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愛でしか変わらない | 日本で戦略や経営を語る人の多くが陥ること

こんにちは@tateshina_lifeです。

今日は、好きなことに没頭するる人が世の中を変えていく、ということについて書いてみます。

先日、とあるプロジェクトでメーカーの中でものづくりを現場から変革している人と話をする機会がありました。

日本がものづくり大国であったということは昔話のように語られていますが、今でもその真髄は現場である生産技術部や製造部に属している人たちの中で愛を持って守られています。

その現場を”生産性”や”利益”を改善しようと外部から正論を説いたところで変えることはできません。そもそも他人を変えることができないということについては以前のnoteにも書いた通りです。

現場を変えるということは、現場のことを愛している人間が、現場に入り込んで、自分自身が変革の渦の中で熱狂し、楽しさ、喜びの求心力で結果的に人が巻き込まれていくことでしか実現しないのです。

先日話をさせて頂いた方は、自分自身がものづくりが大好きで、小さな頃からDIYで既製品を改造して、自分好みのものをつくることに夢中だったそうです。

経営サイドに所属していた彼が現場に配属されて発揮したのは、自分の好みのものをつくることへの熱中であり、DIYで創意工夫をすることでした。

現場にいて、現場の人々と同じ言葉を話し、現場の目線で自分自身が最高に楽しんだ結果として、現場は変わり、それが伝わり、巻き込まれて広がり、現場が変わったのです

日本の経営サイドや組織外でサービスを手掛ける人々は価値を提供しようと欧米や中国を含めた外国で流行っているやり方を現場に導入しようとします。しかし、それでは日本の現場は変わりません。

彼・彼女たちが目の前で困っていることに同じ目線で入り込み、新しいやり方をやらせるのではなく自分でやってみせることしかありません

現場に入り込むためには現場の状況を理解した上で現場の人々に分かる言葉を話さなければなりません。更に、現場で自分がやってみせる場を確保するためには情熱と覚悟が必要になります

いわゆるホワイトカラーと呼ばれる人々でこのことを理解している人は僕が知る限りほとんどいません。

ビッグピクチャーを描いて経営側を説得し、現場で実践しようとしたところで双方の乖離は拡大し、むしろ成果の出ない仕事が増やすことになるのです。

究極は愛です。

現場を、現場の人々を、現場で行われていることを愛しているかどうかが問われるのです。ですから、自分の”好き”や”情熱”に正直になれるかどうかが問われることになります

何も企業や工場それぞれで異なる全ての現場について愛せよと言っているのではありません。

自分が好きで好きで仕方がないこと、時間を忘れて没頭してしまうことを持っていて、誰かに伝えたくて仕方がない、そういった人を現場は、現場の人々は見たがっているのです

組織が提供するサービスにそれほど大きな違いはありません。

一緒に仕事ができるかどうかは、人にかかっているのです。

趣味がない、好きなことが見つからない、熱中することができないと自分を嘆く前に、目の前のことに没頭してみてください。

そうすることで自分の好きが育てられ、愛は育まれ、いつの間にか同じように目の前に没頭する人々が集まってくるでしょう。

そういう場が増えれば、日本はもとより、世界、地球もより良くなっていくでしょう。

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