蓼科にゲストが来た時の過ごし方
こんにちは@tateshina_lifeです。
今日は僕が住む東急リゾートタウン蓼科にゲストが来た時の過ごし方について書いてみます。
この週末に東京都と静岡県から蓼科の山にゲストがいらっしゃいました。お一方は長年の勤め人生活に終止符をうち独立をされて自由な時間ができたので、会いたい人に会いに行くことを実行に移されていました。会いたい人の中に僕が含まれていてとても嬉しく思いました。
梅雨の真っ只中、曇り空の初日の土曜日の夕方、まず拙宅にお招きして僕の奥さんが淹れてくれる中国茶を飲みながら、久しぶりの時間を埋め合わせるように緩やかな雑談。
土曜日の蓼科エリア、外食すべくお店を探したところやっていないか、早い店じまいが多かったので蓼科湖畔にあるインド料理屋さんに向かうことに。ワンちゃんが誕生日だったこともあって家でお留守番させておくのも忍びないのでテラス席にて皆と一緒に食事。
僕に会うことを目的としてくれた方の話を聞きながら、僕も自分の話をします。夜の帳はおりて、闇が僕らを包む中、他にお客さんもいらっしゃらず、人生についてのお互いの話がヴェールのようにあたりに漂って、その雰囲気を楽しみながら一日が終わります。
日曜日、6:30に彼らが泊まっているタウン内にあるペンション”Adagio(アダージオ)”に行くと、既に周辺を散策し始めている様子。山の朝は早い。合流してトレッキングコースに入ります。
ハルゼミやヒグラシ、ウグイスやカエルの大合唱の中、濃い緑を分けてクマザサが生い茂るトレイルを登っていきます。
中腹からは八ヶ岳や南アルプス、蓼科湖までを一望できる開けた場所があり、それまでの登りで疲れた脚が自然にとまり、皆声を上げます。
登りが終わると樹林がなくなる高原地帯に出ます。頂上は八子ヶ峰と呼ばれており、そこからは八ヶ岳、南アルプスだけでなく、中央アルプスや車山、白樺湖、女神湖、さらに奥には浅間山まで360度の視界が一気に開けます。本当に気持ちの良い場所です。
トレッキングコースを一周ぐるりと回ってペンションAdagioまで戻ると、オーナー夫妻がコーヒーを用意してくれました。新緑のデッキの上で降り注ぐ太陽の光の下、いただくコーヒーは格別です。
次に向かったのはビーナスライン沿いにある天然温泉”小斉の湯”。蓼科湖を臨む露天風呂で山行で汗ばんだ身体を熱々の源泉で洗い流します。本当に熱々で気持ちまでシャキッとします。風は涼やかで、半身浴の状態にするとずっと入っていられるくらいに気持ちが良い温泉です。
程よく疲れた身体が糖質を欲しています。そのまま蓼科湖へ向かい、”蓼科アイス”で濃厚牛乳ソフトクリームをいただきます。蓼科湖を眺めながら、多くのお客さんがくつろいでいる暖かい雰囲気の中でいただくまったりとしたアイスが疲れた身体に染み渡ります。
11:30と良い時間になったので蓼科湖からビーナスラインを上がり、"薪窯料理と山歩き the switchback TATESHiNA"でランチ。店名の通り山を愛するオーナーによるピザ、パスタ、ビールのお店。ピザだけでなく地元でとれた肉や野菜を窯で焼き上げてくれます。森の中、沢のほとりにあるお店の雰囲気も最高です。味はしっかり目。これぞ山料理といった感じでとても美味しいです。
お腹を満たした後で、ビーナスラインを下り、小津安二郎の山荘である”無藝荘”へ。少し上にあったものを、多くの人が来訪しやすいようにこの場所へ移築したそうです。素晴らしい古民家です。
ここで”東京物語”も構想されたとのこと。当時の様子がそのままに保全されていて、五右衛門風呂やキッチンにある料理ダンスなどの趣を感じているとタイムスリップしたかのような気持ちになります。
今回は1泊2日の旅程でしたが、魅力いっぱいの蓼科には他にも紹介しきれない見どころがたくさんあります。
そして、山に来ると人は皆、普段の生活の時間軸と離れた、自分の人生について話します。僕はそんなお話を聞きながら自分の人生について振り返ります。その時間がとても愛おしいと思えるのです。
山でお待ちしております。
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