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「映画」のような「近未来」が来る日

column vol.405

先日、IPビジネスについての投稿で「メタバース」について紹介させていただきました。

AMP【仮想共有空間「メタバース」の主導権をめぐる競争、フォートナイト開発企業も本腰】という記事を見ると、今後、やはりこのキーワードがより加熱していきそうな予感がします。

〈AMP / 2021年8月29日〉

日本では、ソニーリードカンパニーとして頭角を現しそうです。

ソニーが多額の資金を投資

「メタバース」とは仮想共有空間を意味する言葉で、バーチャルリアリティ(VR)の進化系と捉えられています。

一般的にVRは、ユーザーが個別独立した空間で様々な体験を得るのに対し、メタバースは、多数のユーザーが仮想共有空間で同じ事象を体験するという違いがあります。

ですから、メタバースを象徴するオンラインゲームの「フォーナイト」は、人数制限があるので厳密に言うとメタバースとは呼べません。

それだけ、まだまだ未開拓な分野で、フォーナイトの開発企業エピックゲームズなど、さまざまな企業がここに巨額の投資M&Aを行なっています。

そして、注目すべきなのはソニーです。

エピックゲームズに対して、昨年7月に2億5000万ドル(約274億円)、今年4月に2億ドル(約220億円)もの金額を投じているのです。

資本関係だけでなく、エピックゲームズの最新ゲームエンジン「Unreal Engine5」「プレイステーション5」の連携など、技術面での関係も強くなっています。

さらには、ソニーがプレイステーションVRの第2世代を開発していると報じられており、近い将来プレイステーションVRでメタバースを体験する日がやってくることになるのかもしれないとのことです。

ちなみに義父は大のゲーム好きで、プレイステーション5を買いたくても予約もできない状況だと嘆いておりました…(涙)

とはいえ、仮想現実の世界がより身近になることは間違いないと思います。

メタバース分野に興味がある方はこちらも記事もとてもオススメなので、ぜひご覧いただけると幸いです。

〈Yahoo!JAPAN / 2021年8月29日〉

「空飛ぶタクシー」の実用化が進行

空飛ぶタクシーの実証実験の話はこれまでのコラムでご紹介してきましたが、国内でも活発になってきております。

〈AMP / 2021年8月28日〉

「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」を開発するSkyDriveは、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指し、大林組関西電力近鉄グループホールディングス東京海上日動と共同で、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施すると発表。

同事業は大阪府『令和3年度 新エネルギー産業 電池関連 創出事業補助金「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」編』に採択されているとのことです。

そう聞くと、ものすごく現実的に実現が迫っていると感じませんか?まさに『バックトゥーザ・フューチャー』の世界です。

SkyDriveは、空飛ぶクルマの機体メーカーとして、2025年万博開催時に大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指しているとのこと。

空飛ぶクルマの認知度ならびに社会受容度を確認し、将来的な事業の可能性を検証していくそうです。

大阪万博といえば、たった4年後です。非常に興奮する近未来のニュースですね。

砂漠に雨を降らせる技術が実験成功

最後は、地球環境に大きく貢献するニュースです。

人工的に雨を降らせる実験が成功したそうです。

〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2021年8月5日〉

行なったのは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにある国立気象センター。

ドローンを用いて雲にレーザー光線を照射して帯電させることで、小さな水滴が集まって大きな水滴となり、それが雨となって落ちてくるという技術です。

UAEでは年間の降雨量平均100mm以下しかないために、農業をすることが難しく、食料の80%以上を輸入しなくてはならない状況。

この技術が実用化されたら、UAEのみならず、多くの砂漠地帯で恵の雨を降らせることができます。

他にもアメリカでは、気候危機による壊滅的な影響に対応しようと、革新的な解決策が模索されており、例えばビル・ゲイツさんは、太陽光を遮断する技術の開発を支援。

大気中に人工の雲を形成して太陽光を遮ることで、地球を冷却しようとしています。

2021年7月にはアメリカ西部80以上の山火事が発生し、地域社会に壊滅的な打撃を与え、住宅を破壊。

7月13日、カリフォルニア州のデスバレーでは摂氏53度を記録し、2017年以来の世界最高気温の記録を更新しました。

こういった我々の常識の範疇を超える自然現象に対し、人類の叡智で対抗しようとしています。

どこまで匹敵するか分かりませんが、日本でも異常気象が続く中、新たな手立てを考える必要はあるでしょう。

いずれにせよ、仮想現実から気候危機対策まで、遠い未来だと思っていたようなテクノロジーの進化がグッと目の前に近づいてきた印象を持ちます。

ここ10年でまた大きく暮らしが変化しそうですね。時代に取り残されないように、しっかりと先を読んでいきたいと思います。

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