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結局、大企業に入社するって正解なの?

シリーズ化したオフィスでダンスの最終回。結局、大企業で仕事したことが、キャリアとして正解だったかを語ります。就活や転職の参考になれば幸いです。

1.大企業に入ったことは大正解だった

結論、大企業に入った事は大正解であったと思います。
よくよく言われる安定性とか、そいういったこと以外の因子で、正解だったと感じている理由を説明していきます。

一言にまとめると、「完成系をみることができるから」ということだと考えます。

2.完成された組織を知ることができる

私は、現在子会社に出向しているので、中規模(400名ほど)の企業の内部を知っています。社員数3000名の親会社から、子会社に出向して思ったことが、組織が完成されていないということ。
出てきた課題に対応しながら、ルールを作っている最中のように感じています。

例えば、バックオフィス部門の事象を例にとると、こういった記事で紹介できる話は限られているので、すごく小さな話になってしまいますが、親会社にいた際には、新しい業務PCを買った時には、情シス側でセットアップを行なって、部署独自で利用しているシステムなどは、部署側にいる管理チームでインストールの対応が行われるため、手元にきた時には、全てが揃った状態から業務を始めることができました。

子会社に出向した時には、数年前に作成されたセットアップの手順書を渡されて、最初から全て自分でセットアップが必要で、インストール待ちや手順書が古いことによる問い合わせ待ちなどで、2営業日セットアップにかかりました。

子会社に新卒入社した子は、PCは自分でセットアップするものだと思っていましたので、PCのセットアップを情シス側でできる体制の構築することができるという発想にいたらないでしょう。

紹介したのは、話せる内容での差なので小さなことになりましたが、要するに、大企業では組織に機能として持たせることができることの最大値を実現しています。そのため、組織に所属するとその最大値の業務を経験できる事や、それを効率良く管理・運用していくすべを学ぶことができると思います。

そして、そのベースの中で新しいことに挑戦できるので、他社ではできているのに、自社ではできていない事に挑戦するのではなく、他社にもまだできていないことに調整できる環境であると思います。

3.ロールモデルに出会うことができる

何事においても、お手本となるもの、目指すもの、に近づいていくというアプローチが成長を生むのではないでしょうか。
大企業で働くと、自分が目指したいと思える人材に出会うことができます。しかも一人ではなく、この部分はこの人のようになりたい、こっちの部分はこの人のようになりたいと、自分の目指したい素養を持っている人に出会えるので、その人から見て聞いて話てことを盗むことができます。

また、ビジネスマンのプロと話をすることができます。
各事業部にいる事業部長です。事業部長は300名〜ほどの部下を管理しているので、中小企業経営者と近い視点で、ビジネスを見ています。また、大企業でそういった管理職になっている人には、やはり競争を勝ち抜いた素養を持っています。
その人たちと、社内の飲み会や自動販売機の前で話をすることができます。

どんな本を読んでいるのか、こういったニュースにどんな意見を持つのか、どんな事象にアンテナを張っているのか、今後をどう予想しているのか。
その活きた話を聞くことは、本当に参考になります。

4.転職せずに社内でキャリアパスを築ける

全ての大企業にあるかは分かりませんが、社内公募制度があり、社内で自分のキャリアを広げるために、別の部署への異動を志願できる制度があります。
私も、その制度を使って、営業からマーケティングの仕事にジョブチェンジしました。
転職は体力がかかり、また、希望との不一致などのリスクも伴いますが、自社の中であれば、事前に近しい人に話を聞いて調査できるので、ミスマッチが起こりにくいと思います。

5.経済・社会情勢への対応が早い

コロナでリモートワークが一気に普及しましたが、コロナになる前に東京オリンピックが開かれるために、通勤混在緩和のため、リモートワークの実証実験をするという話があり、社内でもリモートワークの実証実験がされていました。そのため、コロナ禍になった際に、リモートワークへの対応はとても早かったです。

また、働き方改革が叫ばれるようになると、社内でも対策委員が設けられ、改善指標が設けられたり、マネージャークラスへの、パワハラ対策講習が実施されたり、パワハラ相談窓口だ設置されたりと、社内の働き方改革が必要であった部署は見違えるように変革されました。

そういったように、社会情勢などに素早く対応していく力はとても強いと思います。

6.仕事が自分に依存する量が少ない

中規模企業で働いていると、このことは⚪︎⚪︎さんしかわからない、や、これは⚪︎⚪︎さんしか対応できないけど、今日は休みだからできない。といったシーンに遭遇することがあります。
その場合、その⚪︎⚪︎さんはその業務は誰にも渡すことができなくて依存度が高く、プレッシャーが高いのではないかと想像します。

大企業はほとんどの業務は冗長化するように組織されていますので、そうやって個人に依存されていて、自分がやらないと帰れないといったようなケースがそこまで多くないのではないかと思います。少なからず、親会社にいた時には、そういったシーンに遭遇したことはありませんでした。

7.おすすめは新卒入社、同期ネットワークが熱い

おすすめは、新卒入社です。
毎年200人弱の新卒を採用するため、200人の同期ができます。その同期としばらく研修を共にした後、全国、各部署に同期が散っていきます。
社内ツールでその同期と連絡をとることができるので、お客様と関西に出張が必要な時には関西の同期におすすめの居酒屋を聞いたり、同期の部署の方で起きてる問題をシェアし合って、会社の方向性を読んだり、同期側の部署ではどうやって対応しているかを聞いたりと、仕事を進める上でたくさんの協力者を得ることができます。

大企業では顔が広いに越したことはないです。いろんな人に協力してもらえたり、異動の声をかけてもらったり、そうやって自身の仕事の幅を広げていくことができます。

8.堅い仕事の仕方を学ぶことができる

私はtoBの会社ですが、大企業が取引する相手企業は相手企業もまた大企業がほとんどです。
そのため、案件やプロジェクトのミスがお客様の顧客に与える影響は、非常に大きなものになるので、大企業ではとても手堅い仕事の進め方になります。そんなところまで徹底するのか、というところまで徹底する仕事ぶりを経験することができます。

社内の厳しい資料レビューによって、資料作成のレベルやプレゼン、説明するときの言葉遣いなど、細部を身につけることができると思います。

9.最後に

私が大企業であくせくした日々を綴ったシリーズの最後に、大企業を褒める記事を書きました。大変だったけど、身になっていると思えているということだと思います。
大企業で働いている人の愚痴はよく見ると思いますし、見かける愚痴には私も共感することが多いですが、良い面もあるので、今回この記事は良い面に焦点を当てて書いてみました。

これで、大企業シリーズを終わりたいと思います。ありがとうございました。

おしまい。

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