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連続140字『長崎すひあすくわっど』1-8

「でも本人、気にしとらんみたい」

 ウミネはアコヤの方をちらりと見た。
 アコヤは澄ました顔(眼鏡をかけてはいるが、それでも彫刻のように綺麗だった)で、周囲の目も気にせず、ワイヤレスヘッドセットイヤホンで何かを聴いていた。

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