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【ショート】

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掲載したショート作品をまとめています。
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2023年6月の記事一覧

兎と亀

兎と亀

 森の中、亀は兔に話しかけた。
「もしもし、最近、自分の甲羅にこもりがちでね、部屋の中だとガスが溜まるんだ。これがまた、なかなか抜けないガスでね。たまには外に出て、しっかりと抜いておかないと、ね」
 兎は笑いながら言った。
「亀はいつも面白いね。ガスが溜まるって、どんな感じなの?」
 亀はにっこり笑いながら答えた。
「まあ、人間さんたちがコーヒーを飲みすぎてお腹がゴロゴロするのに似ているかな。でも

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秘密戦隊カッパジャー 第2話

秘密戦隊カッパジャー 第2話

「秘密戦隊カッパジャー」が誕生した。カッパジャーは、困っている人々を救い、不正を正すために活動を始めた。彼らは子どもたちの笑顔を守り、自然の美しさを保つために戦うことを誓った。

第2話
 児童虐待カッパ:子どもを虐待する悪いカッパ。

 ある日、カッパの仲間たちは、児童虐待カッパというカッパが子どもに暴力を振るっているという噂を聞いた。児童虐待カッパは、子どもに対して暴力を振るい、心を傷つける

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かけっこ3

かけっこ3

 
 兎と亀が再びレースをすることになった。今回はただのレースではない。乗り物でゴールを目指すレースという、ちょっと変わったルールで競うことになった。
 兎は、「速さこそ正義!」と信じて疑わないタイプ。彼女はロケット型のスケートボードを選んだ。

 一方の亀は、「確実性が大事!」という哲学を持っていて、一見すると遅そうな、非常に安定した乗り心地の、カタツムリ型自動車を選択した。

「よーい、どん!

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かけっこ2

かけっこ2

 兎と亀がお茶会をすることになった。

 亀は時間厳守の性格。兎はいつものように遅刻しがち。

 でも、この日は違った。兎が先に到着し、亀が遅れている。

 兎はチョッキのポケットから時計を取り出して言った。

「亀さん、どうしたんですか? スーパーヒーローにでもなったんですか?」

 亀は慌てて答えた。

「いや、その、実は途中で忍者タートルズに間違えられて、ニューヨークを救うミッションに巻き込

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かけっこ1

かけっこ1

 兎と亀がかけっこすることになった。
 山のてっぺんまで競争だ よー、いどん!

 スタートの合図とともに兎は猛然と走り出した。

 兎はペースを崩さず、ひたすらゴールを目指して走り続ける。
 コースには障害物がいくつか設けられていて、急な坂道や川を越える必要があったが、兎は素早くそれらをクリアした。

 途中で兎が振り返ると、亀の姿は小さな点のようにしか見えなかった。

「ぽつん」

 勝てる

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不思議の国の鼻首

不思議の国の鼻首

 サバンナの中に、とても首の長いキリン、キリオスがいた。彼は高い木の葉を食べるのが大好きだった。そして、とても鼻の長いゾウ、エレフォスもいた。彼は地面の果実を拾うのが得意だった。

 遊んでいるうちに、キリオスとエレフォスは不思議な森に迷い込んだ。
 その森は普通のサバンナとは全く違い、奇妙なことがたくさん起こる場所だった。
「キイオス、ここはどこだろう?」
 エレフォスは不安そうに言った。
「わ

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秘密戦隊カッパジャー 第1話

秘密戦隊カッパジャー 第1話

秘密戦隊カッパジャーのメンバー

赤カッパ(タロウ)
特技:水流操作、強力な防御壁
性格:責任感が強く、仲間を守るために全力を尽くす

青カッパ(ジロウ)
特技:氷の力で敵を凍らせる
性格:冷静沈着で戦略家

桃カッパ(モモコ)
特技:治癒の力で仲間を癒す
性格:優しくて思いやりがある

黄カッパ(サブロー)
特技:光を操り、強力な攻撃を繰り出す
性格:明るくて活発、チームのムードメーカー

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ヘブンヘル

ヘブンヘル

 いつものように午前7時に目覚ましが鳴った。二度寝をし、枕元を見ると、妻の姿はもうない。彼女の朝は忙しい。キッチンから、パンを焼く香ばしい匂いと、コーヒーを淹れる音が聞こえる。

 僕も起きて顔を洗い、歯磨きを済ませる。妻が用意してくれた朝食を食べる。
「うん、おいしい」
 ほほ笑みかけると、妻は優しく笑った。
 8時過ぎに家を出る。
「行ってらっしゃい」
 玄関で妻に見送られながら、忘れ物はない

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サプライズ

サプライズ

 誕生日パーティーを開催することになった。招待状には「サプライズあり!」とだけ書かれていた。
 パーティーが始まり、タクヤが最初に到着した。彼は持参したケーキをテーブルに置いたが、そのケーキには「食べると死ぬ!」と小さく書かれているのを誰も気づかなかった。

 タクヤはケーキを一口食べて、「これが最後の一口だ!」と言い残し、ケーキは爆発。生クリームとスポンジが部屋中に飛び散り、彼はバラバラになった

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魚の夢

魚の夢

 大嵐が過ぎ去った後の、静寂に包まれた海の中。海底で一匹のヒラメと一匹のカレイが、偶然にも同じ岩陰で避難していることに気づいた。彼らは、自分たちが互いにとても似ていることに驚いた。

「君、僕と顏がそっくりだね!」
 カレイはヒラメに向かって言った。

「そうだね、でも僕の方が少しスタイリッシュかも」
 ヒラメは応えた。

「でも左の目が上で、ちょっと寄り目だね」
 カレイはヒラメの目が片方上にあ

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