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知らないと怖い「SNS」の新常識

column vol.145

「Yubo」ってご存知ですか?

正直、私は知りませんでした…。欧州発のソーシャルメディアなのですが、英語圏のZ世代に人気とのことです。

〈AMP / 2020年12月4日〉

自分ではアンテナを張っていたつもりですが、見事にすり抜けていました(笑)

ということで、SNS関連で新しい傾向をピックアップしましたので、Yuboも含めて、ぜひご覧くださいませ。

新SNSはフォロワーの無い世界

Yuboは27歳の起業家サチャ・ラジミさんがフランスで5年前に始めたソーシャルアプリ。現在、40ヵ国でサービスを展開しており、ユーザー数は4,000万人を越えたそうです。

さらに、フランス発なのに半数以上は北米のユーザー。また、16〜21歳層が80%を占めるZ世代向けのソーシャルメディアとなっています。

Yuboについて特筆すべきはフォロワーが存在しないこと。フォロー機能が無いのです…(驚)!

目的はあくまでも見知らぬ同年代のユーザー同士が、シンプルかつカジュアルに会話を楽しむこと。当然、インフルエンサーを存在させません。

「見知らぬ人とのコミニュケーションをハッピーに楽しむ」。そのためのリスク対策を徹底的に行なっていることで、Z世代のハートを鷲掴みしているようです。

Adobeが2019年7月に米国で実施したソーシャルメディア世代別意識調査によると、「友達と遊んだり、チャットしたりする」ためにソーシャルメディアを使うという割合について、団塊の世代が18%だったのに対し、Z世代では30%2倍近い差に。

ちなみに、X世代は23%、ミレニアル世代は24%とのことで、若い世代ほどソーシャルメディアを、写真シェアや近況報告の場としてではなく、友達と遊び・チャットする空間として捉える傾向が強いということ。

「フォロワーなどを気にせず、カジュアルにチャットする」。これが新しいソーシャルメディアの新常識になりそうです。

EC×SNSの新常識

続いては、今後アマゾンを凌駕する存在になるのでは?と噂されるショッピファイの事例です。

逆に今後、どうなってしまうんだろうと思われるTikTokとコラボしました。

〈WWD JAPAN / 2020年10月28日〉

これによりショッピファイ利用者はTikTokに広告動画を配信でき、ティックトックのユーザーは広告をクリックして商品の購入が可能に。同機能はアメリカですでに開始され、北米やヨーロッパ、東南アジアなどでは21年以降に導入される予定です。

これにより、ショッピファイ利用者は管理画面から簡単な手順でTikTokと接続できるほか、消費者層のターゲティングやパフォーマンスの追跡も同画面上で可能に。広告用のテンプレートも用意され、広告制作は一層スムーズになります。

広告の新しい可能性を示唆しており、とても興味が惹かれます。

これからは「スクショ」がカギに

若い人たち(特に10代)の中で、「スクショ」は重要なキーワードのようです。

〈ITメディアマーケティング / 2020年12月3日〉

博報堂生活総合研究所は15~34歳男女2,080人を対象に「スマートフォン・SNS内の保存データ調査」を実施。

保存されている写真・動画について、「スクリーンショット(スクショ)」の構成比率Z世代(16.1%)はミレニアル世代(11.7%)に比べ高く、特に10代後半では22.9%と突出しているそうです。

そのスクショについて、20代や30代は「自分自身」の画像が1位で、「友人・知人」、「芸能人」と続きますが、10代は「芸能人」が構成比の4割以上(43.3%)を占め、「自分自身」(19.8%)を大きく上回っています。

これは私の予想(予感?)ですが、20代以上は自分を主役にした人生観なのに対し、10代はより群像劇に近い感覚があるのかもしれません。インフルエンサーをつくらず(自分がなることも求めず)、横並びでフラットにコミュニケーションを楽しむYuboの事例とリンクする気がします。

ちなみに、メルカリスクショを共有する新機能を実装したそうです。

〈ITメディアニュース / 2020年12月3日〉

商品画面をスクショすると、そのままシェアできるそうで、プレゼントとして欲しい商品を、パートナーや友人に共有する目的での利用を見込んでいます。

先日もお話ししましたが、「フリマアプリでクリスマスプレゼントを購入することがOK」の人が6割にものぼる時代です。

フリマアプリがまた1つステージを変えたと感じる事例でした。

というわけで、SNSは新たなタームに入ろうとしています。また、新しい感覚のつながりが広がっていく。そもそもインフルエンサーにはなれない私からすると、とても気軽な時代になっていくと期待しちゃいます(笑)。

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