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哲学のかけら

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哲学も少しはかじっています。なにもそんなこと考えなくてもいいんじゃない、と言われるところも、でもさ、と考えてみる、それが哲学。独断と懐疑に終わらずに常に自分の至らなさを認めるあた…
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2023年8月の記事一覧

言論が含みもつ危険性について

言論が含みもつ危険性について

慎重に、いろいろなケースを想定しながら話をする人がいると、聞いていてもやもやする。それに対して、自信満々に物事をきっぱりと言い切る人は、言うことが分かりやすくて、なんだかカッコいい。これはこうなんだ。何々は何々に決まっている。そんな強い言い方をぐいぐいと続ける人は、正しいことを言っているように見えて仕方がない。
 
その心理が、理解できないわけではない。だがもちろん、それは危険なことだ、というのが

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猫の写真家に

猫の写真家に

猫の写真家の本に対して、吠えている書き込みがあった。この写真家は汚い猫の写真を撮らないが、世の中には傷つき病気になり死んでいく猫がいることを知らないのか、そのために尽力しないで自分だけ猫の写真で金儲けをしているのはけしからん、というのだ。どうも、このような考えを呈する人は時折いるようで、ちょつと検索すると、ブログなどでも複数見かけた。
 
私が猫が好きだから、というわけでもないし、その写真家の写真

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『神さまと神はどう違うのか?』(上枝美典・ちくまプリマー新書)

『神さまと神はどう違うのか?』(上枝美典・ちくまプリマー新書)

ちくまプリマー新書というのは、もしかすると岩波ジュニア新書を意識したかもしれないが、「プリマー」というからには「オトナ未満」をターゲットにした新書シリーズである。物事を、比較的分かりやすく、ティーンエイジャーに伝わるように説き明かそうとする目的があると思われる。
 
なんだ、若向けか。そんな印象を与えてしまう可能性もあるが、少なくとも本書に限っていえば、そんなことは全くない。ガチである。確かに説明

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