見出し画像

連続140字『長崎すひあすくわっど』1-13

 かくしてくじ引きが始まった。コハクが引いた数は2だった。

「えーと、2の人は……」

 つぶやきながら、コハクは同じ番号の人を探そうとした。
 次の瞬間、

「呼んだか?」

 認めたくないほど美しいアルトな声が、背後から聞こえた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?