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必ずやってくる「死」を強烈に感じた1日

32歳のある日、僕はいきなりクビでニートになりました。

軽貨物運送で起業する夢を持ち
この春、なんとか起業することができました。

会社は都内ですが、僕は資金繰りのため5月まで友人の会社で働いています。


今日は友人の会社からお休みをいただきました。

朝、いつもの時間に鳴るアラームに全く気づかず、2時間も遅く起床してしまいました。

「トラブルは起きてないか!?」

慌ててスマホの通知を確認します。

社員からは通常業務の報告ラインのみで、ホッと胸を撫で下ろしました。


今日は、いつもはできない「母との時間」を過ごそうと思っていました。

なぜなら、今働かせてもらっている友人の会社で、数日前にお母さんを亡くされた人がいたからです。

詳しい話は聞けませんが、彼は僕よりも若いので、お母さんもまだお若かったのだろうと思います。

僕も同じように、母と別れる日が必ずやってきます。

その時を考えたら後悔すると感じたので、母との思い出作りをしようと決めていました。

朝9時。
一緒にモーニングへ行きました。

仕事しかしてませんので、ほとんど話題は仕事です。

クビになるまでの話。

僕を信じてついてきてくれた仲間の話。

何もお返しできないのに、手を差し伸べてくれる人の話。

母はシングルマザーで大型トラックの運転手をしながら、4人の子供を育て上げました。

大変な状況でしたが、感謝で人生を作り上げてきた人でした。

いつも社員に「感謝を忘れてはいけない」と気付かせる僕でしたが、
今日は母に気付かされる側でした。

それから母の父、つまりおじいちゃんに会いに行きました。

来月で86歳になりますが、物忘れが激しく、体の自由も効かなくなっているため、老人ホームに入っています。

自営業でバリバリ働いていたおじいちゃんも、こうなってしまうのか。

時間の酷さと、避けられない死を強烈に感じました。

「人はいずれ死ぬ」という言葉は何度も聞いてきました。

しかし耳や目ではなく、体でその言葉を聴いた感覚とでも言いましょうか。

「死」をしっかりと認識することで、「生」を痛いくらいに感じられました。

明日も「生」を感じられることに感謝して生きていきます。

それでは、また明日。

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