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私がはじめて「先生」と呼ばれた時の話

こんにちは。たつ/日本一の教育者を目指して と申します。
私の人生、23年の中で「先生」と呼ばれるようになったことが(記憶している限り)5回あります。その5回は以下のタイミングです。

①小学6年生の時
②中学1年生の時
③高校3年生の時
④大学1年生の時
⑤社会人1年目の時

今回は、私がはじめて「先生」と呼ばれることになった小学6年生の時のことについて発信したいと思います。

1年1組

記憶している限り小学6年生の時にはじめて「先生」と呼ばれる経験をしました。皆さんの小学校には掃除当番という制度はありましたか?私の通っていた小学校では、学期ごとに各クラスから決められた人数を下足室や音楽室…といった具合に、学校のどこかの掃除場所に掃除当番を送り込むという制度がありました。掃除当番に当たらかなった人は、掃除をしなくてよいという訳ではなく、自分のクラスが使っている教室を掃除することになります。つまり、学校のどこかを掃除するか自分のクラスの教室を掃除するかのどちらかになります。そして、学期の始まりには、誰がどちらの担当になるかを学級会の話し合いで決めていました。(学級会という言葉は久しぶりに使いました笑)

私は小学6年生の1学期、1年1組の教室の掃除当番に「立候補」しました。1年1組の教室の掃除当番の役割は、ほうきや雑巾、バケツの使い方や掃除の仕方が分からない1年生に対して、掃除について教えながら一緒に掃除をするというものです。私は、1年1組の教室の掃除当番に自ら進んで「立候補」したのですが、その理由はいくつかあったと記憶しています。「教えることの楽しさ」や「誰かの役に立ちたい」などの積極的な理由もあったと思います。他方、「自分が掃除する必要が少ないから(実際には全く掃除をしなくてよい訳ではないです)」というやや消極的な理由もあったと記憶しています。
6年生の私のクラスメイトのほとんどは、「1年生に掃除を教えるなんて面倒だ」と思っていたのではないでしょうか。私以外に立候補者はおらず、晴れて私は1年1組の教室の掃除当番になることができました
高学年の各クラスから1年1組の掃除当番になっている人が私の他にも何名かいました。確か6名くらいだったと思います。1年1組の(だいたい)36名程度に対して、高学年が6名なので、6名の1年生に対して1名の先輩がつき1グループを形成するという構図になります。
私は自分の「任務」として、私が担当することになったグループの6名の1年生にほうきや雑巾、バケツの使い方や掃除の仕方を教え、一緒に掃除をするという日々を過ごしていきました。当初は雑巾がうまく絞れず床が水浸しになるようなこともありましたが、しばらくすると、掃除にも慣れてくれました。そして、実際に1年生と一緒に掃除をはじめてみると、彼・彼女らが非常に掃除に対して熱心に取り組む姿を目の当たりにすることになりました。自分の身長よりも長いほうきを必死に使う姿、重たいバケツを何人かで協力して運ぶ姿、雑巾がけの速さを競い合う姿などなど…

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提案

そのような姿を目の当たりにした私は、1年1組の担任の先生にある提案をしたのです。

「毎週金曜日にその1週間を振り返り、グループで最も頑張っていた人を褒める仕組みを取り入れたいです。」

いま振り返ってみると、教育実践研究家として知られる菊池省三先生の「ほめ言葉のシャワー」と非常に似た取り組みであったという自負があります。

※「ほめ言葉のシャワー」とは
毎日、学校の帰りの会などで、日替わりでその日の主役になる生徒が壇上に上がり、クラスのみんなでその生徒の良いところを伝え合うという活動。

中学生か高校生の時に菊池省三先生の講演動画や書籍を見た記憶がありますが、小学6年の時点では出会ってなかったと思います。(もし当時小学6年の私が菊池省三先生のことを知っていたら、変人の中の変人でしょう笑)
当時の1年1組の担任の先生は私の提案を快く受け入れたくださり、実際に取り組みが始まりました(担任の先生には感謝の念で一杯です)。
前向きな雰囲気のクラスだったということが幸いしたのか、意外と金曜日の発表の時は盛り上がり、温かい空気になっていきました。そして、「今週は自分が褒められたい」、と頑張る姿に拍車がかかったのも印象的でした。私としては大成功です。

先生

そんなこんなで、1年1組の皆さんに掃除を教えたり、掃除のモチベーションが高まるような仕組みづくりに携わったりしていた私は、次第に「先生」と呼ばれるようになりました。以前の記事でも触れたのですが、通知表の担任所感欄にもこのエピソードは書かれるほど有名になりました。この「先生」と呼ばれる快感(?)が忘れられなかった私は、3学期も1年1組の教室の掃除当番に再び立候補し、彼・彼女らが私が離れていた2学期の間に成長した姿をみることもできました。

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私の頭の中では当時の1年1組の皆さんは小学1年生のままですが、今年は高校3年生です。何かの巡りあわせなのか、この記事を書いている今日は、彼・彼女らの学年の大学入学共通テストの自己採点の日です。ある者は就職し、ある者は推薦等で進路を決め、ある者はこれから自己採点の結果を踏まえ自分の進路を決めていくのだろうと思います。そんなことを考えながら…


今回、小学6年生の時のはじめて先生と呼ばれるようになった時のことだけを振り返った訳ですが、それだけでも私自身に教育者としての素質のようなものはあったのではないかと感じる今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございます。




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