気になる「売れる」ワケ
column vol.612
4月になりました。
新年度がスタートし、いちマーケターとして新たな気持ちで頑張っていきたいと思っております。
「新しい」ということで言えば、最近の時流分析を行っていると、このコロナ禍で人気が高まっているものがいくつかあり、今日はその中から個人的に気になったものをいくつかお裾分けしたいと考えております。
本日も最後まで読んでいただけると幸いです。
「香り」が導く境界線
最初の1つが「香り」です。
フレグランスはこのコロナ禍で注目が高まっていると感じます。
特に部屋の中での「境界線」として活用されている場面が増えています。
リモートワークが一般化され、仕事部屋やワークスペースを設ける人が多い中、ルームフレグランスなどオンタイム空間の演出として利用するという話をよく聞きます。
どうしても家だと切り替えが難しいということもあるので、香りで業務空間という境界線をつくる。
商業施設でもフレグランス系のショップは増え、私がよく行くニュウマン横浜でも充実しています。
〈ニュウマン横浜Webサイト〉
そんな中、「香水図書館」というコンセプトのポップアップショップが、丸の内ビルディングにオープンしたそうです。
〈TABI LABO / 2022年3月24日〉
仕掛けるのは世界中のニッチなフレグランスを集めたセレクトショップ「NOSE SHOP」。
〈期間は2023年1月下旬まで〉
香水だけではなく、香水にまつわる書籍も並び、さらには、「嗅げる・読める・深める」をコンセプトとした香料ワークショップも開催するとのこと。
香水を通して見えてくるのが、生活者の「知欲」です。
マーケットはモノからコトへと言われて久しいですが、旅や学びなど知的好奇心をくすぐるアプローチが求められれる世の中にますますなってきていると感じます。
「香り」と「学び」という二つの時流が重なり合う展開に心惹かれました。
爆速で36億円を稼いだアニメ系NFT
続いては、バーチャルの世界から。
「NFT」について、よくコラムで取り上げていますが、気になる事例として「Azuki」を取り上げたいと思います。
〈Forbes JAPAN / 2022年3月24日〉
これはロサンゼルス在住の30代の男性5人組が手掛けるアニメ調のキャラクターです。
1月12日に8700点のNFTを売り出したところ、1点あたり3400ドルのコレクションは3分で完売。
2900万ドル以上の収益を叩き出したそうです。
そして、数日後には、さらに200万ドル分がプライベート・オファリングで販売され、合計の売上は3100万ドル(約36億円)に達したというわけです。
その後も快進撃は止まらないのですが、その要因は高いクオリティの他に主に2つあります。
一つ目は、Azukiのリリース元のスタートアップの「Chiru Labs」が複数のNFTをより低い手数料でミント(NFT を新たに発行する)できるオープンソースのソフトウェアを公開していること。
そして、もう一つがアニメアートへの需要の高まりです。
Netflixはここ数年、アニメ系コンテンツを強化しており、2020年の年末には、年間1億世帯がネットフリックスでアニメ番組を視聴したと発表しています。
このアニメアートの熱は非常に感じているので、NFTの中でもここは特に見逃せないところです。
ペット業界に新たな風
最後は、巣篭もりの寂しさを癒してくれるペットの話題について。新トレンドが生まれているそうです。
〈週間女性PRIME / 2022年3月27日〉
今、熱いのがマイクロブタ。
元プロサッカー選手の前園真聖さんがミニブタを飼っているのは有名ですが、「ミニ」と言えど体重は100kg近くまで成長する…。
一方、マイクロブタは、成長しても18~40kgと小柄なので、家庭でも飼いやすいそうです。
週間女性PRIME
人気の秘密は犬や猫をしのぐと言われる、人懐っこさ。
その無防備の可愛さに「“キュン死”しちゃう! 」という声が多く寄せられるそうですよ。
キレイ好きでトイレも早く覚えるようなので、そこも安心ポイントですね。
今や「Kwaii」は世界の共通語になりつつありますし、今後も新しい可愛さを求める傾向はありそうですね。
ただし、ペットは家族同然なので、最後まで大切に育てたいところです。
ということで、最近ちょっと個人的に気になったトレンドニュースでした。
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