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2000年代個人的邦楽10選

2000年代に入って洋楽ばかり聴いていた僕も少しずつ邦楽もまた聴くようになっていきました。90年代とかはまだ洋楽の後塵を拝するみたいな、レベルの差があったように個人的には思うのですが、21世紀に入ってから邦楽のレベルと落ちてきた洋楽のレベルの差がかなり縮まり、もうどれを聞いても好きな曲ならいいか、みたいになっていった感じもします。なのでこの時代の邦楽はまだ20代だったこともあり、結構心に刺さる思い出の曲が多かったりします。そんな感じですが、どうぞ。

東京 / 桑田佳祐  (2002年)
サザンオールスターズ及び桑田佳祐の曲で一番好きな曲です。真夏の果実とかも好きですけど、渋さ奥行き完成度とか考えると、この曲かなと思ったりします。どこに軸を置いているのか分からない天才性、宇宙みたいなものが桑田佳祐の頭の中に広がっている、そんな印象すら受けます。この曲を当時のミュージックステーションで生で演奏した時、時の歌姫の浜崎あゆみがシビレまくって感動していたのが印象に残っています。それくらい圧倒的でしたね、この曲をあの時代にパフォーマンスしていた桑田佳祐は。一人異次元で生きている、みたいな感じでした。


アンバランス / KICK THE CAN CREW (2002年)
青春の永遠のテーマみたいなアンセムです。トラック、リリックほぼ完ぺき。いつだってあのモラトリアムに戻れるし、いつまでもそばで寄り添ってくれるような気持にさせてくれる名曲中の名曲だと思います。KREVAの作る音楽が大好きで、その感性が完璧にその世代が育った原風景を奥の方からしっかりつかんで音に乗せて表現してくれているから、ホントずっと大好きです。キックを知ったのはKREVAがソロデビューしてからでもう解散した後だったのですが、一回は現役の頃、若いころにライブとかでこの曲とか聞いてみたかったと思ったりします。PVはニコニコ動画みたいな感じですがどうぞ。


AM 11:00 / HY (2003年)
HYも流行っていましたね。その時はまだレディオヘッドとかの洋楽を熱心に聞いて「邦楽なんて」と斜に構えていた時代でその良さを素直に認められなかった自分がいましたが、後にMDでHYのベスト盤作ろうと改めて聞くと「366日」とか流行っていた時代(2008年)とかだったので、いい曲多いなあっていうのがやっとわかって来たり。でもこの青春の満たされた心情とはかけ離れた引きこもり上がりの底辺野郎だったので、まだ「ロックな」ケって唾を吐くようなところも消えずに自分の中に残っていたりしたので、打ち解けるのは難しかったですね、って何を書いてんのか分かんなくなってきました笑。まあ今で言うリア充に対する僻みみたいな心情ですか。でも今聴くとやっぱりいい曲で時代を代表する名曲だと思います。


奏(かなで) / スキマスイッチ (2004年)
当時はやたらとMD作っていまして、その当時に出たコブクロやレミオロメン、平井堅とかのバラードを集めたMDをよく愛聴していました。その中にこの曲も当然のように入れて、勤めていた整骨院のBGMで流させてもらったりして、でも好きな女の子と一緒に働いていて何か歌詞が凄くその女の子を意識したようなのも流れたりして恥ずかしかったですね、なんか。この曲だったかどうかは忘れましたが、青春のいい思い出です。ここら辺からもう洋楽より邦楽、みたいな感じで区別なく聞いたりしていました。


涙 / ケツメイシ (2004年)
これもいいですね。思い出とともに刻まれた名曲です。2004年に幼なじみの塗装店で働いていて、でも引きこもりから出たてで、あんまり気が利いたりせず、失敗ばかりしていました。そんな使えない僕をその幼なじみの兄が上司とかでどっちも元不良の番長するくらい怖い感じでめちゃくちゃ怒られたりした後で、そのことを知った幼なじみが「そいつのこと辞めさせんといたってくれ。今はそいつそんなんやけど、俺は昔のあいつを知ってんねん」とか大の親友だった幼い時のいい思い出を覚えてくれていてそこからのこの言葉だからその現場で号泣してしまいました。ずっと引きこもりで孤独だったからそこまで俺のこと思ってくれる奴とかおらんかったから、その熱い友情に激しく胸を揺さぶられたんですね。周りに人がいるにもかかわらず。で、その現場の帰りの車で偶然このケツメイシの涙が流れてきて「溢れた感情は単純に疲れた君をそっと包んで忘れるため」とかの歌詞がまんまその時の心境だったので、また泣いたり。これも青春のいい思い出です。PVもちょっと長いですけど、お笑い芸人「ダイノジ」が出ていてリアルな感じがしていいですよね。


