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理不尽の連鎖を止めるのは誰だ?目の前の理不尽の連鎖を止めるアイディアをシェアする。


ブラック校則が話題になっている。そこで今回は「理不尽」をテーマに、学生時代のブラック校則と、営業時代のブラック規則を強要された経験を分析して、「理不尽」の連鎖への考察、そしてその連鎖を止めるアイディアについて、私たちができることをシェアしたい。

1.学生時代の理不尽「あだち」を分析する

生徒指導を率いていたのは、学校一声が大きくて、教員歴が長く、先生含め周りの人に恐れられている「あだち(当時の呼び名)」だった。


あだちは日本史の先生で、恐怖で生徒を統制し、授業中、頬杖禁止など独自ルールを設けて、持ち前の耳が引きちぎれるような大きな声で授業をしていた。そのため、生徒が授業中寝ている確率は他の教科と比べ格段に低く、サッカーのために全ての授業は寝ると決めていた、みなと君でさえ、日本史だけは起きておくを決めていたほどだった。

その結果なのか、こんな私でさえ、日本史のセンター試験の結果は96点で、おそらく学年の日本史の平均点は比較的よかったのではないかと予想している。それはきっとあだちの大きな声が多少なりとも影響しているかと思うと、おそらく、教育者としても先生たちの尊敬を集めていたのではないかと思う。

なので、あだちの行動、全てが正義にすら見えている人もいたのではないか。そんな状況が作った穿った当たり前が存在していたように思う。


私の意見としては、生まれながらに天パがひどく髪型が爆発してしまう悩みを抱えている女の子のストレートパーマを、子供の頃の天パの写真を添付させて申請させるのは、大きなお世話だと思ったし、教育上全く関係ないことと思った。

男子の襟足がワイシャツに触れてしまうことで、何か教育上の悪影響がるとは思えないし、男子の前髪が眉毛にかかることで、教育上の悪影響があるとは思えない。でも、彼らはそこに命をかけて指導していた。

それと似たような構図を、新入社員の時に味わった。

2.営業時代の理不尽、営業組織の長(おさ)を分析する

当時の営業組織の長(おさ)は、荒っぽさのある人で、もちろん交渉力や頭の回転の速さは素晴らしいものであったし、人脈形成力もすごかった。キレるまでのスピードは群を抜いて早かった。

ただ、その怒りは理不尽な怒りというよりかは、「自身の利益だけでなく、お客様の利益のための考え方や振る舞いができているかどうか」が、怒りのを向ける際の基準であった。

発言の仕方や、相談の内容の話し始めに伝わる主旨で、社員の心の中にある至らなさを早い段階で見抜き、誰よりも早く発言に対して、怒りで反応して社員に自分の判断のいたらなさを気づかせていたのである。

その指導は、長として大きな組織のレベルを一定以上に引き上げることに非常に寄与していると、私は分析していた。


ただ、一方でお酒を飲んだ時に、社員を噛んだり、新入社員の眉毛を剃ったり、飲み会に居た男性社員の髪の毛をハサミで切るような側面もあった。


上記のような人物像の長に育ててもらった世代は、慕ってついていく社員が多かった。その人の指導があったからこそ今の営業管理職たちからは、発言やマネジメントのどこかしらにその教えが注ぎ込まれている面を感じるし、全員優秀だと私の目には写っている。

私は、その長が、会社として力を入れることとなった、新たな部署の方へ、異動になるかならないかくらいの時に、新入社員として入社したので、その長が一時代を気づいた残り香のある組織で新入社員生活をデビューした。

私の入社はもちろんコロナ前のことなので、
今では全く状況が変わっていることを先に一筆添えておきたい。

3.長(おさ)が残した理不尽の連鎖

私が不穏を感じたのは、最初に風邪をひいいた時。私は休みの連絡をしたところ。
「熱は?」と聞かれた。
なぜ、上司に自分の体温を報告しないといけないのかわからなかったが、聞かれたので、「熱はそこまでなく37度3分です。」と答えると、「そこまで熱ないな。午後から来れるかどうか、また連絡して。」と言われた。
少し気合いの美学を感じた。次回以降、熱は38度と答えるようになった。

ある日、月曜日に私が会社を休んで火曜日に出社したら、上司に呼ばれた。
「お前は月曜日に休みすぎだ、月曜日に風邪で休んだのは2回目だろう!」と言われた。

言われたことが本当に意味がわからなかったので、シンプルに理由を聞きたく「すみません、以前も月曜日に休んだかは覚えていませんが、月曜日は何かいけないのでしょうか?」と聞くと「月曜は当然休んだらあかんやろ!!」と言われた。


全く理由になっていないので、本当に意味がわからなかったのだか、後になって、それが長の残り香であったと知った。


長はお酒が好きで、土日は朝から晩まで飲み歩いて特に日曜日の夜は良く夜遅くまで飲んでいたそうだ。

それでも、どんなに二日酔いでも、月曜日には這ってでも会社に行っていた為、月曜日から休むやつは、土日で遊んだ反動で休む行為で、仕事を優先できていない人の現れ。という風潮になっていたらしく、土日どんなに激しい遊び方をしたのか自慢を、月曜日にするような雰囲気で、その中でも出社したことを讃えあうような風潮であったらしい。

私は、土日は基本、家で過ごしていて、そんな仕事に照準を合わせられなくなるような無理なスケジュールは組まないし、その体調を悪くしたのは、別に土日に無茶をしたからでもない。

4.「因果関係がありそうに感じる所」が共通点

この内容は、ブラック校則とすごく似ていると思う。

髪の毛が長いことが、清潔感、身だしなみと言う意味では、生徒を指導する対象になり「得そうな雰囲気」もある。月曜日に休むということが自己管理の乱れ、「仕事への意識の薄さ」を示していそうな気もする。

ただ、どちらも、学業(成績)・仕事(成果)に迷惑をかける行為にはなっていない。(私も無理しても行かないと仕事的に厳しい時はもちろん仕事を優先する判断をしていて、ないがしろ、人任せにしたことは、一度もないと胸を張って言える。)


でも、なんだか「関係していそう」に見えてしまっていると思わされた虚構なんだと思う。
そこを真っ向から否定する材料がないから、なんとなくその風習を続けているということなのではないだろうか。

そして、人に聞くと、「なんか、よくわからないけど、そういう風潮あるよね」と言ってとりあえず迎合しておく人をたくさん見てきた。

私は、「自分を戦う側の人」と思っている。そういう迎合する姿勢を嫌う。みんなで声をあげれば、それが普通になるのに「誰か」が変えてくれるのを呆然と待っている姿勢であるからだ。

戦うと必ず体力を消耗する。でも、不都合のある、ただそれっぽい状態を継続するよりよっぽど良いと思うのだ。私の、この「人より我慢できない」性格は、すごく苦労する性格だと思う。

「雰囲気」「そういう風潮」「明確な因果関係なく続けられているもの」に陰ながら戦いを挑んているのだから。でも、これに関しては、私の祖母の教えが私の大きな後ろ盾になってくれていて、私はまだ腐らずにファイティングポーズを続けられている。


5.さいごに、理不尽の連鎖を止めるアイディア

一緒に戦おうとは言わない。ただ、何かいい方向に悪き風習が変わりそうな時に、その事象について、「どう思うか」あなたの意見を問われる機会があったら、そこでは「自分も少し謎に感じていたかもしれない」くらいでいいので、同調姿勢を示してほしい。
上司がそこの質問に至るまでには私のようなファイターが何かを変えようと抗ってもがいているいるかもしれないから。

終わり。

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