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診察ノオト 完結編1/3

ダウンロード

さっそく「診察ノオト」アプリをダウンロードしてみました。“人々の金融リテラシー向上による豊かな暮らしの実現”を理念とする会社が、なぜこのアプリを開発したのだろう…と素朴な疑問を抱きつつ。

機能と精度

Welby社の「マイカルテONC」よりも、かなりシンプルな機能です。少し物足りないかなと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

そして、肝心の録音・反訳(文章化)の精度です。

まず、録音は問題ありません。きれいに聞こえました。

一方で薬剤名の反訳は厳しめでしたが、それ以外はだいたい正確に文章化されました。

反訳厳しめの一例です。
どう発音しても「キイトルーダ」とはなりませんでした…

キーとルータキーとルータ聞いとる聞いとるだ。
キーとルールだキーとルーラーキーとルールだ。

ちゅらさん

なお、操作を誤って録音されていなかったとならないように、診察前に何度か録音して試してみるといいのかなと思います。

月60分まで無料(おそらく60分を超えての反訳が有料という意味で、録音自体はずっと無料)のようです。

他のアプリとの使い分け

「マイカルテONC」アプリで日々の記録をつけている患者さんはそのまま続けることをおすすめします。病院によっては、病院側でもシステムを導入して患者さんのアプリの記録をチェックできるようにして、適宜病院スタッフが連絡を取りますし。

つまり、録音・反訳が必要な場面では「医療ノオト」、それ以外はすべて「マイカルテONC」で管理するのがベストな使い方でしょうね。少なくとも現時点では。

次に、なにもアプリを使っていない患者さんでしたら、「医療ノオト」をメインで使って管理してもいいかもしれません。もちろん、さらに別のアプリという選択もあり得ます。

スタイルに合わせて

アプリでの薬剤や体調、副作用等の管理は「デジタル療法」といわれており、今後はさらに重要性を増してきます。

特に、多種多様な症状(免疫関連有害事象)が発現し得る「免疫チェックポイント阻害薬」を投与する患者さんでしたら、とても良い管理方法です。お薬と長いおつき合いになる慢性病の患者さんもですね。

とはいえ、スマートフォンをお持ちでなかったり、アプリを上手く使いこなせなかったりする患者さんもたくさんいます。

その場合には、これまでどおり製薬会社が作成した冊子や病院独自の患者さん日記で管理する。それがベストです!

ぜひ一度、主治医に相談してみてください。
看護師さんも詳しかったりしますよ。

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