GO!!! / FLOW (2004年)
アニメ「NARUTO -ナルト-」の主題歌だそうです。そう書くのは僕はこの漫画やアニメは見ていなくてほとんど知らないのですが、ある時アニメ主題歌の番組やっていてこの曲をFLOWが生でちょっと前ですが演奏した時、「めっちゃいい曲や」って感動しました。海外でも凄く人気があるみたいで南米とかでライブしてもこの曲でみんな盛り上がるらしいです。やっぱり日本のアニメの力は凄いですね。


Million Films / コブクロ (2004年)
この頃のコブクロは神がかって凄い名曲を毎回、毎年のように連発していましたよね。まだ「桜」とかで本格的にブレイクしていくちょっと前の時代ですが、もうすでに神レベルの曲が何曲かあってこれもそうですね。バラードとかが多いイメージですが、これは珍しくポップス調の名曲だと思います。年齢も近い人たちがこんなにスターになっていくのを見て「自分も頑張らな」とか思わせてくれた存在でした。そういやデビュー前のコブクロは僕もしょっちゅう行く大阪の堺東の銀座商店街でストリートライブをしていたそうでデビュー直前とか商店街が通れないくらいになっていたとかいう伝説が残っているそうです。


Space Sonic / ELLEGARDEN (2005年)
邦楽が完全に洋楽に肩を並べた瞬間、いやこのバンド、このアルバム、この曲に関しては追い抜いていたのではないかっていうくらい、この曲とかが出てきた時はみんな驚いてそう思った人も多かったのではないでしょうか。それくらいそれまでの日本のロックが辿り着けないレベルに達してしまった完成度をこの曲と収録されたアルバム「ELEVEN FIRE CRACKERS」は醸し出していて、凄かったですね。まあ僕はそんなにロックのマニアとかじゃないんでこのアルバムやエルレガーデン以前にも洋楽を軽く超えていったバンドはいたのかもしれないですが、大衆レベルでヒットするバンドでここまでの衝撃を与えたバンドは彼らが初めてだったのではないでしょうか。


モノクローム / BENNIE K (2008年)
彼女たちもかなり好きでした。音がかっこよかったですね、ホント。サンライズとかからファンになりましたが、それまでのアッパー系の曲じゃなくダウナー系のこういう情緒あるバラードも凄くいい曲が多くて。ライブとかでも生で観たアーティストでもあります。あの頃は引きこもっていた反動でめっちゃライブとか毎年何回も行ったりして、生でベニーケーを見れたのもいい青春の思い出となっております。


シークレットシークレット / Perfume (2008年)
今も第一線で活躍しているからそんな昔から、みたいな印象もある彼女らですが、本当のデビューは2001年とかだから20年以上もやっているんですね。そんな彼女たちがブレイクしたのが前年の「ポリリズム」の大ヒットからでこの曲も入った「GAME」が2008年に出されて、また時代が更新された、そんな感覚もありました。リアルタイムで聴いていたら。次から次に凄いのが出て来るから、それは今もあんまり変わりないかも、ですが、パフュームの衝撃もなかなかでしたね。アイドルがテクノを、それも誰も聞いたことがないようなレベルの高いのをやっている、その衝撃。中田ヤスタカの音楽もファミコン世代の耳を直撃してノスタルジックに響くから余計に世代を超えてヒットしていったのかもしれないです。この曲はそんなパフュームの曲で一番好きな曲で2008年のサマーソニック大阪の暑い屋内ステージで観たのもいい思い出になっています。凄いオーラというかスター性がありましたね、この頃から。


とまあこんな感じです。洋楽ばかりに傾いていたのが世紀を超えたらボールが向こうから日本に渡されたみたいな感じで音楽のレベルが邦楽上がりましたね。逆に洋楽が下がったような、そんな気もします。現にこの頃から洋楽は聞かず邦楽だけ聞くっていう人が増えて、洋楽へのコンプレックスとかあんまり感じない人もアーティストやファンとかの意識にあったのかもしれないです。今は若い人はほとんど洋楽聴かないらしいですが、やっぱりこの2000年代の音楽の流れが続いているのかなとか、古い世代は思ったり。まあ今はサブスクとかで時代関係なくいい音楽は耳に入ってくるから、ボーダーレスな感じで地域も時代も越えて音楽は聴かれているのかもです。でもいろいろ自分で音楽にCD屋さんとかラジオとかテレビとかから探したり出会ったりしていくのも懐かしくていいなあ、とか思ったり。ではまた何かの10選で。

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