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「人の繋がり」という凄い力

column vol.372

”リモート同棲“がトレンド入り!

テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で先週、若者の間で「リモート同棲」が増えていることについて特集されたようで、このニュースに大きな反響が巻き起こり、ツイッタートレンドで4位にランクインしました。

〈livedoor NEWS / 2021年7月21日〉

「リモート同棲」とは、実際に同棲するわけではなく、ビデオ通話をしながら「その日の出来事を話す」「一緒にごはんを食べる」「同じテレビを見る」というもの。

一例では一日の通話時間は12時間

夜の帰宅から朝の挨拶まで就寝時間も繋ぎっぱなしで、画面越しに気配を感じながら仲睦まじい時間を過ごしているそうです。

コロナ禍でなかなか会えない恋人同士の寂しさを紛らわせるための手段ですが、それだけ巣篭もりによる孤独感や疎外感は大きいのだと思います。

孤独感や疎外感は現代病理の「根っこ」

『孤独と上手につきあう9つの習慣 精神科医が伝えたい 誰にでもある「疎外感」との向き合い方』の著者であり、精神科医の和田秀樹さんは現代病理の多くが、孤独や疎外感が根っこになっていると指摘しています。

〈Forbes JAPAN / 2021年7月23日〉

もちろん、孤独というのは、上手に付き合うことができれば、自分の精神世界人格深みを与えてくれるものでもあります。

こうした考察を深めることこそ、社会を確かな目で見抜き本質的でオリジナリティに富んだものの考え方をするために必須の教養となります。

まさに「孤独の作法」です。

逆に孤独に向き合い、受け入れるからこそ、人の繋がりの大切さ、尊さを感じることもできます。つまり、孤独に向き合うことが孤独から逃れることにも繋がるというわけですね。

何気ない「雑談」が生産性を上げる

ハーバード・ビジネススクールのアシスタントプロフェッサーにして、心理学者のアシュリー・ウィランズさんが執筆した『TIME SMART(タイム・スマート)』では、生産性向上には効率性一辺倒だけでは難しいと説いています。

〈東洋経済オンライン / 2021年7月16日〉

「生産性向上はタイム・リッチ(時間的に裕福な状態)から」
「まず、健康で幸福な生活を送る、その後、生産性・創造性が上がる」

仕事においても緩急が大事だと語られており、休む時は休む。そして、とりわけ何でもない雑談が裕福な心を生むと指摘しています。

子どもと遊んだり、夫婦でおしゃべりをしたりしたり。仕事中の休憩なら、同僚と雑談をする。本当にくだらない話とか、笑い話とか。

そういう仕事と全く関係ない話のほうが気分転換効果が高いという研究結果も出ています。

確かに、リーモートワークで一人で仕事をしている時に嫌なことがあると、そのことがずっと頭に残っていて、上手くパフォーマンスが上がらないことがあります。

そんな時、オフィスだったら、誰かとちょっと雑談して、ひと笑いすれば「まぁいいか」と気分を切り替えることができます。

そう考えると、同僚の大切さが身に沁みますね。

聞けば納得!「仕事上手の共通点」

孤独に向き合い、周りの人たちのありがたさを噛み締めてから、プレジデントオンライン【「仕事上手の共通点」三流は妥協し、二流は論破したがる、では一流は?】という記事を読むと、とっても納得します。

〈PRESIDENT Online / 2021年7月25日〉

東大法学部「オール優」で卒業した山口真由さんは「努力はもちろん大切だが、それだけでは視野が狭くなる。次元の高い解決策を導き出すには“俯瞰力”が不可欠だ」と語ります。

正解の無い時代だからこそ、自分を疑う。自分の都合の良いように世界を捉えず、客観的に現実を捉えていく

人間関係も同じで、自分の意見に固執して相手を論破したところで、相手にネガティブな気持ちを植え付けるだけで、長い目で見ると悪い展開にしかなりません。

…と口で言うのは簡単ですが、なかなか難しい場合もありますね。

そんな時は、山口さんの

誰にでもマイノリティの部分がある

という言葉に寄り添いたいと思います。

「普通おかしいよね!何なの、あの人!?」とよく聞く言葉ですが、誰しも普通じゃ無い部分を持っていますし、そもそも普通って何だろうという話ですね。

つまるところ…、論破している自分は、相手の意見(気持ち)を咀嚼する余裕がない自分であり、何がなんでも自分の思い通りにしたい自分でもあります。

もちろん、「人間だもの」ということはあるので、難しい部分はありますが、とりあえずは人は人に触れて生きていく生き物ということを思い出し、周りの人たちへの感謝は忘れたくないですね。

note仲間に支えられる日々

「人の繋がり」という凄い力

というタイトルで本日は「リモート同棲」から書き進めましたが、私もオンラインを通じて、改めてnoteで繋がった方々の大切さを身に沁みています。

この一年、ひとつ一つの皆さまからの励ましの言葉に救われて、noteを毎日書くことができています。

昨日もnote公式に選んでいただいたことに対する祝福のコメントをたくさんいただきました。

もちろん、コメントだけではなく、スキを押していただいたり、読んでくださったり、フォローまでしていただけたり。

そうしたひとつ一つのご厚意に改めて感謝申し上げます。

私自身もどなたかのタイムリッチの一端を担えることを願って。これからも日々精進していきたいと思います。

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