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「小売業」海外最新Topics

column vol.50

7月から始めたnoteですが、まずは50日連続投稿に成功いたしました!ご覧いただいた方々には、大変感謝しております。

昨日は突然の「運動指導者」告白をさせていただきましたが、本業は小売業のコンサル。元々は、コロナ禍において少しでも小売業の皆さまの一助になりたいと思って書き始めましたので、記念すべき節目の回は、ど真ん中の小売業の話をいたします。

「ネットフリックス化」するレストラン

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まずは、Forbes JAPANの記事からです。会員制のレストランが増加しているようです。

〈Forbes JAPAN / 2020年8月30日〉

新型コロナウイルスの流行前から、会員数を伸ばしている「ソーホーハウス」では、年間3000ドル(約32万円)を支払うことで世界中にある複数のクラブのどこでもサービスを利用できます。

会員には飲食物の割引などのサービスを提供。米国人の大半は、少なくとも2021年までは海外旅行を控えたいと考えているようで、近場で美味しくて安心できるお店が選ばれていくだろうと予想されます。

確かに、私も旅行が一番の楽しみで、二番が食事です。旅行に行けない分、最近の贅沢時間はもっぱらレストランに注がれています。

レストランにとっても、行けば行くほど得をするという定額サービスはコロナ禍で顧客との信頼を築きやすい優れたシステムだと思います。

ECの王様が食品店をオープン

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Amazonが、アメリカのカリフォルニア州に食品スーパー「Amazon Fresh」の1号店をオープンしました。

「Amazon Go」の時も感じたのですが、注文が入ってから作るピザやサンドイッチなど、合理的なAmazonのイメージとは裏腹な出来立てへのこだわりを感じます。

そして、買い物客はレジを通ることなく会計を済ませることができ、さらにプライム会員なら無料で商品の受け取り当日配達のサービスが利用可能。「究極の顧客主義」がモットーのAmazonらしい食品店ですね。

ECの王様にリアルの王様が対抗

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続いてはリアルの王様であるウォルマートの記事です。「ウォルマート+」と呼ばれる新たな会員制サービスを立ち上げ、9月15日から顧客に提供することを計画していると発表しました。

〈Forbes JAPAN / 2020年9月4日〉

同社は「アマゾンプライム」と競合するものではないと主張しているそうですが、消費者からはガッツリ比較されると思います(笑)。

無料配送が何度でも利用できる「デリバリー・アンリミテッド」を引き継ぎつつ、アプリ内で「スキャン・アンド・ゴー」も利用可能に。買い物をする際に商品をスキャンし、ウォルマート・ペイを使って素早く簡単に非接触方式で支払いを済ませることができます。

ちなみに、ソフトウエア企業のタブス・アナリティクスが先月発表した調査では、ネット上での食品飲料の小売取引におけるウォルマートのシェアは30%。アマゾンは27.1%だったそうです。

コロナ効果で人気の食べ物とは?

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最後は、Googleの検索トレンドについてのニュースです。「クッキー」などの気持ちをほっとさせる食べ物の検索回数を増えているそうです。

〈Forbes JAPAN / 2020年9月5日〉

3月から8月までの期間、「クッキー」、「アイスクリーム」、「バーガー」の検索回数は、前年の同期間に比べて大きく上昇。一方で、「サラダ」や「野菜」の検索回数は、前年の同期間に比べて大きく下回ったそうです。

Googleのデータは、パンデミック後の食料品の売上動向とも一致。生活者が自宅で過ごす時間を増やす中で、ピザやホットドッグなどの加工食品の売上は急拡大していたとのこと。

(アイスクリームチェーンのBruster’s Real Ice Creamの直近3カ月の既存店売上高は、前年同期比で20%増。フライドチキン専門店のWingstopの第2四半期の売上も、前年同期比で32%増

ちなみに、フライドチキンで思い出したのですが、以前取り上げた「ウーバーイーツ人気1位が、からあげクン」のニュースが、フジテレビ「ワイドナショー」で昨日紹介されていました。

コロナで変わった生活習慣で、どんなニーズが生まれるのか?貴店の商品で分析してみると、新しい時代の1つの答えが見えてくるかもしれませんね。

といった感じで、節目の50回目は小売業の最新海外トピックスをお届けさせていただきました。次は「note投稿連続100回」を目指してがんばります!

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