じには洋楽邦楽なっていたので、超えることはなかったのかあ。そこからまさかのK-POPがそれを見事にやってのけたのは衝撃的でしたね。あんまり詳しくはないのですが。日本人が全くできなかったことをやってのけるなんて、やっぱり凄いことだと思います。ドリカムとかいろいろ頑張っていた記憶があったりするので。Perfumeもいけそうな感じがしたのですが、K-POPの楽曲見ると、ちょっと次元が違っていたりするので、その意識とか本当に本気で国家戦略とか総出でやらないとアメリカのチャートを制覇するとかかなり難しいことなんやなあって素人ながらに思ったりします。まあ個人的な意見ですが。時代的にいろいろ考えさせることがありましたが、Perfumeに単純に衝撃受けて追いかけていた時代は何か牧歌的で平和で懐かしくいい思い出やったなあ、と思います。そんな感じですが、また何かの10選で。

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